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2020-04-25

【NFLドラフト】全体1位でベンガルズがQBバロウ、レッドスキンズはDEヤング、ドルフィンズがQBタゴバイロア

パッカーズがQBを指名、ペイトリオッツはトレードで1巡指名を回避

 グリンベイ・パッカーズはユタ州立大の長身QB、ジョーダン・ラブをトレードで全体30位から26位まで指名権を上げて獲得した。パッカーズはNFL屈指の技術を誇るパサー、アーロン・ロジャースが昨年12月で36歳になった。しかし、過去6シーズン中5シーズンで16試合先発出場、9試合を休んだ2017年も鎖骨骨折によるもので、パス能力は健在だ。

 ラブは身体能力に優れるが、上位指名のQB3人に比較して、最終学年のインターセプトが多いなど、現段階で実力不足は否めない。ロジャースに負傷などトラブルがない限り、今後2~3シーズンは出番がなさそうだ。

パッカーズが一巡指名したジョーダン・ラブ。LOUISIANA - OCTOBER 05: Quarterback Jordan Love #10 of the Utah State Aggies looks to throw a pass against the LSU Tigers at Tiger Stadium on October 05, 2019 in Baton Rouge, Louisiana. (Photo by Chris Graythen/Getty Images)

 他の注目選手では、一昨年の全米王者で、昨シーズンの準優勝校クレムソン大のLBアイザイア・シモンズがカーディナルスに全体8位で指名された。シモンズは、2018年途中まではDB(セーフティー)をプレー、シーズン途中からLBに転向し、2019年には104タックル、7QBサック、3インターセプトと、パスラッシュもパスカバーもこなす。193センチ108キロながら、40ヤード4秒39、垂直跳び99センチと、WRやRBも顔負けの身体能力を持ち、ディフェンスのジョーカー的存在になりそうだ。

カーディナルスが全体の8番目で指名したLBアイザイア・シモンズ INDIANAPOLIS, IN - FEBRUARY 27: Clemson linebacker Isaiah Simmons answers questions from the media during the NFL Scouting Combine on February 27, 2020 at the Indiana Convention Center in Indianapolis, IN. (Photo by Zach Bolinger/Icon Sportswire via Getty Images) 

 コロナウィルス感染拡大の前に行われたNFLコンバインで、素晴らしい能力を見せたアラバマ大WRのヘンリー・ラッグス3世はラスベガス・レイダースが全体12位で指名。ラッグスはコンバイン最速となる40ヤード4秒27、垂直跳びは107センチを記録した。アラバマ大ではパスレシーブは746ヤードながら、1回平均18.6ヤードの「飛び道具」として活躍。レイダース新本拠地のスターとなることが期待される。

 スーパーボウル優勝6回のQBトム・ブレイディが移籍したタンパベイ・バッカニアーズは、OL(タックル)のトリスタン・ワーフスを指名。ワーフスは過去に何人もの大型ラインを育ててきたアイオワ大の傑作。196センチ145キロの巨体で、40ヤード4秒85、垂直跳び93センチというモンスターだ。22歳年上の偉大なQBをパスラッシュの脅威から守り抜くことが使命となる。

 ブレイディを放出したペイトリオッツは、後継QBを指名するか注目されたが、全体23位の指名権を、チャージャーズの2巡37位+3巡71位とトレードし、1巡指名をしなかった。


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