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2023-08-23

予想以上の大歓迎を受けた初の中国遠征について東京女子の瑞希が語る【週刊プロレス】

大量の紙テープを受け止める瑞希

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 現地時間8月19日、中国・広東省広州市にて開催された「角斗之王(King Of Pro-Wrestling/略称:KOPW)」に参戦した東京女子の瑞希と角田奈穂。2人にとって中国での試合は初めてのことで、慣れないことばかりではあったが…それでも団体やファンが予想以上に大歓迎してくれたことで、2人の中では楽しい思い出として残ることになった。

 東京女子の提供試合としてシングルマッチをおこない、現プリンセス・オブ・プリンセス王者の瑞希が角田からキューティースペシャルで勝利。現地ではその1試合のみだったが、そんな初の中国遠征を瑞希がざっくりと振り返ってみた。ちなみに瑞希のキャッチコピー「ポッピングシュガーラビット」は漢字で「爆糖兎」に変換されていたらしい。

 2人の入場時に飛んだ大量の紙テープは、コロナ禍を経て日本でもおなじみの光景として戻ってきている。だが中国では紙テープ自体の文化がなく、今回が初めてだったのだという。いわく「映像で日本での興行を見てくれて、マネて同じように投げてくれたのかなって。『First time』って言ってたので、たぶんむこうでは初めてだったんだと思いますよ。それでも見よう見まねで巻いて、投げ方も調べたりしてくれて。その時点でものすごく愛を感じていましたね」。

 試合中のリアクションにしても、2人が歓迎されていたことは十分に伝わってきた。「『ミズキ!』っていっぱい名前を呼んでくれて、とにかくすごい盛り上がりでした。アメリカと一緒で『This is awesome!』とか『Holy shit!』のチャントが飛んだりして。奈穂ちゃんが私の髪の毛を引っ張ったり、ボコボコにしたらお客さんはちょっと引いてたし…(笑)。そのへんは日本とちょっと違うかもしれないですけど、素直なリアクションで私としてはすごい闘いやすかったです」。

 提供試合の他にはもちろん現地の中国人レスラー、さらに香港人レスラーも多かったという同大会。瑞希も台湾で試合をしたことはあり、その時に出場していた選手もいたよう。本人も中国にプロレスのイメージはそこまでなかったのだが、今回の遠征をきっかけにその印象も大きく変わったのだった。

「ホントに、いっぱい楽しかったです。中国の方も東京女子のことを知ってくれてて、好きなんだなっていうのがすごく伝わってきました。だから、次も絶対あると思いますよ。誰か他の選手か分からないですけど、それほどまでに熱を感じたので」

 ちなみに本人が一番印象に残っているエピソードは、試合後のことだ。移動の際もスタッフ陣に丁重に扱ってもらった瑞希は、車に乗り込むまでの短い道でも2人のスタッフがボディーガードのように警護。瑞希の正面を空けるように両サイドで横と背後を守ってくれ、さながらL字に囲まれているような状態で移動していると…その後方にぽつんと角田の姿が。2人で同じ場所に移動中なのに気付いたら1人だけ警護なしの状態に、角田の「私は!?」と嘆く悲痛な声が響いた――。

 チャンピオンだからこそのVIP待遇なのか、はたまた試合中のヒールファイトが響いたのか。東京女子から参戦の2人の間に生じた謎の格差に対し、全力で疑問と怒りをぶつける絵がなんとなく想像できてしまうのも…なんとも角田奈穂らしいエピソードだ。

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