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2023-02-21

いざ禁断の再会…中嶋勝彦が健介オフィスの後輩・宮原健斗に「オレと一緒にいたら一番になれない。全日本に行って正解」インタビュー前編【週刊プロレス】

健介オフィス時代の宮原健斗(左)、中嶋勝彦

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いよいよ本日開催の武藤敬司引退NOAH2・21東京ドーム大会。武藤敬司引退試合vs内藤哲也、清宮海斗vsオカダ・カズチカ、AMAKUSAvs高橋ヒロム、NOSAWA論外引退試合など注目試合満載だが、第4試合に組まれたNOAHvs全日本プロレスの対抗戦、拳王&中嶋勝彦&征矢学vs宮原健斗&諏訪魔&青柳優馬は中嶋と宮原の“禁断の再会”がクローズアップされている。健介オフィス(DIAMOND RING)の後輩である宮原の約10年ぶりとなる再会に向けて中嶋は何を思うのか? 前後編に分けて、その深層心理に迫る。※2月15日発売週刊プロレスNo.2230に掲載。

――このタイミングで宮原選手との再会が実現することについてどう思いますか?

中嶋 まさかだね。武藤さんが全日本の社長だった時にオレは上がらせてもらってた。健斗は今の全日本のチャンピオン。武藤さんという存在が引き合わせてくれたのかなって。

――約10年、一切絡んでいません。

中嶋 この業界、せまいから何が起こるかわからないけど、なかったね。ファンと同じタイミングで知ったから、オレが一番ビックリしたよ。

――どんな感情が出てきましたか?

中嶋 三冠王者の宮原健斗とどういうふうになるのか想像がつかない。ドームという場所だし非常に楽しみ。

――中嶋選手の中で宮原選手はどういう存在ですか?

中嶋 記憶が濃いのは練習生、健介オフィスに入りたての頃かな。ずっと一緒に練習してたよ。

――同じ釜の飯を食った後輩ですね。

中嶋 アイツ、1回プロテスト落ちてるんだよね。でも、また受けて合格した。努力家だよね。合同練習以外でもウエートトレーニングやってる時、よくこと細かにメモをしてた。今日はこの部位をこれだけやるとか。ストレッチも入念だし、自分を磨くための努力は惜しまない。そんな印象かな。

――入門テストの教官も務めました。

中嶋 健介オフィスは佐々木(健介)さん、北斗(晶)さん、マサ(斎藤)さんだから、オレが見本を見せる役割をやってたよ。

――プロレスラーとしてはどんな選手だと思いますか?

中嶋 自分が大好き。基本的にプロレスラーはみんなそうかもしれないけど、特に宮原健斗という男は自分が大好きでしょうがない。昔から自分のことしか考えてなかったよ。

――寮では相部屋でしたが、プライベートではどうでしたか?

中嶋 私生活ではあんまり思い出がないかな。記憶がない。健斗の同期に起田(高志)がいたよね。あの頃は後輩がけっこう入ってきたけど、みんな気づけばいなくなってた。その中で健斗は今も業界に残ってる後輩だよね。

――個性という点ではどうですか?

中嶋 オレと一緒にやってた頃は特別、打撃が強いわけでもないけど、背が高いわりには柔軟性もあって、いろんな動きができる多彩、万能な選手かな。

――健介オフィス時代は伸び悩んでいました。

中嶋 本人じゃないからそこはわからないけど、健介オフィスとして一緒にタッグリーグとかに出場した思い出はあるよ。NOAHに出てた頃は宮原健斗というプロレスラーをお客さんに知ってもらう時期だった。まだまだ新人だったからね。

――対戦相手として意識し始めたのはいつ頃でしょうか?

中嶋 対戦相手として意識したことは…なかったな。逆に言えば、今回の試合が組まれてから「あっ、対戦相手なんだ」って感覚になったかな。

――全日本移籍後の活躍は気にしていましたか?

中嶋 もちろん。全部は見てないけど、全日本に行って、ベルト取ったとか情報は見てたから「がんばってるんだな」「ケガするなよ」「すごいな」って思ってた。どちらかというと遠くから見守ってた感じかな。

――全日本では絶対的なエースにまで成長しました。ここまでの選手となると思いましたか?

中嶋 健斗は身長が高かったから全日本が合ってるし、NOAHよりも活躍できるんじゃないかなって思ってた。そのチャンスを自分でつかんだから今の宮原健斗があるわけだし。素晴らしいよね。オレが知ってる宮原健斗と今の宮原健斗は別人ぐらいの感覚かもね。

――このカードが決まってから中嶋選手と宮原選手との確執がクローズアップされていますが…。

中嶋 もしかしたら健斗にしてみたら、オレが邪魔だったんじゃない(笑)。だから、この狭いプロレス業界でも約10年間も全然会わなかったんじゃないの。あらためて面白い世界だなって。

――あえて遠ざけていた、と。

中嶋 だって、オレと一緒にいたら健斗は一番になれないでしょ。オレがいない全日本に行ってアイツにとっては正解だったんじゃないの。こういうことを言うと、また健斗に嫌われちゃうかな(笑)。

※後編へ続く。

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週刊プロレスNo.2231 (2023年3月8日号/2月22日発売) | 週刊プロレス powered by BASE

今週号の表紙は全日本・後楽園大会で宮原健斗を下して三冠王座奪取、グランドスラムの偉業を達成した永田裕志です。プロレスの日にプロレスの聖地でおこなわれた大会は三冠戦以外も鷹木信悟vs安齊勇馬、世界ジュニア戦など注目カード満載。巻頭カラーから詳報します。22団体から選手が参戦するジュニア夢の祭典3・1後楽園へ向けて高橋ヒロムとフジタ“Jr”ハヤトのスペシャル対談を企画。IWGPジュニア王者と東北ジュニア王者の人気選手同士による対談は必読。新日本関連ではサンノゼでおこなわれたIWGP世界戦・オカダvs棚橋ほか注目試合を中心にリポート。スターダム後楽園では今後へ向けた大きな動きあり。ワールド王者・ジュリアからの対戦要求に応えて前所属団体時代に遺恨がある雪妃真矢がついに王座挑戦を受諾。3・4代々木で禁断のタイトルマッチが決まったほか、6人タッグリーグ戦の決勝トーナメント進出4チームも決まっています。DDTは名古屋でビッグマッチ開催。ユニバーサル王者の土井成樹、エクストリーム王者の秋山準、それぞれが防衛に成功したタイトルマッチ中心にリポート。同日同会場でおこなわれた東京女子では荒井優希とアジャコングがシングルマッチを前に前哨戦を闘っているのでこちらも注目です。そのほかドラゲー福岡、大日本・後楽園、天龍プロ新木場、GLEAT新宿など掲載。【注意】発送後の返品・返金は原則不可とさせていただきます。送料は無料ですが、第三種郵便での発送となります。通常3~5日でのお届けとなります。また、事前に購入されても発売日にお届けすることは、お約束できません。ご了承ください。

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