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2023-10-20

【しゅりんぷ池田のカード春秋】秋広優人、衝撃のデビュー

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来季以降も要注目

 今年のプロ野球で個人的に最も驚いた出来事は巨人の秋広優人の出現です。これは今季ジャイアンツの外野の一角を占めると目されていたウォーカーが不振のまま終わったことが要因と思われますが、巨人というチームで高卒3年目、それもドラフト5位という下位指名の選手がレギュラーに定着するというのは、なかなか大変なことなのではないでしょうか。

 4月半ばから昇格した秋広はほどなく左翼の定位置を得て、打率3割を長らくキープし、5月25日からは三番に起用され、巨人で高卒3年目以内の選手がクリーンアップを務めるのは同1年目の1993年の松井秀喜以来と報じられました。7月16日から同23日にかけ4試合連続本塁打して2ケタ10号に到達しましたが、同選手の活躍はここまで。以降ホームランを積み上げることはできず、終盤は先発出場の機会も減じ、規定打席にあと4打席不足に終わったのは残念ですが規定に達していればリーグ14位に相当する打率.273という好成績を残しました。

 チームで4位の111安打も立派なもの。秋広は1年目の2021年に1試合1打席を経験していましたが、その際はヒットが出ていませんでした。このように一軍出場経験がありながら無安打だった選手がいきなり100安打するのは50年の関口清治(西日本)、09年の松本哲也(巨人)、16年の北條史也(阪神)に次いで4例目なのだとか。

 先日発売となった高級版カード「GENESIS」でも各球団9名のレギュラーカードにもピックアップされています。来季以降も活躍を続けられるか、要注目です。

BBMベースボールカードプレミアム2023 GENESIS[ジェネシス] No.089 秋広優人
BBMベースボールカードプレミアム2023 GENESIS[ジェネシス] No.089 秋広優人

(週刊ベースボール2023年10月30日号 掲載記事再編)
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