アメリカンフットボールの世界最高峰、米プロフットボール・NFLは現地1月29日(日本時間30日)、NFC、AFC両カンファレンスのチャンピオンシップが行われた。NFCはフィラデルフィア・イーグルス(レギュラーシーズン14勝3敗、第1シード)がサンフランシスコ49ers(同13勝4敗、第2シード)に完勝。AFCはカンザスシティ・チーフス(同14勝3敗、第1シード)がシンシナティ・ベンガルズ(同12勝4敗※、第3シード)を僅差で破った。
この結果、現地2月12日に開催される第57回スーパーボウルは、チーフス対イーグルスの顔合わせとなった。AFCのチーフスは2年ぶり5回目、NFCのイーグルスは5年ぶり4回目のスーパーボウル進出。両カンファレンス共に第1シードのチームが対戦するのは、2017年シーズンのペイトリオッツ(AFC)対イーグルス(NFC) 以来5年ぶり14回目となった。チーフスは3年ぶり3回目の、イーグルスは5年ぶり2回目のスーパーボウル制覇を目指す。
ミーンなディフェンスがゲームを決めた両カンファレンスチャンピオンシップを振り返った。
※ベンガルズは、第17週の対ビルズ戦が中止となったため1試合少ない。
QBパーディー重傷、49ersオフェンスが機能不全
試合後、49ersのQBパーディーの負傷は、右肘の内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい/UCL)を完全に断裂していたことが明らかとなった。復帰には最短で6カ月かかるとNFLネットワークは伝えており、49ersにとっては、来季のチーム構想が根底から覆る可能性もある。
チーフス、ディフェンスの勝利 QBバロウに5サック、2INT
AFCチャンピオンシップ
カンザスシティ・チーフス○23-20●シンシナティ・ベンガルズ
(2023年1月29日 ミズーリ州カンザスシティ GEHAフィールド@アローヘッドスタジアム)
2年連続で同じ顔合わせとなったが、チーフスが試合時間残り8秒から、Kハリソン・バトカーの45ヤードFG(フィールドゴール)で決勝点を挙げた。
決勝点の場面を振り返る。20-20の同点で、試合は残り17秒。チーフスのオフェンスで、3rd&5、ボールオンは47ヤードで、FGにもとても遠かった。前年に続いて、オーバータイム入りかと思われていた。
チーフスは、マホームズがパスを投げると見せてスクランブル、ランでファーストダウンを奪いに出た。元々は走力のあるQBだが、1週間前のディビジョナルプレーオフで足首を痛めており、ベンガルズにも油断はあったかもしれない。
油断を突かれた思いからか、2年目のLBジョセフ・オサイがパシュートして、マホームズを突き飛ばした。
しかしそれよりも早くマホームズはサイドラインに出ていた。アンネセサリーラフネスの反則となって、チーフスは15ヤード前進。ベンガルズには致命傷となった。バトカーの決勝FGにつながったのだった。オサイはサイドラインで涙ぐんでいた。
ただ、オサイ1人が敗戦の責を負う試合内容ではなかった。点差こそ競り合いとなったが、試合内容的にはチーフスが常に主導権を握っていた。チーフスは、特にディフェンスが、今季のベンガルズをしっかり分析し、対策を立てていた。
まずはベンガルズのランを止めた。1週間前のビルズ戦で105ヤードを走ったRBジョー・ミクソンを止め、2番手のサマジー・ピーラインにも走らせなかった。そして、QBジョー・バロウには、徹底してプレッシャーをかけた。この試合2QBサックのDTクリス・ジョーンズを中心に、バロウに5サックを浴びせた。
レギュラーシーズンで、バロウが5回以上サックされたのは、開幕週のスティーラーズ戦(7サック)、第2週のカウボーイズ戦(6サック)、第8週のブラウンズ戦(5サック)の3試合で、いずれもベンガルズが敗れている。
そして、バロウは2インターセプトも喫した。本来のベンガルズの勝ちパターンではなかった。それでも、よくここまで粘って追いついたのは、今季のベンガルズの成長だった。
チーフスは、足首を負傷して、危ぶまれていたマホームズが、パスに徹して326ヤード2TDとエースの本領を発揮した。今季加入の大型WRマーキーズ・バルデススキャントリングが116ヤード1TD 、さらにエースRBに成長した、ドラフト7巡251位指名のルーキー、アイザイア・パチェコも、ランでは26ヤードと抑え込まれたが、パスレシーブで59ヤードと活躍した。もちろんホットラインのTEトラビス・ケルシーは78ヤード1TDと結果を残した。
ケルシーはこの試合の前に行われたNFCチャンピオンシップで、2歳上の兄、ジェイソン(イーグルスC)が既にスーパーボウル出場を決めており、兄弟対決となった。
2年ぶり、この5シーズンで3回目のスーパーボウルとなったチーフス。ディフェンスでも2年目のLB ニック・ボルトンや、ルーキーDEジョージ・カーラフティスが活躍しており、この2年で、戦力は確実に上積みされている。新たなダイナスティー(王朝)を築くために、強力でミーンなフットボールを展開するイーグルスと最後の大勝負に臨む。
◇
第57回スーパーボウルは、2月12日にアリゾナ州グレンデールのステートファーム・スタジアムで開催される。
【小座野容斉】
2024-09-10
鹿島アントラーズの植田直通が「泣きそうなくらい感動した」と語る新日本プロレス内藤哲也の試合とは?【週刊プロレス】
PR | 2024-09-11
【完売御礼】週プロ40周年記念イベント追撃戦「週プロトークEXTRA」に中野たむ登場!10・15開催
2024-09-12
【相撲編集部が選ぶ秋場所5日目の一番】王鵬が初めて琴櫻を倒す殊勲! 全勝は大の里ただ一人に
2024-09-12
お待たせしました!豊川堂本店「BBMカード販売会」
2024-09-05
「とにかく履いて感じてほしい」 UAが自負する“優しい”ランニングシューズ
2024-04-01
ベースボール・マガジン社の人工芝一覧、導入実績、問い合わせ先 [ベーマガターフ]
2023-01-28
【NFL】イーグルスのハーツ vs 49ersのパーディー QBのリマッチ(再戦)に注目!
2023-01-24
【NFL】チャンピオンシップはAFCがベンガルズ@チーフス、NFCは49ers@イーグルス ビルズは今季も無念の敗退
2023-01-16
【NFL】ジャガーズ、0-27から歴史的逆転勝利 49ersは7巡QBパーディーが活躍し快勝 プレーオフワイルドカード
2023-01-14
【NFL】日本人チア景子さん、40歳で初のプレーオフ ジャガーズと苦楽共に5シーズンの末
2023-01-08
【NFL】 新戦力が台頭のチーフス快勝、今季14勝でAFCの第1シードを獲得
2024-09-10
鹿島アントラーズの植田直通が「泣きそうなくらい感動した」と語る新日本プロレス内藤哲也の試合とは?【週刊プロレス】
PR | 2024-09-11
【完売御礼】週プロ40周年記念イベント追撃戦「週プロトークEXTRA」に中野たむ登場!10・15開催
2024-09-12
【相撲編集部が選ぶ秋場所5日目の一番】王鵬が初めて琴櫻を倒す殊勲! 全勝は大の里ただ一人に
2024-09-12
お待たせしました!豊川堂本店「BBMカード販売会」
2024-09-05
「とにかく履いて感じてほしい」 UAが自負する“優しい”ランニングシューズ
2024-04-01
ベースボール・マガジン社の人工芝一覧、導入実績、問い合わせ先 [ベーマガターフ]
2023-01-28
【NFL】イーグルスのハーツ vs 49ersのパーディー QBのリマッチ(再戦)に注目!
2023-01-24
【NFL】チャンピオンシップはAFCがベンガルズ@チーフス、NFCは49ers@イーグルス ビルズは今季も無念の敗退
2023-01-16
【NFL】ジャガーズ、0-27から歴史的逆転勝利 49ersは7巡QBパーディーが活躍し快勝 プレーオフワイルドカード
2023-01-14
【NFL】日本人チア景子さん、40歳で初のプレーオフ ジャガーズと苦楽共に5シーズンの末
2023-01-08
【NFL】 新戦力が台頭のチーフス快勝、今季14勝でAFCの第1シードを獲得