close

2018-07-31

日大の出場停止は解除せず、今秋リーグ戦は出場不可に =関東学連が臨時理事会で決定

 関東学生アメリカンフットボール連盟(柿沢優二理事長)は、日本大学アメリカンフットボール部の悪質な反則問題で、7月31日、臨時理事会を開き、日大の出場停止処分を解除しない決定を下した。日大は今秋の関東学生トップ8リーグ戦には出場できないことになった。

 

日大の今秋リーグ戦への出場が不可となった、関東学連検証委員会の答申について会見で説明する川原貴・検証委委員長(中央右)。中央左は柿沢理事長=7月31日、撮影:北川直樹

関東学連の検証委員会は、5月29日の理事会で決定された出場停止処分の早期解除に当たって日大が提出したチーム改善報告書の内容を検証した。検証の対象は以下の3項目だった。

項目1 チームとしての原因究明
項目2 項目1を踏まえた実効性のある再発防止策の策定・実施
項目3 抜本的なチーム改革・組織改革の断行

検証委は「日大アメフト部が競技部ガバナンス委員会などの協力を得てチーム改革を進めようとしていることは評価できる。しかしながら、兼職禁止やモニタリング機能の制度化、および学生の意識改革を進めるための方策など、一競技部を超えて保体審(保健体育審議会)さらには日大全体で取り組まなければ実効性を伴わない瀬策については、その策定もいまだ不確定・不十分であると言わざるを得ず、本日現在までに十分な改善がなされたとは認められない」と答申。

この答申を、理事会が承認した。承認は多数決で23人の理事の中で、棄権者2人と当該校である日大出身の理事を除いた20人中17人が答申の内容に賛成した。

 日大は、秋のリーグ戦は7戦すべてが不戦敗で最下位という扱いとなり、自動的にビッグ8に降格となる。

  ◇   ◇

日本大学は、7月31日、ホームページで、「関東学生アメリカンフットボール連盟の決定を受けて」と題した一文を掲載した。

「本日、関東学生アメリカンフットボール連盟理事会におきまして、弊部の公式試合出場資格停止処分が、裁定のとおり、2018年度末まで継続されることになりました。連盟からのご指摘を真摯に受け止め、今後とも弊部の改革に尽力をして参りたいと存じます。」

としている

20180731日本大学アメリカンフットボール部が提出したチーム改善報告書の検証結果についての答申

20180731日本大学アメリカンフットボール部が提出したチーム改善報告書の検証結果についての答申

20180731日本大学アメリカンフットボール部が提出したチーム改善報告書の検証結果についての答申

20180731日本大学アメリカンフットボール部が提出したチーム改善報告書の検証結果についての答申

20180731日本大学アメリカンフットボール部が提出したチーム改善報告書の検証結果についての答申

20180731日本大学アメリカンフットボール部が提出したチーム改善報告書の検証結果についての答申

20180731日本大学アメリカンフットボール部が提出したチーム改善報告書の検証結果についての答申

20180731日本大学アメリカンフットボール部が提出したチーム改善報告書の検証結果についての答申

左から、関東学連 森本啓司専務理事、(同)柿澤優二理事長、検証委員会 川原貴委員長、(同)寺田昌弘委員。撮影:北川直樹

関東学連 柿澤優二理事長は、ときに涙を浮かべながら一連不祥事への不本意な心境を語り、今期の出場が絶たれた学生を慮った。撮影:北川直樹

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事