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2024-05-13

アントニオ猪木が新日本プロレスで初めて巻いたベルトとは?【週刊プロレス昔話】

猪木はゴッチを破り世界ヘビー級王者に輝いた(1972年10月4日)

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書籍『日本プロレス歴代王者名鑑 ヘビー級シングル編2』
1972年、アントニオ猪木が新日本プロレスを旗揚げした当初は、まだ団体の象徴となるベルトは存在しなかった。ただ、3月6日の旗揚げ戦で猪木とシングルマッチをおこなう“神様”カール・ゴッチが1本のベルトを巻いて登場しており、一躍、このベルトに脚光が当たることになった。

このベルトは古くからゴッチが個人ベルトとして持っていたもので、1962年9月、アメリカでドン・レオ・ジョナサンを破ってAWA王者となって以来、約3年にわたってAWAのベルトとして使っていたものだった。日本のマスコミはこれを「実力世界一ベルト」と喧伝。72年10月4日、蔵前国技館で猪木がゴッチの世界ヘビー級ベルトに挑戦する運びとなった。

試合で猪木とゴッチは一進一退の白熱の技の攻防を展開。最後は猪木がリングアウトで辛勝し、世界ヘビー級王者に輝いた。特別レフェリーを務めた“鉄人”ルー・テーズも猪木を祝福。世界ヘビー級ベルト、通称“実力世界一ベルト”こそ、猪木が新日本で初めて巻いたベルトだった。

また、この試合は当日夜、東京12チャンネル(テレビ東京)で録画放送。これもまた、新日本の猪木にとって初めてのテレビ放送だった(レギュラー番組にはならず)。

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