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2023-09-22

【BBMカードコラム(#2023-7)BBMプロ野球チアリーダーカード2023 DANCING HEROINE】チェキは楽しい! でも、いろいろ大変なのです

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BBMカードの編集担当が自ら手がけたアイテムに込めた思いをお伝えする連載企画。
今回は「BBMプロ野球チアリーダーカード2023 DANCING HEROINE 華&舞」。毎回人気のチェキについて、担当なりの思いがあるようで……



短期間に2000枚超のチェキ撮影を敢行
 今年の「DANCING HEROINE」には、プロ野球9球団のチアリーダー、ダンサー、パフォーマーの皆さんが前編「華」、後編「舞」それぞれ86名ずつ収録されています。今回も担当として全球団の撮影に立ち会いましたが、カードで使用されるスチールを撮影するのは専門のカメラマン。では編集担当が主に何をするかというと……チェキ撮影です。

 華舞それぞれ86名×10枚とツーショット9組×10枚で合計950枚のチェキが封入されており(一部、お一人あたりの枚数が異なるケースはありますが、合計枚数は変わりません)、予備や撮り直しもあるので華舞合わせて2千数百枚ものチェキを撮影したことになります。

 実際は1球団だけ、同行した別のスタッフがチェキ撮影をしたのですが(どの球団か、実際のチェキを見て気付いた方はいますかねぇ?)、それでも短期間でこれほど大量にチェキフィルムを消費する仕事って、なかなか珍しい気がします。

 しかし、このチェキ撮影が毎回かなりの難題で、チェキカメラで撮影したことがある方はご存じでしょうが、10枚ごとにフィルムをチェンジせねばなりません。そして撮影するたびに「ジィ~ッ」という音とともに1枚ずつチェキを排出。デジカメと違い連写もできないので、どうしても時間はかかってしまいます。

 普段はカメラ2台を駆使し(最近は3台使いの時もあったりします)、フィルムが排出されている間にもう1台でシャッターを切るという“荒技”で時短を心がけていますが、それでも封入分と予備の10数枚を撮るのに一人5分ほどはかかり、フィルムや電池の交換などをしていると、チェキ待ち渋滞が発生してしまうことも少なくありません。

 あるチームの撮影で、チェキ待ちメンバーの方が1枚撮影するたびにもう1台のカメラを手渡してくださり、さらに出てくるチェキをテーブルに並べてくれるという、まさに“神対応”を受けてしまい、ありがたいやら申し訳ないやら……。最高の撮影助手さんでした♪


チェキフィルムはとてもデリケート
 チェキ撮影でもう一つ厄介なのがフィルムの扱いです。カートリッジを入れて1枚カラ押しすれば準備OKと手順は簡単なものの、下手に扱うとすべてが台無しなってしまうので注意が必要です。

 以前、東京から空路向かった先で撮影したチェキは正常だったのに、その足でさらに飛んでから撮影したチェキは、すべて黄色味がかった写真になったことがありました。どうやら空港の荷物検査で感光してしまったらしく、メンバーの皆さんは「レトロっぽくていいですね」と仰ってくださったものの、撮影者としては不本意きわまりない出来でした。

 ふた昔以上前の海外渡航ならともかく、いまの時代に感光なんかするの? と不思議に思い、あとでいろいろ調べてもらったところ、旧式の検査機を使っている空港もあるらしく、特に預けた荷物はどの検査機に通されるか分からないので、持ち運ばないほうが良いと知りました。

 それ以降、チェキフィルムは前日までに陸送限定で届くように発送しています。通常配送ではないので日数もかかりますし、送料も馬鹿にはなりませんが、フィルムを大量に現地調達するのは難しいですからね。ちゃんと到着しているか、内心ドキドキしながら移動しています。


きつね、ドアラなど定番ポーズに注目
 いろいろとチェキの苦労話を書いてきましたが、いざ撮影となればチェキはとても楽しいもの。スチールではどこか緊張気味だったのに、チェキになったらすごくリラックスされるということも少なくありません。すぐに写真が見られて、撮り直しも可能という気楽さもあるのでしょう。アナログならではのふんわりとした仕上がりも、メンバーの皆さんには好評なようです。

「あと2枚……もうポーズのネタが尽きました」と言われたら「他の方はこんなのとか、あんな感じとかやってましたね」と伝えるなど、ポーズを相談しながら進めていきます。おかげで女の子向けのポーズに妙に詳しくなってしまいました。いいんだか悪いんだか……。

 チームによってはNGポーズもありますが、逆にお決まりのポーズもあるので、そのへんはしっかり押さえつつ、基本はご本人様のご意向最優先で撮影をしています。

(↑華収録組)

(↑舞収録組)
ファイターズと言えば、やはりきつねポーズ。バリエーションも豊富です


 お決まりポーズの代表的なものを挙げると、FIGHTERS GIRLのきつねダンスのポーズと、チアドラゴンズのドアラポーズでしょう。改めて確認したら、今季のFIGHTERS GIRLは全メンバーが最低でも1枚はきつねポーズをしてくれていました。中には耳やしっぽを描き加えてくださっているチェキも多数あります。

 一方、ドアラポーズはドアラの耳を表すように両手を頭に乗せるポーズと、頭のてっぺんにハートを作るようなポーズの2パターンがあります。せっかくなので、きつねとドアラだけを選んでそれぞれ並べてみたら、これはなかなか壮観ですね。


チアドラゴンズ2023の皆さんによる「ドアラさんがいっぱい!」。ドラゴンズ愛とドアラ愛が充ち満ちています

 他にもbluelegendsやTigersGirlsは獅子、虎のツメと咆哮とを表現したガオーポーズがあったり、球団のキャッチフレーズを表現したポーズ、さらにはVENUSの菊池桃子さんのI字バランス(1位ポーズ)のようにご自身の代名詞的なポーズも披露されているチェキ。ツーショットでは二人で作る大きなハートの形にこだわってくれたり(東北ゴールデンエンジェルスのKURUMIさんとHONOKAさんはさすが姉妹ならではの完成度!)、皆さんそれぞれが自由に楽しんでいただけているのではないかと思います。

 本商品にチェキが初めて封入されたのは16年版から。年々、その注目度も上がってきました。近年、チェキ自体が国内外で大人気らしく、フィルムが品薄となり価格も驚くほど高騰しています。今後も安定供給されるかどうかがチェキを継続できるかの大きなポイントになりますが、究極の「1 of 1」として撮り続けていけるように……案外かさばる使用済みカートリッジでキャリバをパンパンにしながら、これからも頑張ります(苦笑)。
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