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2018-08-02

全国高校柔道大会(インターハイ) 【男子個人戦展望】 100kg超級・中野が17年インターハイ、18年高校選手権に続いて夏・春・夏の“3連勝”を狙う!

※男子100kg超級の中野(天理)。昨年夏からの“3連勝”を期して畳に上がる
Photo/近代柔道

男子団体戦に続き、8月9~10日に行われるの男子個人戦。今年も7階級それぞれに、将来を嘱望される逸材が集結した。ここでは、各クラスの優勝争いを牽引すると見られる選手たちをご紹介しよう。

◎60kg級

 18年高校選手権と全日本カデ優勝の近藤隼斗(佐賀工業)が最有力。彼を追うのは17年全日本ジュニアと18年高校選手権3位の鷲見仁義(札幌山の手)。また、18年高校選手権2位の松田淳希(初芝橋本)や、18年全日本カデ覇者の福田大晟(比叡山)も実力者だ。

◎66kg級

 西願寺哲平(埼玉栄)が春夏連覇に挑む。対抗馬は桂嵐斗(長崎日大)。17年世界カデのチャンピオンだ。その2人を追うのが、17年東アジアカデ優勝の若狭智也(鶴来)と、18年高校選手権2位の松村士(足立学園)。

◎73kg級

 18年高校選手権優勝の中村洸登(天理)が、夏も頂点を見据える。パワーがあり、櫓投げも得意。担ぎ技、巴投げなどができて、技は多彩といえる。中村に迫るのは、18年高校選手権準優勝の内村秀資(東海大仰星)と同3位の齋五澤航介(白鷗大足利)。

◎81kg級

 この階級は、竹市大祐(大牟田)が春夏連覇を狙う。スタミナ抜群の選手で、特に夏は得意だ。竹市を追うのが板東虎之輔(木更津総合)。技のキレがあり、攻撃型の柔道を展開する。春は一瞬の足技で竹市に敗れただけに、夏の大舞台でリベンジをしたい。

◎90kg級

 村尾三四郎(桐蔭学園)の力量が突出している。今年の高校選手権は無差別で2位。決勝の相手は、100kg超級の中野寛太(天理)だった。GSまで粘ったが、最後は大きさの違いに敗退。しかし、本来の90kg級なら技のキレ、パワーともに他の追随を許さない。大外刈りや内股などが得意だが、受けからの後の先も得意だ。

◎100kg級

 他のクラスに比べると、抜きん出た選手は見当たらないが、その中で優勝争いを演じて上位進出が期待されるのは八木郁実(崇徳)、酒井晃輝(福井工大福井)、熊坂光貴(新田)、道下新大(国士舘)など。

◎100kg超級

 中野が17年インターハイからの“3連勝”に挑む。大型だが反応が速く、スピードもある。また、特に足技がうまい。優勝候補ナンバーワンといえそうだ。中野を追うのは斉藤立(国士舘)と千野根有我(桐蔭学園)。ともに超大型で、両校のエース。斉藤は左組みからの内股、体落としが得意だ。以前は釣り手を取れないときに少々ばたばたしたが、それも修正されている。今、最も進化のスピードが速い大器の戦いは、多くの注目を集めるはずだ。

※進境著しい斉藤。中野とは16強戦での激突が予想される
Photo/近代柔道

※千野根も男子超級の優勝争いに加わる一人
Photo/近代柔道

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