※男子100kg超級の中野(天理)。昨年夏からの“3連勝”を期して畳に上がる
Photo/近代柔道
18年高校選手権と全日本カデ優勝の近藤隼斗(佐賀工業)が最有力。彼を追うのは17年全日本ジュニアと18年高校選手権3位の鷲見仁義(札幌山の手)。また、18年高校選手権2位の松田淳希(初芝橋本)や、18年全日本カデ覇者の福田大晟(比叡山)も実力者だ。
西願寺哲平(埼玉栄)が春夏連覇に挑む。対抗馬は桂嵐斗(長崎日大)。17年世界カデのチャンピオンだ。その2人を追うのが、17年東アジアカデ優勝の若狭智也(鶴来)と、18年高校選手権2位の松村士(足立学園)。
18年高校選手権優勝の中村洸登(天理)が、夏も頂点を見据える。パワーがあり、櫓投げも得意。担ぎ技、巴投げなどができて、技は多彩といえる。中村に迫るのは、18年高校選手権準優勝の内村秀資(東海大仰星)と同3位の齋五澤航介(白鷗大足利)。
この階級は、竹市大祐(大牟田)が春夏連覇を狙う。スタミナ抜群の選手で、特に夏は得意だ。竹市を追うのが板東虎之輔(木更津総合)。技のキレがあり、攻撃型の柔道を展開する。春は一瞬の足技で竹市に敗れただけに、夏の大舞台でリベンジをしたい。
村尾三四郎(桐蔭学園)の力量が突出している。今年の高校選手権は無差別で2位。決勝の相手は、100kg超級の中野寛太(天理)だった。GSまで粘ったが、最後は大きさの違いに敗退。しかし、本来の90kg級なら技のキレ、パワーともに他の追随を許さない。大外刈りや内股などが得意だが、受けからの後の先も得意だ。
他のクラスに比べると、抜きん出た選手は見当たらないが、その中で優勝争いを演じて上位進出が期待されるのは八木郁実(崇徳)、酒井晃輝(福井工大福井)、熊坂光貴(新田)、道下新大(国士舘)など。
中野が17年インターハイからの“3連勝”に挑む。大型だが反応が速く、スピードもある。また、特に足技がうまい。優勝候補ナンバーワンといえそうだ。中野を追うのは斉藤立(国士舘)と千野根有我(桐蔭学園)。ともに超大型で、両校のエース。斉藤は左組みからの内股、体落としが得意だ。以前は釣り手を取れないときに少々ばたばたしたが、それも修正されている。今、最も進化のスピードが速い大器の戦いは、多くの注目を集めるはずだ。
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