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2023-07-22

【展望】競泳世界選手権 第1日目 初日からメダル獲得なるか

昨年12月に行われた世界短水路選手権では400m個人メドレーで大会6連覇を達成した瀬戸。今大会でもメダル獲得となるか(写真◎Getty Images)

いよいよ福岡世界選手権の競泳が明日23日より開幕となる。ここでは日本選手が出場する種目を中心に1日ごとの展望を見ていこう。

 競泳予選最初の種目となる女子200m個人メドレーには日本からは東京五輪女王の大橋悠依と期待の若手・成田実生のふたりが登場。ただ、この種目は世界のレベルアップが著しく簡単に決勝に進める状況ではない。今回のエントリータイムを見ても成田が15位、大橋が16位という状況。まずはこの日の午後に行われる準決勝にしっかりと進出したい。海外勢では注目の17歳のサマー・マッキントッシュ(カナダ)が同日に行われる400m自由形に出場するためエントリーせず。それでも東京五輪2、3位のアレックス・ウォルシュ、ケイト・ダグラス(ともに米国)を中心にハイレベルな選手たちが集まる。決勝進出には準決勝で2分10秒前後が必要となりそうだ。

 女子100mバタフライには池江璃花子と相馬あいが、男子50mバタフライには川本武史と水沼尚輝が出場。こちらも共に決勝進出が目標となる。準決勝で女子100mバタフライは56秒台、男子50mバタフライは23秒0あたりを出すことができれば決勝が見えてきそうだ。

 女子400m自由形には難波実夢と小堀倭加が出場。400m以上の種目は準決勝がないため予選で8位以内に入ればこの日の午後に行われる決勝に進出できる。難波は昨年のブダペスト世界選手権でこの種目予選9位と決勝まであと一歩だった。その雪辱を果たしたい。決勝進出ラインは4分6秒台となりそうだ。決勝ではマッキントッシュにアリアーン・ティトマス(豪州)、ケイティ・リデキー(米国)という新旧女王たちの争いに注目。今年、3分56秒08と世界記録を更新したマッキントッシュに勢いがあるが、ティトマス、リデキーも実力者。世界新決着の可能性も十分だ。

 男子100m平泳ぎには渡辺一平が出場する。渡辺は200m平泳ぎ元世界記録保持者と200mが主戦場。ただ、今年の日本選手権では100m平泳ぎで59秒52と自己ベストを更新しており、これを準決勝で更新することができれば本命の200m平泳ぎにも弾みがつくだろう。

 男子400m個人メドレーには瀬戸大也と本多灯のふたりのエースが登場。最大のライバルはあの“怪物”マイケル・フェルプスの持つ世界記録(4分3秒84)にあと0秒44まで迫ったレオン・マルシャン(フランス)だが、カーソン・フォスターとチェース・カリシュの米国勢も要注意。瀬戸は今月12日の公開練習では「前半200mはマルシャンと同じくらいで回り、あわよくば身体半分くらいリードしたい。平泳ぎはリードする形で始め、前半の50mで追い付かれると思うので、後半の50mは離されないようにして、身体半分差で抑えられれば、もしかしたら可能性はあるかな」とレース展開をイメージ。そのレース展開にも注目だ。本多は本命種目の200mバタフライに向け、この種目でも気持ちよく泳いで決勝に駒を進めたい。

 また、男女とも400mフリーリレーが行われるが、リレー種目は今大会の上位3カ国と、今大会と来年2月に開催されるドーハ世界選手権のトータルランキング上位13カ国にパリ五輪の出場権が与えられる。ここは地の利を生かし決勝進出し、パリ五輪出場権に近づきたいところだ。

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