close

2023-12-20

プロレス界の新機軸誕生! 視聴数右肩上がりのNOAH「マンデーマジック」の魅力とは?【週刊プロレス】

12・18新宿のマンデーマジック・ファイナルで実現した小川良成vs外道25年ぶりの対戦

全ての画像を見る
NOAH「マンデーマジック・ファイナル」12・18新宿が開催され、大盛況のうちに幕を閉じた。来年4月の“シーズン2”とレッスルユニバースPPV「レッスルマジック」5・4両国国技館の開催も決定。対戦カード基本当日発表という新たなる手法と物語性あるサプライズ連続の大会で脚光を浴びている「マンデーマジック」の魅力とは? レッスルユニバースの長沢成暁プロデューサーを直撃した。
※週刊プロレス2023年12月27日号(No.2279)掲載の記事を加筆&修正


マンデーマジックはNOSAWA論外アシスタント・ディレクターが10月9日のエピソード1から基本隔週の月曜日にらつ腕を振るってきたNOAHの新機軸。その目的は動画配信サービス「レッスルユニバ―ス」の数字を上げるためである。肝心要の数字に関してはどうなのか。エピソード1~4までを振り返ってみると、すでにかなり興味深い傾向が表れているという。

「事前情報が一切ないシリーズだったので、エピソード1を無料公開にしてまずは知ってもらおうと思いました。それで驚いたのは有料のエピソード2が無料のエピソード1よりもライブ視聴数が増えてたんです。今までこういうことはありませんでした。

さらに、シリーズものって右肩下がりが普通なんですけど、マンデーマジックはエピソード1、2、3、4ってずっと右肩上がり。エピソード4のライブ視聴は無料配信だったエピソード1の120%です。

大きな転機はエピソード3でした。全日本の安齊勇馬選手がサプライズで参戦して清宮海斗選手、大岩陵平選手とトリオを組んだ絵力ですかね。おそらくプロレス界全体に向けた話題を生み出せたのでしょう」

レッスルユニバースの視聴数はたいてい大会規模に比例していく。しかし、マンデーマジックは新宿FACE大会クラスでは類を見ないほどの高水準をキープ。それどころか、後楽園ホール大会以上になっており、ビッグマッチクラスの数字を叩き出し続けている。

視聴数の右肩上がりは当然、新規会員数の増加という数字にも直結。これまではどうしてもNOAH、DDT、ガンプロ、東京女子のそれぞれの団体推しが中心だったが、マンデーマジック効果で「新たに他団体のファンにもターゲットを広げることができた」と長沢さんは分析していた。

「何が起きるのかわからないというのが大きいですよね。ほとんどカードが発表されていない中、サプライズでサイバーファイトグループ以外の他団体選手たちや人気女子選手たちが出場するというところが、プロレスファンに響いてるのかなと。

それとシングルなのか、3WAYなのか、タッグマッチなのかというドキドキ感も数字を伸ばしてる要因だと思います。何が起こるのか、どんな選手が出場するのかわからないから、ライブで楽しみたい!と見てもらえてる。新宿FACEは熱狂が映像で伝わりやすい会場ですし」

実際に長沢さん自身としても、どんな大会か想像もできなかったマンデーマジックに対して始まる前に不安があったのも正直なところ。数字を上げるためとはいえ「カメラも常に3台ですし、新宿FACEクラスにしては収録体制がリッチ」と先行投資的な部分もあった。

だが、ふたを開けてみれば、エピソード1からファイナルまで5大会連続で全席完売。チケットが手に入らなかったファンはレッスルユニバースで視聴するという流れが自然とできて、そこにクオリティーの高い映像コンテンツを提供できたことも大きい。

レッスルユニバースにはコメント機能がついており、自宅で一人観戦していても、みんなでワイワイと一緒に盛り上がっている感覚になれる。サプライズ満載のマンデーマジックをリアルタイムで共有しながら楽しむのも、新型コロナウイルス禍以降の新しい観戦様式だ。

もちろん平日午後7時なので仕事などの都合でリアルタイムに間に合わないこともある。そんな時でも追っかけ再生が可能なレッスルユニバースでは、個々人のタイミングでネタバレを食らわずに観戦できるのも特徴。さまざまな部分でマンデーマジックは時代の潜在的なニーズに合致したコンテンツだったのである。

「1つのエピソードが2時間なので、気軽に視聴できるというのもいいですよね。最近、どこの団体もビッグマッチだと4時間とか5時間とか長時間興行が当たり前ですべて見ようとしたら、相当気合を入れないといけませんから(笑)。

実はいまだにエピソード1とか2もけっこう視聴されてるんです。それってエピソード3や4から見始めた会員が過去をさかのぼって見て、シリーズとして楽しんでもらえてるのかなって。一気見もできますし。2時間というコンセプトがタイムパフォーマンス(時間対効果)を重んじる今の時代に合ってましたよね」

レッスルユニバースでは12月25日(月)午後3時までエピソード1~3を登録なし&アクセスするだけで誰でも視聴できる無料公開を実施中。さらに、1週間無料トライアルキャンペーンもある。ぜひこの機会にマンデーマジックの面白さを体感してもらいたい。

週プロ送料無料通販!

週刊プロレスNo.2280 (2024年1月3日号/12月20日発売) | 週刊プロレス powered by BASE

今週号の表紙は1・4東京ドームを前にインタビュー特写をおこなったIWGP世界ヘビー級王者のSANADAです。支持率抜群の挑戦者・内藤哲也から口撃され続けてきたSANADAが決戦直前、本音を語ったインタビューは必読。ドーム展望としては高橋ヒロムインタビュー、ブライアン・ダニエルソンの戦歴振り返りも。また今週号は新日本の東京ドーム以外にも年末年始のプロレス界ビッグマッチ展望特集を企画。NOAH有明の“メインイベンター”丸藤正道、スターダム両国で赤ベルト初戴冠に挑む舞華など注目選手のインタビュー満載。週プロ冬の名物企画だった各団体のちゃんこ鍋のレシピを紹介する「闘食」が5年ぶりに復活! 全日本、NOAH、DDT、ドラゴンゲート、大日本、アイスリボンの6団体の道場に潜入してそれぞれのちゃんこの味の秘密に迫ります。企画ものとしては全日本の「最強タッグ」を制した中嶋勝彦&大森北斗のインタビューにも注目。本誌創刊40周年記念イベントとして開催してきたトークライブの第4弾は東京女子の荒井優希が登場。荒井にとって初となるプロレスのトークライブの模様をリポート。東京女は春日部とロスの2大会リポートもあり。そのほかNOAH横浜、DDT福岡&熊本、ドラゲー名古屋、みちのく後楽園、FMWE鶴見、GLEAT新宿、スターダム新潟、PURE-J後楽園、エボリューション新木場など掲載。水曜発売(一部地域は発売日は異なります)。【注意】発送後の返品・返金は原則不可とさせていただきます。送料は無料ですが、第三種郵便での発送となります。約1週間でのお届けとなります。土日祝日の配送がありません。また、事前に購入されても発売日にお届けすることは、お約束できません。ご了承ください。

shupuro.base.shop

加入月0円! 週刊プロレスmobileプレミアムはバックナンバー1700冊以上から最新号まで読み放題!!

タグ:

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事