close

2023-07-28

【しゅりんぷ池田のカード春秋】球団記録を塗り替えろ!

SHARE

  • twitter
  • facebook
  • line
その貫禄は10年選手級!

 リーグトップのチーム打率を誇るDeNAが首位・阪神の背中を追っています。ベテランの宮﨑敏郎は3割台半ばの打率をキープして2度目の首位打者が確実視され、プロ10年目の関根大気が、ついにブレーク。そんな好調なDeNA打線の中軸を担うのが牧秀悟で、今季は打点王のタイトルも狙えそうです。

BBM横浜DeNAベイスターズ ベースボールカード2023 シルバー直筆サインカード 牧 秀悟
BBM横浜DeNAベイスターズ ベースボールカード2023 シルバー直筆サインカード 牧 秀悟

 牧はまだ大卒3年目で若手と言えますが、昨年から出場全試合で四番を務めるなど、その貫禄は10年選手級です。彼は新人選手初のサイクル安打を達成したり、5打席連続二塁打のNPB記録を樹立したりと記録男なのですが、同選手が活躍するたびに名前が出てくる球団OBが桑田武と村田修一です。牧が今季入団から3年連続で2ケタ本塁打をマークした際には「球団では桑田、村田に次いで3人目」と報じられました。

 桑田は牧にとっては中大の大先輩に当たり、入団1年目の59年に31本塁打を放ってホームラン王に輝きます。この31本に後年、清原和博が並びますが、これは現在も新人の最多本塁打記録として残っています。同選手は翌60年の大洋の初優勝にも貢献し、67年まで9年連続2ケタ本塁打を続けますが、68年は故障もあって出場機会が激減。監督とも衝突し、69年巨人、70年ヤクルトと移籍を繰り返しますが、1本のヒットも打てず引退に追い込まれます。

 一方の村田は2年連続の本塁打王に輝くなど11年まで9年連続で2ケタ本塁打しますが、同年オフにFAで巨人に転じます。牧にはこの2人の先輩の記録を塗り替えるDeNA球団での10年連続2ケタ本塁打をマークしてもらいたいものです。
(週刊ベースボール2023年8月7日号 掲載記事再編)

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事