BBMカードの編集担当が自ら手がけたアイテムに込めた思いをお伝えする連載企画。
今回は「BBM女子プロレスカード2023」です。シールによる装飾の進化型!?
前回は様々なタイプのチェキをご紹介してきましたが、今回は独断と偏見で決めたベスト5の発表です。5位の前に、まずは次点を発表。なんてことない、5人に決めきれなかっただけです。しかも次点が2人……優柔不断でごめんなさい。
まず最初は東京女子の辰巳リカ選手。書き込みはサインだけとひじょうにシンプルですが、周囲をいろんなシールで装飾してくれました。リボンやハートにスター、アルファベットなど、とにかくバリエーションが豊富で見た目も美しい。これまでもシールやテープで装飾される選手はいましたが、このタイプは辰巳選手が初のように思います。あまり凹凸があると封入時の事故につながるので困るのですが、面白いチェキだなと感じました。というわけで、タイトルバックに採用させていただきました。
もう一人は我闘雲舞の小石川チエ選手。一見すると、マーカーで装飾するパターンのようですが、こちらもシールを活用しています。いろんなアイデアが詰まっていて、楽しいですね。さらに目を引くのが、裏にぎっしりと書き込まれたメッセージ。斜めに細かく書き込んでいるのは小石川選手だけでした。ちょっとかすれて読みづらいところなどもありますが、見事な大作です。というわけで、辰巳選手と小石川選手は文句なしで技能賞。

小石川チエチェキの新星誕生?
ここからランキングを発表していきます。5位はガンプロのYuuRI選手です! マーカーでフレームを描き、サインやハートなどを散りばめるパターンが多いですが、1枚目は花火を描いてくれました。白背景で撮影しているので、ご自身の周りを黒く塗りつぶしてあります。
YuuRI選手は今回が2回目のカード化ですが、前回は諸事情でチェキ撮影をすることができませんでした。そのためチェキとしてはルーキーです。今後がさらに楽しみなチェキ職人、新人賞の意味合いも込めて5位にランクインさせました。
YuuRI
大波乱!? それとも……
続いて4位はディアナのマドレーヌ選手。昨年の“番長”がここで登場です。嗚呼、大波乱!? きっと、ここが一番、異論反論ありそうな気もしますが。
今回は特別に15枚の封入になったマドレーヌ選手。前回同様、とにかく書き込みがすごい。作り込みもすごい。そして妙に漂う場末の昭和感(笑)。怪しげチェキ選手権なら間違いなく“永世番長”でしょう。
マドレーヌ選手は間違いなく唯一無二の存在なので、順位はもう関係ないかなぁとは思っています。ただ、これはサインカードも同様なのですが初見の方からは、「なんかすごい」とは感じつつも「でもよくわからない。特にサインはどれ?」という感想もあるようなので、今回は4位にしました。クオリティは文句なしなので、いろいろ技を使い分けていただければもっといいなと思っております。
マドレーヌ本商品のコンセプトとも合致!
第3位は我闘雲舞の沙也加選手にしました。マーカー、ラメシールなどを駆使して、明るいフレームを作成。さらに細かいイラストなどを添えてくれました。ポップな感じで春の季節にちょうどいいなぁと感じたのが高評価にした第一点。
さらに裏面にもぎっしりとメッセージを書き込んでくれており、カードを通してのはじめましてをとても意識してくださっています。その点も本商品の隠れたコンセプト(と担当は思っている)と合致しており高評価にしました。
さらにこれは直接、チェキの評価とは関係ありませんが、実は沙也加選手は撮影時、年明けまでは使わない新たなコスチュームを用意してくれていました。年末までに発売された週プロの名鑑用などは旧コスを撮影。そして本商品用は新コスを撮影したので、チェキはもちろん新コスです。カードのことを考え、準備くださるお気持ちは本当にありがたい限り。だからひいきしたわけではありませんが、ベスト3にランクインです。

沙也加痛恨のマイナス1。でも悲願のタッグも!
続いて2位……惜しくも番長を逃したのは、アップアップガールズ(プロレス)の乃蒼ヒカリ選手。結果としては、返り咲きならず。でも、質が落ちたなんてことはもちろんありません。
作品としても例年通りのハイクオリティ。これまでのヒカリ選手の作品は黒をベースにしたものが多かったのに対し、今回は背景や白を生かしたデザインもあり、また新たなスタイルを感じさせてくれました。
しかし……撮影自体は10枚撮れたのですが、装飾の際に失敗してしまったとのことで、痛恨のマイナス1。撮り直しもご提案くださったものの、締め切りの関係でNG。本商品唯一の9枚封入となりました。
とはいえ、今回のヒカリ選手は角田奈穂選手とのタッグチーム・ふりーWiFiのチェキもありますからね。ご本人様にとっても念願だったというタッグ版で、そちらもまたタイプの異なるものがあります。その合わせ技で優勝、としようと思ったのですが……。
裏面の書き込みもバッチリで、ふりーWiFiは裏にお二人のサイン入り。せっかくなので、ヒカリ選手、ふりーWiFi両方のチェキ画像を公開したいと思います。

乃蒼ヒカリ
ふりーWiFi新番長は前々回の“副番長”
前回番長のマドレーヌ選手、そしてそれまで防衛を重ねていた乃蒼ヒカリ選手を差し置き、今回“チェキ番長”に輝いたのは……藍川はるか選手です。
まずはその作品の数々をご覧ください。

藍川はるか 10枚すべてに共通するのは、世間でもよく知られているキャラクターや背景をモチーフにしたものであること。それだけなら「イラスト上手いなぁ」くらいなのですが、裏面を見ると何故そのデザインにしたのかが分かるようになっています。
※透明なプラスチック板に貼ってスキャンした関係で、表面はシリアルが若い順に左から右、裏面は右から左に並んでいます。見づらくて申し訳ありません。 藍川選手自身が、プロレスデビューする前にどんなことをされていたのかも分かるので、カードではじめましての方にはより藍川選手への興味が増すのではないかと思います。
毎年、女子プロレスカードをご購入くださっている方の中には、藍川選手のチェキ職人ぶりを覚えてられる方もいるかもしれません。何しろ、2021年版の副番長です。ただコロナ流行の影響もあり、撮影の機会が減少したことで、大阪を本拠にしている藍川選手のチェキを前回は入れることができませんでした。
そこで今回はシークレットベース参戦のため上京されるタイミングで撮影をお願いしたところ、わざわざ前乗りしてスタジオに駆けつけてくれました。そういう流れで誕生したこの逸品の数々。各選手から届いたサイン、チェキは担当として必ず一番最初にチェックするのですが、一番インパクトを感じたのがこの藍川選手のチェキでした。なので悩みはしたものの、チェキ番長2023は藍川はるか選手に決定しました。
以上、お届けした“チェキ番長2023”。皆様の中の番長は登場したでしょうか? いつも書いていますが、ここでご紹介していないものでもすべてが「1 of 1」なのがチェキです。今回封入されたすべてのチェキを撮影させていただいた者としても、1枚だけの宝物として大事にしていただければ嬉しい限りです。