close

2023-04-27

長州力が新日本プロレスで大会場デビュー第1号! 後楽園ホールデビュー第1号&日本武道館デビュー第1号は?【週刊プロレス】

入門当時の吉田光雄

全ての画像を見る
昭和のプロレスでは、地方大会でのデビューが定番だった。シリーズ前に「リングシューズを用意しておけ」と言われ、デビューが近いことを知らされる。よほどの大物でない限り事前にデビュー戦が発表されることはなく、大会場はもちろん、東京・後楽園ホールでのデビューさえ異例中の異例。シリーズが始まり、バトルロイヤルでプレデビュー。しばらくして正式デビューが告げられるのが通例だった。数日前ならまだいい方。試合前の練習後に告げられることもあった。
   
生え抜き第1号の浜田広秋(のちのグラン浜田)を皮切りに第8号となった小林邦昭までは地方大会でデビュー。大会場での第1号デビューとなったのが吉田光雄(のちの長州力)だった。

ミュンヘン五輪レスリング代表として新日本プロレスに入団した吉田は、同じレスリング五輪代表として先に全日本プロレスに入団して日本デビュー早々にジャイアント馬場と組んでインターナショナル・タッグ王座に挑戦したジャンボ鶴田と否応なしに比較される存在。鶴田は入団してすぐにテキサス州アマリロのファンク道場に預けられたが、吉田は73年暮れに事務所で入団発表、年末の大阪大会(12月7日、府立体育会館)でリング上からあいさつし、年が明けると新日本の巡業に帯同しながら練習を積んで翌74年8月8日、東京・日大講堂でエル・グレコを相手にデビュー戦。その後すぐ、海外武者修行に出発した。

大会場でのデビューも旗揚げ以来初なら、外国人相手のデビューも初。白星デビューも初なのに加え、さらに、新兵器(サソリ固め)で仕留めたのも初。付け加えるなら、スカウトで新日本に入団した第1号。まさに初もの尽くしだった。

後楽園デビュー第1号となったのが、翌76年5月28日、魁勝司相手に初マットを踏んだ佐山聡だった。入門当時はアントニオ猪木から「あんな小さいヤツを入れて……」と言われながらも、練習熱心さから次第に認められていった。のちにタイガーマスクに変身、日本全国にプロレスブームを巻き起こす。土曜の学校(当時は週休2日制でなく、土曜は午前中だけ授業が行われていた)では「昨日のタイガーマスク観た?」があいさつ代わりになったほどだ。

その佐山を上回るスケールでデビューしたのがジョージ高野だ。

15歳で大相撲大鵬部屋に入門。74年3月場所で初土俵を踏み、76年1月場所で番付外となったことから廃業、同年8月に新日本に入門した。デビュー前には特撮TVドラマ「プロレスの星 アステカイザー」に主人公のライバル役として出演。恵まれた体格と運動神経、端正な顔立ちからスター候補としての期待は大きかった。だからこそ当時、日本では最大のプロレス会場だった東京・日本武道館がデビューの場所として与えられ、対戦相手には佐山が指名された(78年2月10日)。これだけでも期待のほどがうかがえるが、ジョージはそれにこたえるかのように15分を闘い抜き、時間切れ引き分けに持ち込んだ。

80年には仲野信市が東京・大田区体育館で(3月1日)、保永昇男が後楽園ホールで(4月25日)、それぞれ斉藤弘幸相手に相次いでデビュー。そして同年暮れ、100人近くデビューした新日本において、唯一の記録が記されることとなる。

橋爪哲也

送料無料通販!

週刊プロレスNo.2242 (2023年5月12日号増刊/4月28日発売) | 週刊プロレス powered by BASE

スターダム4・23横浜アリーナ大会の増刊号。全試合リポートのほか、特別企画として舞ひめの対談を掲載。オールカラー52ページ。▼ワールド・オブ・スターダム選手権⑨ジュリアvs中野たむ▼IWGP女子選手権⑧メルセデス・モネvs岩谷麻優▼女子プロレス最強決定戦⑦朱里vs橋本千紘▼ワンダー・オブ・スターダム選手権⑥上谷沙弥vs白川未奈▼アーティスト・オブ・スターダム選手権⑤世羅りさ&鈴季すず&柊くるみvsKAIRI&なつぽい&安納サオリ▼ゴッデス・オブ・スターダム選手権④高橋奈七永&優宇vsMIRAI&壮麗亜美▼ひめか引退試合③ひめかvs舞華▼スーパーハイスピードタッグマッチ②AZM&駿河メイvsスターライト・キッド&星来芽依▼フワちゃん第2戦タッグマッチ①フワちゃん&葉月vs林下詩美&天咲光由▼第0試合2テクラ&マライア・メイ&ジーナ&ジェシーvs刀羅ナツコ&鹿島沙希&渡辺桃&琉悪夏▼第0試合1~横浜ランブル~時間差バトルロイヤル(19人参加)舞華×ひめかラスト対談「舞ひめFOREVER」【注意】発送後の返品・返金は原則不可とさせていただきます。送料は無料ですが、第三種郵便での発送となります。約1週間でのお届けとなります。土日祝日の配送がありません。また、事前に購入されても発売日にお届けすることは、お約束できません。ご了承ください。

shupuro.base.shop

加入月0円! 週プロmobileプレミアムはバックナンバー1500冊以上から最新号まで読み放題!!

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事