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BBMカードのチームパックで制作陣が「MYベストカード」を選ぶ短期集中連載をお届けします。第1回はルーキーの奥川恭伸が注目された東京ヤクルトスワローズ、そして若手の活躍が目覚ましいオリックス・バファローズ。
BBMカードの定番アイテムとしてリリースしている球団別のチームパック。4月から7月までで12球団すべてのアイテムが出揃いました。楽しんでいただけていますか？ 今年もまた、制作スタッフが趣向を凝らして球団ごとのカラーが出る内容になっていると思います。
そんなスタッフがそれぞれに選んだ「ベストカード」などを紹介するこの短期集中連載。すっかり夏の恒例となりましたが、第1回は延期となったプロ野球の開幕に先駆けて4月発売となったヤクルトとオリックスです。
1of1直筆サインカード つば九郎
サブセット、インサート、コンボサインなど、特定の選手だけが登場するカードのなかで、ファンが人選に一番注目するのがシルバー直筆サインカードと1of1直筆サインカードだと思います。BBMCARDS史上初めて、球団マスコットの1of1直筆サインカードを制作しました。
ヤクルトのチームパックの制作を担当するのは3回目なのですが、人気マスコットのシリアルカードはファンに喜ばれると以前から思っており、「つば九郎の1of1カードを球団所属30年目の2023年に作ろう」と悠長に構えていました。ただ、「同期でライバルのドアラに先を越されて史上初の座をもっていかれたらどうしよう」「肝心の年に制作を担当しなかったらどうしよう」とふと不安になり、予定を早めました。思い切って制作してよかったな、と思える私のベストカードです。
〈レギュラーカード 村上宗隆〉
S55 村上宗隆
7月に月間31打点を記録するなど飛ぶ鳥を落とす勢いの村上宗隆は今年、レギュラーカード、サブセット、インサート、ファントムに登場しています。なかでも制作担当のお気に入りは、レギュラーカードです。
表情がはっきりとわかる上半身アップの写真を用いており、険しいまなざしも相まって、チームの若き大黒柱としてとても凛々しく、頼もしい一枚となっています。実はおもて面だけでなく、うら面にもテンションが上がっています。カードナンバーが背番号と同じ「S55」なんです。2018年は「S54」、19年は「S56」と、じれったい年が続いたので、今年は「発売前に加入や移籍でナンバーがずれたらどうしよう」とドキドキしながら制作していました。スワローズの「S」は「5」に似ているので、「S55」は「ゴーゴーゴー」と読めます。今季の活躍を予言したかのような一枚です。
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