close

2023-07-13

【しゅりんぷ池田のカード春秋】現役ドラフト組の逆襲

SHARE

  • twitter
  • facebook
  • line
どのような成績を残す?

 開幕から苦しい戦いが続く中日ですが、新戦力の台頭も目立ちます。投手ではデビュー2年目の髙橋宏斗が同僚の小笠原慎之介とリーグの最多奪三振を争い、打者でも昨年彗すい星のごとく現れ最多安打のタイトルを手にした岡林勇希は今季も安打を量産中。高校時代のライバルが巨人の岡本和真というオールドルーキー・福永裕基もレギュラーに定着。そして何よりも特筆すべきは、現役ドラフトで今季からチームに加わった細川成也でしょう。

 同選手でよく覚えているのは、DeNAの高卒新人だった17年のキャンプで当時のラミレス監督が彼を絶賛していたこと。同年の10月にプロ初出場を果たすと初打席・初安打・初本塁打をマークし、この年のポストシーズンでも活躍。

 20年にはイースタンで本塁打・打点・最高出塁率の三冠に輝くも、一軍での出場機会に恵まれず、昨年は18試合の出場で19打数1安打(ただし、この1安打はホームラン)の打率.053と落ち込み、現役ドラフトで中日に転じることに。

 間もなく発売となる中日のチームカードのサブセット「PRIDE & PASSION」では主軸6選手が特集され、裏面では開幕から6月4日までの各試合での安打数と打率の推移がグラフ化されています。細川は4月中旬まで打率4割超えで、それ以降も打率3割をキープ。

BBM中日ドラゴンズベースボールカード2023 D79 細川成也(うら面)
BBM中日ドラゴンズベースボールカード2023 D79 細川成也(うら面)

 5月は打率.360、5本塁打、17打点の活躍で月間MVPに輝きます。同月の投手部門の受賞者が同じ現役ドラフト組の阪神・大竹耕太郎だったというのも感慨深いですね。最近は四番を務める細川がどのような成績を残すのか、楽しみです。
(週刊ベースボール2023年7月24日号 掲載記事再編)

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事