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2020-01-31

【2019スポーツカード大賞 05】メモラビリアカードは「初」のアレ

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ビーンボールかデッドボールか

佐伯 ここで私は変化球として、「THE BAR PIECES OF THE PAST」(ザ・バー・ピース・オブ・ザ・パスト)というブランドを挙げておきたいと思います。

田村 出たっ! 変化球というか、それはビーンボールじゃないですか(笑)。

佐伯 実は2018年にも出ていたんですが、2019年はその「ヒストリカルエディション」が発売されたんですよ。

田村 あの商品を仕入れたんですか?

佐伯 これが結構売れたんですよ。世界の偉人たちを集めたカードで、厳密にはメモラとは言えないかもしれないですけど。相変わらず謎な内容で、例えばリンカーンが活躍した年の新聞がカードに貼られていたりするんですよね(笑)。

高橋 その商品は、確かマッチ箱のカードもありましたよね(笑)?

田村 その流れで行くと、この間仕入れたヒストリックオートグラフ社の「1969」という商品があって、1ボックスにカードが6枚くらい入っているんです。運が良ければジミ・ヘンドリックスとかジョン・レノンとか、伝説的なスターのカットオートが出てくるらしいんですけど、よく出るのが、なんと車のカギなんですよね(笑)。

佐伯 カギ?

田村 車のキーなんですけど、使われている写真は全部一緒で、しかも何かの車のエンジンルームのエアクリーナーしか見えていない写真。そのカードの中にカギが入っていて、一言「これはフォードの〇〇のトランクのカギだ」って書いてあるんですよ。トランクのカギを入れてどうするんだって話ですよね(笑)。ただ、これが大当たりだと、コブラのイグニッションキーが入っていたりするらしいんです。

佐伯 面白いなあ! それは欲しいですよ(笑)。

田村 面白いんだけど、使われている写真が関係ない車のエンジンルームですよ(笑)。

佐伯 「ザ・バー」も写真が乏しくて、カードの周囲は全部共通のデザインで、その真ん中に新聞の切れ端が貼ってあるんですけど、それに関する説明書きは一切ないので、見た目はだれの、何のカードなのかもさっぱり分からない。それを解明するのが面白くて、断片的な記事を読みながら「これは大統領関連の記事じゃないかな?」と予想しながら楽しむわけです(笑)。こういうのが好きな人が意外にいるんですよね。大当たりになると、昔の大統領のカットオートが入っていたりするんですけど。

田村 日本のカードファンに分かりやすく説明すれば、BBMの「タイムトラベル」に、その年の「週刊ベースボール」のページの一部が切り取られて貼られたカードが入っていて、その記事に関する説明はまったくないという感じですかね(笑)。

佐伯 でも、その年の特徴的な記事をそのままカードに貼り付けるというのは、いいアイデアかもしれない(笑)。エクスチェンジカードで、その年の「週べ」を一冊プレゼントするという企画も喜ばれるかもしれないですよ。神田とかの古本屋で探してくれば、何冊かあるでしょう。

田村 すみません、ちょっとビーンボールとデッドボールでした(笑)。高橋君は?

高橋 エポックから出た広島「スターズ&レジェンズ」に入っていた長野久義選手のパッチカードですね。長野選手は巨人時代にバットやアンダーシャツのメモラはありましたけど、ユニフォームは制作されたことはないので、これが初のジャージーカードということになります。しかも、レター版とパッチ版があって、キラ加工もされていたのですごく見栄えもよかったんです。

田村 あのレター版は、選手のプレー写真がダイカットされていて、メモラ部分に少しかかっていたんですよね。選手それぞれでその形が違っていて、すごく手が込んでいました。1枚のメモラカードとしては確かに出来がよかったですし、メモラ部門はこのカードがいいかもしれないですね。流れ的に、そろそろエポックも選んであげたいですし(笑)。

佐伯 エポックでメモラが入ったのは、広島の「スターズ&レジェンズ」くらいですか?

田村 通常ジャージーは、これも広島の「ルーキーズ&スターズ」に入っていましたけど、パッチ系はこれだけでしたね。

佐伯 OK! 私もこの長野のパッチカードでいいと思います。

☆メモラビリアカード部門☆

長野久義(広島)ホームジャージー レターパッチカード

エポック広島「STARS & LEGENDS」

「初のジャージーカード。キラ加工で、すごく見栄えもよかった」(高橋)

▷▷▷次回は、インサートカード部門です!

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