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2023-07-23

NOAH・清宮海斗が新日本「G1 CLIMAX 33」で負けなし&好勝負連発! 次戦は意識し続けたIWGP世界ヘビー級王者・SANADAと首位攻防戦!!【週刊プロレス】

海野翔太を攻め込む清宮海斗

新日本プロレス「G1 CLIMAX 33」に参戦しているNOAHの清宮海斗が注目のAブロックで猛威を振るっている。

初戦の7・15札幌大会では“令和闘魂三銃士”辻陽太と対戦。戦前、清宮は辻のことを「ポッと出のグリーンボーイ」と見下し、辻がNOAH6・22後楽園大会にサプライズ来場するも相手にしなかった。

試合は入場中にトペ・スイシーダで先制されるなど辻のアグレッシブな攻めに苦戦の連続。しかし、ジャンピング・ニーで形勢逆転すると、タイガー・スープレックス・ホールド。これをカウント2で返されると「やるじゃねぇか」と言わんばかりの笑みを浮かべてから変型タイガードライバー、変型シャイニング・ウィザードとラッシュ。白星発進を決め「ずっと眼中にないって言ってきたよ。アイツ、おもしれぇな。思ったより元気もあるし、元気があるっていうか、スゲーよ。アイツ本当にイチ選手として、日本のプロレス界の未来になってんじゃないの?」と試合後に語った。

続いては7・18山形大会で曲者のチェーズ・オーエンズと激突。'17年8月にカナダ・マニトバ州ウィニペグにおける「Elite8」トーナメント1回戦で敗れた借りを返したのだが、注目は試合内容である。

清宮は巻き投げからの左腕攻めを中心に試合を構築。オーエンズのロープを使った変則的な攻めや顔面かきむしりなど狡猾な攻めにも見事に対応。相手の生み出した“波”も乗りこなし、ブーメラン・フォアアームから反撃に転じると、アウェーながらも観客から拍手を浴びた。

その後もオーエンズの硬軟織り交ぜたファイトを的確に受け止めつつも、ロープに叩きつけられてからのデスバレーボム、Cトリガー(飛びヒザ蹴り)などで苦しめられた。しかし、パッケージドライバー狙いをフランケンシュタイナーで切り返すと、ジャンピング・ニーを一閃。このチャンスに変型タイガードライバー、変型シャイニング・ウィザードと決めて勝利を収めた。

試合後の清宮は「開幕2連勝。このまま主役をいただきますよ。カナダの借りも返せたしね」と力強くコメント。3戦目の7・21長岡大会では“令和闘魂三銃士”海野翔太との同世代対決に臨んだ。

両者ともにエネルギッシュに躍動し、キレのある動きで場内を盛り上げていく。清宮は試合中にも海野に「眼中にねぇんだろ!? 来いよ、コノヤロー!」と挑発されたが、ニヤリと笑ってから反撃。接戦の中でデスライダーをドラゴンスクリューで切り返すと、足4の字固めで捕獲。武藤敬司直伝の足攻めでギリギリまで追い込んでいく。

海野がギブアップしないと判断した清宮は自ら技を解いて、あらためてたたみ掛け。しかし、変型タイガードライバーはカウント2止まり。変型シャイニング・ウィザードをキャッチされてポップアップ式デスライダーを食らう。

海野のフォールを清宮が返して場内が熱狂に包まれる中で20分時間切れ引き分けのゴングが鳴った。プロレス界の未来を見せつけるような20代同士の激闘に場内は心地いい余韻が支配。試合後、清宮は「負けと同じぐらいの失点1」と勝ち切れなかったことを反省していたが、馬力のある辻、曲者のオーエンズに続いて、新日本プロレスエース候補の海野とまったくタイプの違う相手と次々と好勝負を繰り広げていることは評価すべきだろう。

ここまで清宮は3戦を終えて、2勝1分で勝ち点5。“令和闘魂三銃士”がいまだに白星を挙げられずにいる中、Aブロック2位と好位置につけている。

次戦は7・25後楽園大会のSANADA戦。SANADAはここまで3戦全勝の勝ち点6でAブロック1位。清宮にとっては戦前から「SANADAしか見てない!」と意識し続けてきたIWGP世界ヘビー級王者との公式戦をAブロック首位攻防戦という最高のシチュエーションで迎える。

今年に入って清宮はNOAH2・21東京ドーム大会のオカダ・カズチカ戦、NOAH3・19横浜大会のジェイク・リー戦と大一番で悔しさをかみ締めてきた。しかし「G1 CLIMAX 33」では華と躍動感に満ちたファイトと小川良成直伝の確かな基礎力に裏打ちされたテクニックがさえ渡り、好成績と同時に素晴らしい試合内容を新日本プロレスのリングに刻み続けている。

清宮はNOAHでGHCヘビー級王座2度戴冠、シングルリーグ戦「N-1 VICTORY」を前身の「GLOBAL LEAGUE」含めて2度制覇。丸藤正道、杉浦貴、潮崎豪、中嶋勝彦、拳王、小川良成らNOAHのトップ戦線から武藤、藤田和之、小島聡、船木誠勝、桜庭和志、鈴木秀樹らプロレス界を代表する実力者までシングルで勝利を収めている。そんな修羅場をくぐり抜けてきたかけがえのない経験値は、27歳&キャリア8年目の清宮にとって大きな自信となっているはずだ。

7・25後楽園大会のSANADA戦は、まさに「G1 CLIMAX 33」の天王山である。NOAHの若きエース・清宮は新日本プロレス真夏の祭典で“主役”をつかみ取ることができるか!?

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週刊プロレスNo.2253 (2023年7月26日号/7月12日発売) | 週刊プロレス powered by BASE

今週号の表紙は新日本が「令和闘魂三銃士」と名付けた3人…海野翔太、成田蓮、辻陽太です。「G1 CLIMAX」開幕直前に注目3選手を単独直撃。また今年は前人未踏の3連覇がかかるオカダ・カズチカにも話を聞いてます。付録として毎年恒例の「G1観戦ガイドブック」がBOOK in BOOKとしてついているので開幕前に必読。新日本の試合はアメリカから初上陸となるSTRONG後楽園2連戦のリポートも。新日本関連ではSTRONGで葛西純とのタッグ、モクスリーとのシングルで強烈なインパクトを残したエル・デスペラードが他団体参戦へ向けてFREEDOMS、DDTのリングに登場して精力的な動きを見せているのも要チェック。NOAHは八王子大会を詳報。金剛解散後、初のNOAHでの試合となった拳王はメインで青の新コスチュームを披露。これまで敵対してきた清宮海斗との注目タッグは試合後のマイクに注目。そのほかGHCナショナル選手権、全日本からGHCジュニア挑戦表明に青柳亮生が登場した試合もリポート。東京女子は大田区ビッグマッチを開催。瑞希vs伊藤麻希のプリプリ王座戦をはじめ、4大タイトルマッチ中心に詳報。スターダムは後楽園で世代闘争イリミネーションマッチほか、安納&なつぽいのタッグ王座挑戦表明も。そのほか全日本・横浜、DDT新宿、ドラゲー後楽園&大阪、大日本・札幌、FREEDOMS後楽園、ガンプロ大田区、ZERO1新木場など掲載。【注意】発送後の返品・返金は原則不可とさせていただきます。送料は無料ですが、第三種郵便での発送となります。約1週間でのお届けとなります。土日祝日の配送がありません。また、事前に購入されても発売日にお届けすることは、お約束できません。ご了承ください。

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