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2024-05-18

5年ぶり激突、待望のジュリア戦でSareee「最高の闘い」約束。マリーゴールド旗揚げ戦は「負けたら屈辱、絶対勝ちます」【週刊プロレス】

2日後に迫ったマリーゴールド旗揚げ、ジュリア戦に向け思いを語ったSareee

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女子プロレスの歴史に“闘い”を刻む。

ロッシー小川新団体「マリーゴールド」が5月20日、東京・後楽園ホールで旗揚げ戦を迎える。そのメインイベントで団体の2トップと言われるジュリア&林下詩美と激突するSareeeは、5年越しに実現するジュリアとの闘いに「やっとですね、めちゃくちゃワクワクしてます」と目を輝かせる。

WWEを辞め、日本マット界復帰を果たした昨年春だった。Sareeeは、自身がアメリカに行っていた2年間で規模の拡大を見せた女子プロ界を「すごいことですよね!」と脱帽する一方で、「キラキラかわいい」が主流のなりつつある状況に警鐘。「強くなきゃいけない」「プロレスは闘いだから」。Sareeeらしい言葉を業界全体に投げかけもした。
ジュリア戦へ気合を入れるSareee
「闘いはここにあるよ」――Sareeeの言葉に真っ向から異を唱えたのがジュリアだった。大半がSareeeの言葉を無視するなか、現代女子プロレスのトップランナーはSareeeの言葉に同意を示しつつ、「ジュリアは逃げも隠れもしない」「私がファンでも(2人の闘いが)実現したらおもしろいだろうなと思う」と明言した。

その後も2人はインタビューなどでそれぞれの名前を出し、対戦を熱望。ファンも、実現すれば2019年6月以来となる夢の対決を待ち望んだが、なかなか実現には至らず。だが――今年3月、ジュリアはスターダムを辞め、マリーゴールド旗揚げに参加。これがキッカケとなり事態は動いた。ロッシー小川代表はジュリアとSareeeの対戦を水面下でまとめ上げ、旗揚げ戦のメインカードに決定。ジュリアがSareeeの名前を口にしてから1年、ついに2人の闘いが正式決定した。

「やっとジュリアと向かい合えるなって。女子プロレス界、私がいない間にいい意味で大きくなって、認知された。遠く離れた場所からしか見えてなかったけど、すごいなと思ってたんです。その女子プロ界を先頭に立って、引っ張っていたのがジュリア。女子プロ界のトップですよね。そんなジュリアと闘いたい。やっと闘える。ワクワクしますね! (4月に闘った)岩谷麻優の時は私が闘いたいって言ってもほとんどアンサーなくて、アッチはどう思ってるんだろうっていう感じのままリングで向かい合った。でも、ジュリアに関してはお互い闘いたいって気持ちが一致してるし、ジュリアから“私に闘いがあるよ”ってメッセージももらった。この闘いに対して同じ方向を見てる。だから気持ちがいいですよ、正々堂々お互いのプライドを懸けて闘おうって」
女子プロファン垂涎の一戦に向け、気合を入れるSareee
気持ちも熱量も一緒。そんな2人が闘えば間違いなく〝闘い〟が生まれるはず。それをSareeeに尋ねると、「見せられると思うし、見せなきゃいけないですよね」と力を込める。そして挑発的にこんな言葉をライバルに投げかけた。

「私は自分のプロレスを貫くだけなので。それにジュリアがついてこれるかじゃないですか。ムカつく発言になっちゃうかもしれないけど、一緒にやってたわけでもないし、5年ぶりと言ってもあの頃とは私もジュリアも全然違うと思うし。初対決みたいなモンじゃないですか。向こうもいろんな経験を積んできたかもしれないけど、私もいろんな修羅場をくぐって、苦しいこととかたくさん経験してきた。それを乗り越えてきた。その全部をこの闘いにぶつけます。私の言葉にジュリアがムカつくと思うなら、お前のプロレスを私にぶつけてみろよって思うし。お互いがそういう気持ちでいけば、最高の闘いが見せられるんじゃないですかね」

ジュリアのパートナー詩美に対してSareeeは「(絡みは)初ですね。赤いベルトを取ったり、スターダムのトップを走ってきた選手だからすごい楽しみですよ、どんな選手なんだろうって」と興味を示し、自身のパートナー〝大怪獣〟ボジラに関しても「ヤバいじゃないですか、あの怪物。ちょっとどうなるかわからない」と語るが、それでもやはり視線の先にいるのはジュリア、ただひとりだった。
Sareeeとジュリアの最初で最後の闘いは2019年6月18日、新木場で実現。Sareeeがジュリアをジャーマンで沈めた
  

「タッグマッチとはいえ、ジュリアとやっと闘える。お互い言い続けてきて、お客さんや記者さんとか、みんなが楽しみに待ってくれてると思う。もちろん自分たちも。それが実現するってことで気合が入りまくってます。ただの試合にはならないって確信してます。しかもマリーゴールド旗揚げ戦、メインイベント、相手は団体の2トップ。それに私はやっぱりジュリアとシングルで闘いたい。だからこそ負けられない。向こうも負けられないかもしれないけど、私だって他団体のリングに乗り込むわけだから。負けたら屈辱でしかないですよ。絶対に勝ちます」

2024年、サリーは1月に橋本千紘へのリベンジを果たし、3月には親友なつぽい復帰戦でスターダムに参戦。4月には、岩谷の持つIWGP女子に挑んだ。そして5月20日、マリーゴールド旗揚げ戦のメインに立ち、ジュリアと激突。あまりに濃い闘いの日々を過ごしてきたが、まだまだ止まるつもりはない。

「7月29日にSareee ISM chapter4が、9月2日にSareee ISM chapter5の開催が決まりました。自分にしかできない、刺激たっぷりのドリームな闘いをやりたいと思っていて。去年はKAIRIさんとのタッグをお見せしましたけど、今年も皆さんにワクワクして喜んでもらえるようなカードを組みたいと思っています。2024年は勝負の年、Sareeeが女子プロ界を面白くします!」

上半期最大の大一番。マリーゴールド旗揚げ戦でジュリアから勝利を奪うために、SareeeはSareeeのプロレスをこれでもかと見せつける。5月20日まであと2日。Sareee対ジュリア、待ったなし。
マリーゴールド旗揚げ5・20後楽園のポスター
マリーゴールド旗揚げ戦
「Marigold Fields Forever」
★5月20日(月)東京・後楽園ホール(18:30)
▼マリーゴールド最強タッグ伝説◎ジュリア&林下詩美vsSareee&ボジラ
▼World beauty showdown~世界美女決戦~◎桜井麻衣&ゼイダ・スティールvs野崎渚&マイラ・グレース
▼アクトレス・ニュータイム◎翔月なつみ&松井珠紗vs天麗皇希&後藤智香
▼The Power Contest◎MIRAIvsCHIAKI
▼A対Iイデオロギー対決◎青野未来vs石川奈青
▼starting over~パッション注入2024◎高橋奈七永vsビクトリア弓月
※大会はレッスルユニバースでも放送
https://www.wrestle-universe.com/ja/lives/wzTsbvrPsfRe8vHzLQUDpS

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週刊プロレスNo.2301 (2024年5月29日号/5月15日発売) | 週刊プロレス powered by BASE

今週号の表紙は「ALL TOGETHER」日本武道館大会のメインで勝利した清宮海斗を中心とした出場選手の集合写真です。日本プロレスリング連盟発足記念&能登半島復興支援チャリティーとしておこなわれた大会は、6団体が集結してふだんは見られないカードが実現。巻頭から詳報します。全日本は春の祭典「チャンピオン・カーニバル」優勝戦を男子プロレス初進出となる横浜BUNTAIで開催。宮原健斗が“ゼンニチ超新時代”の一人、斉藤ジュンを破り5年ぶり2度目の優勝。そのほか世界ジュニア戦など注目カードをリポート。新日本は「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」が開幕。優勝候補の高橋ヒロムとエルデスペラードが揃って黒星発進となる波乱の幕開け。そのほか公式リーグ戦を詳報。新日本関連では巻末言で木谷高明オーナーに新日本がスターダムを子会社化する理由を直撃。いよいよ旗揚げ目前となったマリーゴールド。今週は選手が士気を高めるためにおこなった合宿リポート、元アクトレス勢紹介など始動直前のマリーゴールドに迫ります。また木村花さんメモリアル大会に参戦するジュリアにその思いも聞いています。企画ものとしてはNOAHで結成された清宮海斗&拳王中心の新ユニットクローズアップも。そのほかスターダム後楽園、DDT横浜、ドラゲー後楽園、東女後楽園など掲載。

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