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2023-01-23

【アメフト】JAPAN、アイビーL選抜に力及ばず NFLばりスペシャルプレー決めたが、終盤に逆転許す

【日本選抜 vs アイビーL選抜】3Q、NFLのイーグルスがスーパーボウルで決めたスペシャルプレーで2ポイントコンバージョン成功。歓喜するQB高木翼=撮影:小座野容斉

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アメリカンフットボールの国際試合「ジャパン U.S. ドリームボウル 2023」が1月22日、東京・国立競技場で行われ、日本選抜「ジャパン・オールスター」が米国のアイビー・リーグ選抜と対戦、20-24で敗れた。日本選抜は、3Q終盤に逆転したが、4Qに再びリードを奪われ、そのまま押し切られた。
 MVPにはアイビーL選抜のRBアイザイア・マルコム(ペンシルバニア大)が、敢闘賞に当たるMIPには日本選抜のRBトラショーン・ニクソンが選ばれた。(写真はすべて撮影:小座野容斉)

ドリームボウル2023 
アイビー・リーグ選抜○24-20●日本選抜
(2023年1月22日 東京・国立競技場)

 先制したのはJAPAN。最初のオフェンスシリーズで、ノーハドルオフェンスからQB高木翼(富士通)が次々にパスを決めて敵陣へ。さらにRBトラショーン・ニクソン(富士通)のランで一気にゴール前まで迫った。しかしここから高木のパスが決まらず、K佐伯眞太郎(パナソニック)のFG(フィールドゴール)で3-0とした。
 アイビーL選抜は1Q、QBライアン・グローバー(元ペンシルバニア大)のパスをレシーブしたRBマルコムがランアフターキャッチで25ヤードをゲインしてゴール前へ。RBアレン・スミス(ブラウン大)が1ヤードを取り切ってTD(タッチダウン)、逆転した。

 ファーストドライブで得点した後、5回連続でパントもしくはインターセプトと、オフェンスがまったく機能しなかったJAPANだが、2Q、アイビーL選抜のファンブルしたボールをリカバー、K佐伯のFGに繋げて6-7として、そのまま後半へ折り返した。
 
「フィリースペシャル」で2ポイントコンバージョン

 後半はアイビーL選抜のオフェンスから。キックオフで、ジョン・ビル(ハーバード大)が63ヤードをリターンし、敵陣37ヤードからのオフェンス。RBマルコムが、パスレシーブでもランでもゲイン。仕上げのTDも決めて14-6とJAPANを突き放した。
 直後のドライブ、JAPANはQB高木がWR松井理己(富士通)へのパスでパスインターフェアを得て前進すると、左のアウトサイドスクリーンパス。レシーブしたRBビクタージャモ―・ミッチェル(パナソニック)が左サイドライン際を快走し、TDを奪った(2ポイントコンバージョンは失敗)。この際、ブロッカーに入っていた松井が、アイビーL選抜の選手に肩を掴まれ転倒、負傷して退いた。
【日本選抜 vs アイビーL選抜】3Q、QB高木翼のスクリーンパスをレシーブしたRBビクタージャモ―がTD=撮影:小座野容斉
 アイビーL選抜はこの後FGで加点し17-12としたが、JAPANは3Q7分からのオフェンスで、QB高木からWRサマジー・グラント(富士通)に35ヤードのパスが決まり、ゴール前へ。このチャンスにRBニクソンが、エンドゾーンへ押し込んでTDを奪い逆転した。この段階で18-17のため、JAPANは2ポイントコンバージョンを狙った。
【日本選抜 vs アイビーL選抜】3Q、QB高木翼のパスを、マンツーマンのDBドーシーをかわしてレシーブするWRサマジー=撮影:小座野容斉
 QB高木が左へ走ったRBミッチェルへピッチ。さらにミッチェルがWR近江へピッチしてダブルリバースのような形になったところで、近江がエンドゾーンへ走り込んでいた高木にパス。見事にスペシャルプレーで2ポイントコンバージョンを決めて3点差とした。2018年2月のスーパーボウルでイーグルスが、ペイトリオッツに決めた「フィリースペシャル」とほぼ同じプレーとなった。

 アイビーL選抜は、4QにQBグローバーのTDランで再び逆転した。JAPANもQB政本悠紀(IBM)からRBニクソンへのスクリーンパスで、43ヤードをゲインし敵陣へ。4Q残り7分余り、エンドゾーンまで7ヤードの4th&3で、JAPANはFGを狙わずに、プレーを選択した。
 政本のパスはエンドゾーン左にそれて失敗した。
【日本選抜 vs アイビーL選抜】4Q、QB政本からスクリーンパスがRBニクソンに決まりロングゲイン。政本はTDになると思い指を突き立てたが・・・=撮影:小座野容斉
 ここからアイビーL選抜が、この試合で最も長時間をかけたドライブを展開した。12プレー中10プレーでランをコール。JAPANのタイムアウトをすべて消費させたうえで、パントした。残り8秒、TDまで88ヤードの地点で最後のオフェンスとなったJAPANは、ラテラルパスによる起死回生のTDを狙ったが決まらず。試合は決着した。

150センチ台?RBマルコムが文句なしのMVP
【日本選抜 vs アイビーL選抜】身長150センチ台?アイビーL選抜のRBマルコムはMVPに輝いた=撮影:小座野容斉
 MVPのアイザイア・マルコムは、2021年には、10試合でラン719ヤード6TD、201ヤード1TDを記録、オールアイビー2ndチームに選出された実力派だ。
 この試合では、ラン45ヤード1TDに加え、パスレシーブで40ヤード、パントリターンでも52ヤードを記録。文句なしのMVPとなった。
 登録は5フィート5インチ(165センチ)だが、Xリーグ公式サイトの女性カメラマン、杉田恵さんが「レセプションで、彼の近くで撮影しましたが、160センチの私よりも明らかに背は低かったです」というほど小柄な体格。しかし俊敏な動きで、JAPANの守備陣を幻惑したうえ、真っ向勝負の場面では、JAPANのLBを「アオって」勝つ力強さも見せた。
 MVPが決まると神輿のようにチームメートに担ぎ上げられ、満面の笑みを浮かべていた。
【日本選抜 vs アイビーL選抜】身長150センチ台?アイビーL選抜のRBマルコムはMVPに輝いた=撮影:小座野容斉

【小座野容斉】

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