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2020-02-28

【柔道】東京五輪代表、12名が内定!

全日本柔道連盟は2月27日に強化委員会を開き、東京五輪代表14名のうち男女6名ずつ12名の代表内定を発表した。女子はGS大阪後に素根輝(環太平洋大1年)が内定しており、全階級の代表が内定した。男子66kg級の代表のみが決まっておらず、4月に福岡で行われる全日本選抜体重別選手権後に全階級の代表が出そろう。

※写真上=オリンピック代表に内定した12名。前列左から芳田、阿部、渡名喜、髙藤、大野、永瀬、後列左から濵田、新井、田代、向、ウルフ、原沢
写真◎近代柔道

金野 潤 強化委員長

※写真上=金野潤強化委員長

「選考した選手、届かなかった選手も、本当にみんなよく戦ってくれました。すべての選手に敬意を表したいと思います。最後まで我々も気を抜かずに頑張っていきたいと思います」。

井上康生 男子監督

※写真上=井上康生男子監督

「これまでの選考大会を思い浮かべる中で、浮かぶ顔というのはギリギリで落ちた選手たちの顔しか思い浮かばない状況です。60kg級の永山、73kg級の橋本や海老沼、81kg級の藤原、90kg級の長澤や村尾、100の飯田や羽賀、また100kg超級の影浦、本当に彼らはすべてをかけてここまで戦ってくれたんじゃないかなというふうに思います。彼らの思いもわれわれはしっかり持った上で、日本代表として責任を持って戦わなければいけないという気持ちしかありません」。

増地克之 女子監督

※写真上=増地克之女子監督

「今回選ばれた6名、そしてすでに決まっている素根の7名は、昨年の世界選手権を経験している7名で、オリンピックを戦ううえですごく頼もしい7名が揃ったと思います。しっかり万全の状態で準備をさせて、いい形で畳に上がらせたいなとおもいます。世界の経験も豊富な選手たちですので、日本の皆さんの期待に応えられると考えています」

60kg級 髙藤直寿 (パーク24) 2回目

1993年5月30日生まれ 160cm/東海大相模中-東海大相模高-東海大

※写真上=髙藤直寿

「日本開催ということについては、確かにモチベーションは上がりますが、僕は柔道を始めたころから五輪の金メダルを獲りたいと思って続けてきました。だから、どこで獲りたいというより、五輪の金メダルを獲りに行きたいと思っています。五輪では、投げるだけが柔道ではない、柔道というものはこうものでもあると知ってもらえるような試合がしたいです。豪快な柔道は大野選手に任せて(にやり)、柔道って素晴らしいなと思えるような柔道をします」。

73kg級 大野 将平 (旭化成) 2回目

1992年2月3日生まれ 170cm/弦巻中-世田谷学園高-天理大

※写真上=大野将平

「2連覇を目指すことは、想像以上に難しいと自分でも思っています。だからといって特別なことをやるわけでもないですし、変わらず自分の柔道の弱い部分を見つめて、稽古でイヤなことをし続ける。本来、稽古というものはそういうものだと認識していますし、柔道は相手ありきで成り立つものなので、自分自身が嫌がること、そういう稽古を続けていきたいです」。

81kg級 永瀬 貴規 (旭化成)2回目

1993年10月14日生まれ 181cm/長崎大学教育学部付属中-長崎日大高-筑波大

※写真上=永瀬貴規

「現役の時に自国開催のオリンピックを経験できることはそうそうない。前回(リオ)の悔しさを晴らす舞台も整いましたし、ここまでいろいろな方に支えられてオリンピック内定までたどり着けたので、そういった方に恩返しできるように自分の最高のパフォーマンスを東京オリンピックで出して、優勝したいと思います」。

90kg級 向 翔一郎 (ALSOK) 初

1996年2月10日生まれ 178㎝/雄山中-高岡第一高-日本大

※写真上=向翔一郎

「リオが終わってから、自分の中で(東京五輪に)出れたらいいなとかホントに出れるのかなといった部分もあったのですが、年々近づいているのを実感できたし、出るものだ、オリンピックで優勝するというのは自分の中で決めいていたこと。そしてクリスマス頃におばあちゃんが亡くなって、より一層自分の中でオリンピック優勝という気持ちが強くなりました。天国でおばあちゃんが見ていてくれると思うので、何としてでも優勝しようと思います」。

100kg級 ウルフ アロン  (了德寺大学職)初

1996年2月25日生まれ 181㎝/文京第一中-東海大浦安高-東海大

※写真上=ウルフ アロン

「ボク自身、東京生まれ、東京育ちで、数多くの知り合いや親せきが見てくれて、身近で感じられるオリンピックというのは一生に一度だと思いますし、このタイミングで代表になれるというのは運も持ってないとなれないものだと思っているので、そういったことにも感謝をしながら負けない準備をしていくだけかなと思います。応援してくれる人たちのためにも頑張っていかないといけないなと思いました」。

100kg超級 原沢 久喜 (百五銀行) 2回目

1992年7月3日生まれ 191cm/日新中-早鞆高-日本大

※写真上=原沢久喜

「(ケガや体調不良など)いろんな時期がありましたけど、東京オリンピックに出て金メダルを獲るという目標が最後までブレなかったということがここまでこれたということだと思いますし、ここからが大切だと思っているので、いままでの良くなかった時期もよかった時期もぜんぶ力に変えて頑張っていきたいです。自国開催で注目されるけど、そこで戦えるのは自分しかいないですし、それを誇りに感じて、喜びを感じて、すべてを力に変えていきたいです」。

48kg級 渡名喜風南 (パーク24)初

1995年8月1日生まれ 148.8cm/相原中-修徳高-帝京大

※写真上=渡名喜風南

「ここからがスタートという気持ちです。マイペースで、一つひとつのことをやっていきたい。ここまで、あっという間のようで…長かったなという思いもあります。世界選手権の優勝後、追われる立場になって苦しい時期もありましたが、これからはどんな相手でも投げられるように準備していきたいです」。

52kg級 阿部 詩 (日本体育大1年)初

2000年7月14日生まれ 158cm/夙川学院中-夙川学院高

※写真上=阿部詩

「今はホッとした気持ちです。4年前には想像できなかったオリンピック代表ですが、覚悟と責任を持ってやっていきたいですし、52kg級として日本初の優勝を成し遂げたい。今日(2月27日)はお父さんの誕生日。一番いいプレゼントになりました。お兄ちゃんが代表に決まったら、ふたりで優勝を目指していくだけです」。

57kg級 芳田 司 (コマツ)初

1995年10月5日生まれ 156cm/相原中-敬愛高

※写真上=芳田司

「リオオリンピックでは自分が出ていたかもしれない試合を見て、次は自分が…という思いで東京オリンピック優勝を目指してここまでやってきたので、ホッとした気持ちです。今はケガを直すことが先決ですが、状態は良くなっています。自分の柔道を突き詰めて、自分の柔道を出しきれるように準備していきたい」。

63kg級 田代未来 (コマツ)2回目

1994年4月7日生まれ 164cm/相原中-淑徳高

※写真上=田代未来

「4年前に悔しい思いをして、4年前の自分を超えたいと思ってやってきました。やる気が出ていますし、やっとスタートラインに立てたので、ここからが勝負だと思う。今は、私にはできるという気持ちで毎日を過ごしています。アグベニュヌー選手は、もう遠くない。技術、体力…そんなに差はないと思っています」。

70kg級 新井千鶴(三井住友海上)初

1993年11月1日生まれ 172cm/男衾中-児玉高

※写真上=新井千鶴

「心技体ともに4年前とは全然違うのかなと思っています。リオで代表になれなかった悔しさから自分自身の足りない部分を見つめて強化してきました。完璧な状態ではありませんし、まだまだ成長できると思うので強くなっていきたいです。五輪は小さいころは夢でしたが、社会人になって国際大会に出るようになり、世界選手権で優勝してから目標に変わりました。それはこれからも変わらないですし、五輪まで自分らしくしっかり強化して臨むだけです」。

78kg級 濵田尚里(自衛隊体育学校)初

1990年9月25日生まれ 168cm/国分南中-鹿児島南高‐山梨学院大

※写真上=濵田尚里

「これまで五輪を目指してやってきたので、代表に選ばれて良かったです。リオ五輪のときも代表になりたかったのですが、力が足りなくて出られなかったので次は自分が出たいと思っていました。ひとつ一つの大会に向けてその大会に向けて結果を残すという気持ちで今までやってきました。五輪に向けてやらないといけないことはたくさんありあす。寝技ももっとレベルアップしないといけなし、立ち技もやっていかないといけないなと思います」。

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