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2019-02-19

【BBM cards Editor's Special Column #2019−03 ルーキーエディション】プロ野球の世界にもキラキラネームの潮流が…

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 最近の子供たちの名前は個性的なものが多いですね。いわゆる“キラキラネーム”なわけですが、そうした名前が流行り出したのが90年代半ばからなんだそうです。

 今季のルーキーたちは大卒選手が96年生まれ、高卒選手は00年生まれの世代ですから、やはり、キラキラした名前がいっぱいです。

 西武のドラフト4位・粟津凱士の名前は「凱旋」の「凱」に「兵士」の「士」ですから、いかにも勇ましそうな名前ですが、「がいし」ではなく、「かいと」と読むそうです。同じく西武の育成2位・大窪士夢の名前は「しむ」かと思いきや、「じゆ」なのだとか。「士」を「じ」と読ませ、「夢(ゆめ)」の「ゆ」だけを採ったのでしょうか。

 今季のルーキーの中でも屈指の人気者、日本ハム1位・吉田輝星も、よく見れば、けっこう難読です。昨夏の甲子園での活躍で、「よしだ・こうせい」とフルネームで連呼されていたので慣れてしまいましたが、「輝」の音読みは「き」であり、普通「こう」とは読みません。「輝」の偏の「光」から「こう」の読みを当てたのでしょうか。

 同じく日本ハム6位の田宮裕涼の名前の読みは、なんと「ゆあ」! ちょっと女の子っぽい名前の響きですが、どういう理由でこういう読みになったのでしょうか。同選手が活躍するようになれば、その由来も聞こえてくるかもしれません。

 楽天8位の鈴木翔天は「天を翔ける」と書いて「そら」なのだとか。また、広島育成1位の大盛穂の「穂」は「みのる」と読むそうです。「稲穂が実る」からの連想でしょうか。DeNA育成1位の宮城滝太は「たきた」ではなく、「だいた」が正解。

 日本の戸籍には名前の読み方の記載がないこともあって、漢字の読みには制限がなく、いかように読んでもOKなんですね。そんなこともあって、今後も難読名が続出しそうです。

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