【2018年BBMカード12球団チームパックレビュー】Vol.1　4月発売アイテムBBMカード制作ディレクターが超絶推薦！「これがベストカードです！」

　何らかの記録達成を受けてサブセットを作ることは多々ありますが、今シーズン中の達成が期待されるという中でのカード化は、発売時期の問題もあって難しいもの。

　しかし、今回のロッテはシーズン開幕と同時期の発売。そして、生え抜きである人気選手の福浦和也は通算2000安打まで残り38本でシーズンイン、ということで絶好のタイミングと思い、今季中の2000安打を期待するカードを作りました。

　表面では「残り38本」を強調するデザインとし、裏面には昨季までの年度別安打数を掲載しています。今シーズン中の2000安打達成を期待しています！

　昨季の低迷から脱し、チームを上昇させる起爆剤になってほしい若手選手で構成したところから、強い風であるジェット気流＝Jet Streamというタイトルにしました。

　デザインも気流のニュアンスをうまく表現することを重視し、銀紙を使うことで背景の青がより映えたと思います。藤岡裕大は即戦力ルーキーの前評判に違わぬ実力を発揮し、開幕からレギュラーとして攻守に渡って貢献しており、まさにタイトル通りの活躍をしてくれています。

　7年ぶりに古巣復帰を果たした青木宣親と山田哲人、今季のヤクルトは「ミスタースワローズ」が並び立ちました。

　その2人のコンボサインカードは選手実績、話題性、限定5枚の希少性を鑑みると、他球団のベストカードよりも「ベスト」な1枚だと自負しています。ヤクルトは交流戦で浮上したものの、リーグでは苦しい戦いが続いていますが、2人がチームをけん引し、今季成績でも他球団を圧倒してくれることを願っています。

　青木宣親のヤクルト復帰を受け、サブセットで攻・守・走の3種セットを作りました。

「Welcome Back（＝おかえりなさい）」のタイトルをつけ、今年の写真をメインに、MLBに移籍する前のヤクルトでの勇姿を抑えた色調で組み合わせ、「懐かしさ」を演出しました。

　共通モチーフの「弾ける泡」は今季への期待と躍動感を演出し、「攻・守・走」を表す文字表現はあえて入れずに色だけ変えています。

　インサートカードの「BLUE FLAME」は「寒色」の青をあえて大胆に配したことで、クールで凛とした選手の頼もしさ・逞しさを表現できたと自負しています。

　通常版も十分にクールなのですが、各90枚限定の金紙パラレル版はクールかつゴージャスな仕上がりです。バックライトで明るく見えるネットの画像では色が明るく強く出るので、艶消しゴールドが醸し出す神々しさと繊細さはここでは伝えきれません。

　ぜひとも実物を手にしてください。

　タイトルの英語はクリーンアップを意味しています。当初はハートマークを配してみたデザインにしたのですが、勇ましさが削がれ、プリティーなカードになってしまったのでボツに…。

　写真セレクトにも携わったデザイナーが、青空のデイゲームでラッキー7のジェット風船を撮った画像を見つけ出し、背景に配しました。ヘルメット、ユニフォーム、風船、空…さまざまな青が奏でるハーモニーを楽しめるカードです。