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2024-05-12

【マリーゴールド旗揚げ記念対談vol4】ジュリアvs石川奈青~後編~期待されてない女の変わる宣言は本気か、口だけ番長か【週刊プロレス】

5・20後楽園で旗揚げする話題の女子プロレス新団体「マリーゴールド」のエース、ジュリアがホスト役となり、所属選手とトークバトルをおこなう特別企画。第4弾ゲストは“期待されてない女”石川奈青。自身を取り巻く現状を変えるべく、新天地マリーゴールドで「変わる」と宣言した石川。その言葉は果たして本気なのか、口だけ番長なのか。「期待し過ぎない」と語るジュリアはそれでも「私は気にしてみてるから」と同い年の後輩にエールを送る。石川がこれに応えるのは5月20日、旗揚げ戦のリング。青野未来との2年半ぶり一騎打ちで石川が出す答えとは…。ジュリアvs石川、トークバトル後編、お楽しみください!
青野がプロレスに区切りをつけた‘21年12・31後楽園。この時、石川は青野とタッグを組んでいた
――これだけ注目が集まる試合は去年5月の中野たむ対決以来でしょうし、燃えるものもあるのでは?

石川「もちろん燃えるし、例えばポスターの件も悔しいけど、正直言うと未来ちゃんに対しての悔しいっていうより、そうだよな、ビジュアルがな、実力がな、どうせなって自分を納得させようとしてしまった自分が一番嫌だったんです」

――いろんな理由をつけて、下段右端を飲み込もうとした自分がいたわけですね。

石川「はい。自分に対する悔しさが一番ですね」

ジュリア「私、言葉選ばずに言うと石川って“応援されたいだけの人”なのかなって思ってた。強くあろうって気持ちはなくて、ただやられてやられて応援されれば気持ちいいみたいな。石川ってどういうレスラーになりたいの?って聞くと、返ってくる答えが上を目指している人のそれじゃないな、とも思ったし。こないだの決起集会で、そんな話をしたね。お前それじゃダメだよって」

石川「はい。言われました」

――でも、じつはふがいない自分に対する怒りとか思いがあったと。

石川「…なんだろう、自分の中でのエネルギーって、誰かに勝ちたい、誰かよりすごくなりたいとかよりも、自分を超えたい、変えたいっていうのが強いんだと思います。それを相手にぶつけてるというか、なんというか。すいません、ホントに話がまとめられなくて」

ジュリア「プロレスだけじゃなくて、例えばダイエットでも勉強でも、 日々の積み重ね。何かを続けるって大変なことだし、我慢しなきゃいけないこともたくさんあるだろうけど、それを乗り越えた時、はじめて自分に勝てると思うからね」

――そういえばマリーゴールド所属が決まった直後にジュリアさんと飲みに行って、旗揚げまでパーソナルトレーナーについてもらって体を鍛える! お酒も飲まない!と宣言していましたが?

ジュリア「どうなの?」

石川「鍛えてます!ジュリアさんに紹介していただいたパーソナルトレーナーの方にもついてもらって」

ジュリア「お酒は?」

石川「えーと、あの…1人の時は完全に飲んでないですけど人と会う機会がかなり増えたのでまったくって訳には…飲み会で飲まないヤツって好きじゃないし…(モゴモゴし始める)」

――それを飲んでるというのでは…!

ジュリア「ジュリ番、石川にはトコトン厳しいよね(笑)。石川がホントに変わろうとしてきたのか、口だけだったのか…その答えは5月20日出るからね。口だけの人ってたくさん見てきたから。『ジュリアさん、教えてください』『どうしたらそんな筋肉バキバキになれるんですか?』って。ハッキリ言うと、本当にやる人はそんな事聞いて来る前に、自分で考えてやるのよ。教えてやってもそれをちゃんとやってきた人って見たことない」

――その一人目に石川さんが…。

石川「…なります!」

ジュリア「その間はなんだよ(苦笑)」

石川「リングは嘘つけないので!」
ジュリアの厳しい突っ込みに、石川は渋い表情
――マリーゴールドはジュリアさん、石川さんたちいわゆるオリジナルメンバー7人に加え、元アクトレスガールズの6選手が加入。さらに練習生が4人いて、他団体及びフリー選手からも売り込みも来てるとか。

ジュリア「ロッシーはトライアウトをやるって言ってたもんね」

――旗揚げ会見の囲み取材でした。とある記者の方が「石川奈青が入団できるぐらいなら、自分も入りたいと言ってくる選手が出てきそうですが?」みたいなことを言っていて。

ジュリア「うひー、そんなこと言った記者さんがいるんだ」

石川「…でも、そう思われてたほうが、そうじゃないぞ!っていうところを見せられるので」

――悔しくはないですか?

石川「悔しいは悔しいですよ」

ジュリア「それこそ見せつけてやらないとな、5月20日のリングで!」

――5月20日から始まるマリーゴールド。そこで石川さんはどんな役割を担っていきたいですか? ジュリアさんは石川さんにどんな活躍を期待しますか?

ジュリア「これは石川だけじゃなく、みんなに言えるんだけど、私が引っ張ってやる!みたいな気概がほしい。誰かがやるだろう、誰かが引っ張ってくれるだろうじゃなくて」

石川「私でもいいですか?」

ジュリア「当たり前じゃん。合同練習とかでもさ、みんな譲り合いが多すぎる。例えば『スパーリングやろう、誰からいく?』ってなった時、すぐ手を挙げる人ってだいたい決まってるんだけど、みんなもっとガツガツ来て欲しいよね。せっかくリングを使える合同練習だからさ」

――合同練習の取材にお邪魔したことがありましたが、石川さんはできないはできないなりに声は出てたし、比較的積極性があったように見えたのですが?

ジュリア「たしかにね。でも、もっとできるよ。それは石川だけじゃなく、アクトレスの子たちもみんな。練習以外でもなんか気づいたことがあったら自ら提案して、質問して、動いていい。人が増えたとはいってもマリーゴールドはまだまだ小さな団体なんだから。みんなで『私が引っ張ってくんだ!』って思いながら、団体を盛り上げて、上を目指してほしい」

石川「キャリアとか関係ないってことですよね!」

ジュリア「関係ない。ていうか、石川って何年目?」

石川「5月4日で5年目になりました」
マリーゴールド旗揚げのオリジナルメンバーである石川
ジュリア「5年目なんて、引っ張っていく側に立ってぜんぜんおかしくない。じつはこのあと、全体ミーティングを開くんだ。試合が始まったら細かい話をしてる暇がなくなっちゃうと思って」

――6月には7大会が予定されていて、大阪(6・1)・浜松(6・2)・京都(6・15)・名古屋(6・16)・仙台(6・29)など地方も回る予定です。

ジュリア「旗揚げ戦の1週間後には新木場昼夜(5・26)もあるしね」

――石川さんはこの1年間、月に1試合あるかないかみたいなスタンスでした。急に試合数が増えて不安はないですか?

石川「でも、前の団体(アイスリボン)の時は、それぐらいやってましたから。楽しみですね。自分がマリーゴールドの一員として、団体を創り上げていく感覚が嬉しいです」

――5月4日にはジュリアさんを筆頭にマリーゴールドのメンバーがNOAH両国大会に参戦。セコンドからその活躍を見たと思いますが?

石川「両国国技館のリングに立つのはじめてだったので。次は自分もここで試合がしたいなって」

――5月4日はデビュー記念日だったんですよね?

石川「そうなんです」

ジュリア「そうなんだ、おめでとう! 両国国技館は私もたくさんの思い出、というか思い入れがある。今回はその地で歓声もブーイングも浴びて。旗揚げに向けてエネルギーもらいましたよ」

――僕は取材に行けなかったので、SNSでその様子を見てたんです。皆さんの入場シーンがアップされてて、小川さんを先頭に奈七永さん、弓月さん、そしてアクトレスの皆さんが実況で紹介されてたんですけど、そこでも石川さんだけ名前を言われてなくて。

石川「おかしいだろ!」

――やっぱ石川さんは最高だなと再確認しました。

石川「なんで…!」

ジュリア「ほら、でもそれはアレだよ、それはそれで、そう、個性だから(笑)!これをどう料理するかは石川の腕次第なんだよ!」

――旗揚げ前からこんな期待されてない感じ、普通ないですからね!

石川「期待されてないって言った…!」

ジュリア「ジュリ番、石川にはホント遠慮ないね(笑)。でも、印象ゼロよりよっぽど良いじゃん!」

石川「伝説作れますか?」

ジュリア「え、伝説…?」

石川「(目を輝かせて)石川伝説」

ジュリア「が、がんばれば作れるんじゃないかな(死んだ魚のような目で)」

石川「がんばります!」

――伝説を創る意味でも旗揚げ戦の青野未来戦はホントに重要ですね!

ジュリア「期待し過ぎてもガッカリするし、私はそういうのを散々見てきたので(笑)。期待はほどほどに、だけど私は石川のことを気にして見てるから」

石川「ホントですか?」

ジュリア「うん。希望は持ってる。いままでと状況も違うし、簡単にはいかないと思う。だけど、ポスターの隅っこは寧ろチャンスだと思うし、そのチャンスをつかみ取ったのは他でもない石川なんだから!団体のためとか、ファンのためとかいろいろあると思うけど、まずは自分のために頑張ってほしい、這い上がって欲しい」

――石川伝説を作って、来年の今ごろ、石川さんがドン!とセンターを張ってるポスターが見れることを期待しています!

石川「がんばります! 1年前、ジュリアさんと対談させていただいて、1年後、マリーゴールドっていう同じ団体の仲間になれて。何か縁があるのかなって勝手に思ってます。ただ、来年の今ごろもずっとジュリアさんがいてくれるなんて保証はないと思うので。だからジュリアさん、私と試合してください!」
ジュリア「急だな(苦笑)」

――前回の対談でもジュリアさんと試合したいって言ってましたね。

石川「はい!」

ジュリア「わかった、気持ちは受け止めたよ。その代わり覚悟はしておいてね(ニヤリ)。さっき期待し過ぎないって言ったけど、私をブッ倒しに来てくれ。その時は受けて立ってやるから!がんばって!」

石川「はい、がんばります! ありがとうございました!」
小川代表に新団体参戦をアピールした直後のジュリアと石川
マリーゴールド旗揚げ戦
「Marigold Fields Forever」
★5月20日(月)東京・後楽園ホール(18:30)
▼マリーゴールド最強タッグ伝説◎ジュリア&林下詩美vsSareee&ボジラ
▼World beauty showdown~世界美女決戦~◎桜井麻衣&ゼイダ・スティールvs野崎渚&マイラ・グレース
▼アクトレス・ニュータイム◎翔月なつみ&松井珠紗vs天麗皇希&後藤智香
▼The Power Contest◎MIRAIvsCHIAKI
▼A対Iイデオロギー対決◎青野未来vs石川奈青
▼starting over~パッション注入2024◎高橋奈七永vsビクトリア弓月

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週刊プロレスNo.2301 (2024年5月29日号/5月15日発売) | 週刊プロレス powered by BASE

今週号の表紙は「ALL TOGETHER」日本武道館大会のメインで勝利した清宮海斗を中心とした出場選手の集合写真です。日本プロレスリング連盟発足記念&能登半島復興支援チャリティーとしておこなわれた大会は、6団体が集結してふだんは見られないカードが実現。巻頭から詳報します。全日本は春の祭典「チャンピオン・カーニバル」優勝戦を男子プロレス初進出となる横浜BUNTAIで開催。宮原健斗が“ゼンニチ超新時代”の一人、斉藤ジュンを破り5年ぶり2度目の優勝。そのほか世界ジュニア戦など注目カードをリポート。新日本は「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」が開幕。優勝候補の高橋ヒロムとエルデスペラードが揃って黒星発進となる波乱の幕開け。そのほか公式リーグ戦を詳報。新日本関連では巻末言で木谷高明オーナーに新日本がスターダムを子会社化する理由を直撃。いよいよ旗揚げ目前となったマリーゴールド。今週は選手が士気を高めるためにおこなった合宿リポート、元アクトレス勢紹介など始動直前のマリーゴールドに迫ります。また木村花さんメモリアル大会に参戦するジュリアにその思いも聞いています。企画ものとしてはNOAHで結成された清宮海斗&拳王中心の新ユニットクローズアップも。そのほかスターダム後楽園、DDT横浜、ドラゲー後楽園、東女後楽園など掲載。

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