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2023-10-17

【アメフト】フラッグフットボールが2028年ロス五輪で実施 追加競技に正式決定

2028年ロス五輪での実施が決まり、喜ぶ(前列向かって左から)日本アメリカンフットボール協会の寺田会長、女子日本代表・近江佑璃夏、男子日本代表・植松遼平主将=撮影:佐藤 誠

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 国際オリンピック委員会(IOC)は10月16日、インド・ムンバイで総会を開き、フラッグフットボールが2028年ロサンゼルス・オリンピックの追加競技とすることを正式に決定した。前日の15日の総会では、アメリカンフットボールの全世界的な競技統括団体・国際アメリカンフットボール連盟(IFAF)を国際競技団体として正式に承認、IFAFがIOCの正式な加盟団体となった。
 
 フラッグフットボールは、フィールド上では5人対5人の競技で、11人対11人のアメリカンフットボールから、ヘルメットなど防具とコンタクト(身体的接触)を除き、安全性を高めた。腰の両サイドに付けたフラッグを奪うのが、ボールキャリアーに対するタックルの代わりとなる。

 年齢、性別を問わずプレーできる点や、1チーム当たりの人数が少ない点、試合時間、試合間隔が短い点が、五輪競技としての採用に資した。現在世界100カ国で2000万人が競技している。日本では2020年度から小学校の新学習指導要綱本編に掲載され、全国の体育の授業で、幅広く取り入れられている。

 男女各世代で結成されている日本代表は、直近では今月末にはアジアオセアニア選手権に出場する。

■寺田昌弘・日本アメリカンフットボール協会会長のコメント


フラッグフットボールが2028年ロサンゼルス五輪の競技として採用されたことを心から喜び、ここに向けて努力してくださった関係各位に感謝申し上げます。
フラッグフットボールは、アメリカンフットボールが持つ戦略性やスリリングさはそのままに、タックルなどの身体的接触を取り除いて子どもから年配の方まで、年齢や性別を問わず安心して楽しむことができます。フラッグフットボールに親しむ人は世界中で拡大しており、まさに多様性や包括性を体現する持続可能性の高いスポーツと言えるでしょう。
これを機に日本でもフラッグフットボールの楽しさがより浸透して競技者が増加すること、そして、同時にアメフトにもより注目が集まっていくことを期待しています。

■岡出美則・日本フラッグフットボール協会(JFFO)代表理事のコメント

2028年ロサンゼルス五輪の追加競技の一つとしてフラッグフットボールが採択されたことに関わり、関係者各位の地道な取り組みに感謝申し上げます。これもひとえに、フラッグフットボールの価値を伝える国を超えた関係者の皆様の取り組みの賜だと感じています。
JFFOは、フラッグフットボールを通して日本においてすべての子どもたちが楽しく、賢く、自信を持ち、仲間とともに成長していける体育の授業の実現に、今まで以上に努力していく所存です。また、JAFAと連携しながら、競技大会から気軽なレクリエーション、日常の遊びまで、多様な楽しみ方や参加の機会を提供してまいります。今後の皆様の一層のご支援を賜ることができれば幸いです。

【佐藤誠】

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