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2024-05-17

【マリーゴールド旗揚げ記念対談vol5】ジュリアvs桜井麻衣~前編~超貴婦人は“世間と闘う女”、狂気のカリスマは超乙女?【週刊プロレス】

マリーゴールド旗揚げ記念対談、5人目の相手は桜井麻衣!

 5月20日に旗揚げする話題の女子プロレス新団体「マリーゴールド」。その中心人物であり、世界最大のプロレス団体「WWE」移籍もウワサされるジュリアが旗揚げメンバーとトークバトルを展開する特別企画。その第5弾に“超貴婦人”桜井麻衣が登場! 
 スターダム時代から強いつながりを持つジュリアと桜井。その絆はマリーゴールドでも不変。そんな2人が織りなすトークはほかでは聞けないものばかり。一部で“世間と闘う女”と呼ばれる桜井の隠れた魅力を世に伝えたいと力説するジュリアは…。なお3日後に迫ったマリーゴールド旗揚げ記念対談シリーズ、桜井麻衣後編は明日18日公開予定です。
ジュリアと桜井は2人でタッグリーグに出場したことも(2023年6・11大阪大会)
――マリーゴールド旗揚げ記念の対談シリーズ、5人目のゲストは桜井麻衣さんです!

桜井「庶民の皆様、ごきげんよう」

ジュリア「よ、貴婦人!」

――ジュリアさんと桜井さんの関係は特別な感じがします。ただの先輩後輩とも違うと言いますか。

ジュリア「友だちだよね?」

桜井「ホントですか?(笑)」

ジュリア「私はそう思ってる」

桜井「うれしいです。でも、私は家族みたいな感覚ですね。ひと言じゃ言い表せないんですけど、プロレスに関して言えば私のプロレスの母」

――母!

ジュリア「プロレスを抜いたら?」

桜井「普段は(リングとは)まったく違うおG(おじい)が出てくるので」

ジュリア「おG(笑)」

桜井「リングでは強くてカッコいいイメージじゃないですか。でも普段は乙女なので」

ジュリア「おい、営業妨害!(苦笑)」

桜井「(普段は)強さなんて微塵もない超乙女」

ジュリア「●すぞ!(笑)」

――でも、なんかわかる気がします。

ジュリア「わからなくていい…!」

桜井「友だちって思ってもらえるのは嬉しいですけど、確かにオフの時は友だちと会ってるような感覚ですね」

――そういう人ってほかにいます?

桜井「なかなかいないですよね。MIRAIは年が離れてる分、ちょっと違うんですよね。友達っぽいところあるんですけど、たまにジェネレーションギャップを感じるので。そういう意味では年もそんなに離れてるわけではないので(ジュリアが30歳、桜井が33歳)、子どもの時に聞いてた歌も近かったり」

――ものすごいどうでもいい話なんですが、先日の合宿で、ジュリ番「タッグ結成を前にジュリアさんと詩美さんでカラオケをして絆を深めたらどうですか?」詩美「なに歌えばいいですか?」ジュリ番「パフィーとか?」詩美「…パフィー?」と。まさにジェネレーションギャップを感じました(笑)。

桜井「え、パフィー知らないんですか…」

ジュリア「知らなかったんだよ…。よし、今度パフィー歌うか(笑)」

桜井「歌いましょう!」

ジュリア「ふふふ。桜井は年上なんだけど、私の数少ない友だちって感じ」

――桜井さんは愛せるキャラですよね。

ジュリア「愛せるね。リング上はイメージ悪いじゃん(笑)」

桜井「イメージ悪いですか?(苦笑)」

ジュリア「庶民からはガタガタ言われることが多い子なんだけど、私は桜井の性格とかわかってるからさ。実はめっちゃ正義感強くて、自分の考えをハッキリ言える、良い奴なんだよ」

桜井「ある人から『桜井は世間と闘ってるモンな』って言われたことがあります(苦笑)。確かに、これは違うなって思ったら、おかしいですよ!とか抗議しますし」

ジュリア「気になる部分が違うこともけっこうあるんだけど、桜井にはいろいろ気づかされることもあって」

桜井「ジュリアさんが気にするポイントを否定することもないし、自分が気になった点をジュリアさんが否定することもないし。そこに違和感はないですね」

ジュリア「でも、考えてることを一生懸命話してたり、怒ってる桜井を見るのがいつも楽しい(笑)」

桜井「私はけっこう物申してるから、小川さんにも不平不満が多いって言われるんですけど、違うんです。みんな小川さんの顔色を気にして言わないだけ。私はみんなの気持ちや考えを代弁してるだけなので。みんな守りに入ってるだけ、ズルいんですよ!」

ジュリア「アハハ!」

――その結果、小川さんから「桜井は文句が多い」と言われるわけですね(笑)。

桜井「文句じゃない!(苦笑)」
ジュリアと桜井の初シングルがおこなわれたのは2021年9・4高田馬場大会だった
ジュリア「ちょっと損な性格なのかもね。確かに黙ってれば何も言われる事はない。でも黙ってられないもんな」

桜井「黙ってられないですよ! 目の前で自分がお世話になってる人が誰かにダマされそうになってたら、私はあの人こうですよ!って言っちゃいますもん」

――仮にトラブルに首を突っ込む結果になったとしても…?

桜井「自分のトラブルだったら逆に受け入れるかもしれないです。誰かのことを貶めようとしてる人を見ちゃうと許せないです」

――いま日テレで正義感の強い女性銀行員が主役で、池井戸潤原作のドラマ「花咲舞が黙ってない」が放送されてますが…。

桜井「桜井麻衣が黙ってない!(笑)」

ジュリア「正義感強い半面、不器用だったり抜けてる部分もあって、そこがまた愛せるんだよ」

――マリーゴールド担当になってからなので、僕は桜井さんと1カ月半ぐらいしか付き合いないですけど、この人おもしろいなとはしばしば思います。

桜井「え…!普通のことしかしてませんよね?」

――おもしろいことしかしてない気がします(笑)。

桜井「えぇ!?(と驚いたと同時に、口から何かが飛び出しす)」

ジュリア「何か出たよ(笑)」

――そんな桜井さん、もはやマリーゴールドに欠かせない存在ですよね。

ジュリア「ホントそう。桜井もだし、みんな大事。結果、マリーゴールドには所属13人が集まったけど、合宿を経て改めてそれぞれが欠かせない存在だと思った。いいものがきっと出来ると思う」
ジュリア連載「お騒がせ症候群」第64回に桜井はゲスト出演
――一泊二日の直前合宿はどうでしたか?

桜井「めっちゃよかったです。アクトレスの方も含めて、みんなと込み入ったことまで話せたので」

――6人一部屋×2部屋で一晩過ごすって、巡業でもなかなかないでしょうし。

桜井「ないですよね」

ジュリア「私たちはあるよね」

桜井「19時間話してたこともありますよ」

――19時間!?

桜井「私が欠場中だったんですけど、一緒にジム行きましょうよって約束してて。やる事がたまってて『約束の時間に行けないから一回(ジュリアの)家に来てもらっていい?』みたいな話になって、そこからお昼食べて、夜ごはん食べて、19時間一緒に過ごしてからジムに行きました」

ジュリア「出発までが長い(笑)」

――なんでそんな仲いいんですかね?

ジュリア「プロレスラーとしては年下の先輩と、年上の後輩っていう関係だけど、怒るときは怒らなきゃいけない。叱られると、カチンときたり、もう無理…ってなってもしょうがない。プロレスに限らず、実際そういう人もいたし、自分自身も逃げ出したくなるような経験はあった。けど桜井は仕事は仕事、プライベートはプライベートでメリハリつけて接してくれるから、付き合いやすい」

桜井「ジュリアさんって見た目が厳しい感じするじゃないですか」

ジュリア「えぇぇ!?」

――わかります。

ジュリア「わかるんかい!」

桜井「だから練習の時、厳しいっていうのは最初から想像してたし、それがツラいとかはなかったです。練習終わったらめっちゃ優しいし。できてないこととか、練習中に怒られることはたくさんありましたけど」

ジュリア「ちょっと言っただけで、もうイヤ…ってなる人もいるから」

桜井「ジュリアさんを尊敬するのは、それがわかってても言えちゃうこと。私は、『これを強く言ったら嫌われるだろうな』と思って言えないタイプなので」

ジュリア「難しいよね。私もまだまだ足りてない部分がたくさんあるし、学びたいし、自分自身もっとレベルアップしていきたい。それでも立場的には自分が見たり教えなきゃいけない。それ自体も勉強だし、本当に毎日いろんなこと考える」

――練習ってユニットごとにやるんですか?

ジュリア「そうだね。スケジュールの都合とかで、誰も来ない日もあったけど」

桜井「最終的には2人でやってましたね。2人で6時間とか。いま(マリーゴールドでは参加者)十何人で3時間の練習じゃないですか。私はそれを経験してきてるから、みんなもっと練習しようよって思っちゃう。3時間足りないよね、自分たちでももうちょっとやろうよっていうぐらいの気持ちがある人が増えたらうれしいなって思います」

ジュリア「いろいろ言う人いるけど、桜井はホントに変わったよ。シーザージムで、ひたすらエルボーだけ3時間ぐらい練習したり。そしたらまわりから、桜井のエルボーめっちゃよくなったねって自分にも言ってくれて。桜井の成長がホントにうれしかったし、誇らしかった」

桜井「最後(スターダムを)辞める時、寄せ書きみたいな感じでいろんな言葉をもらったんですよ。桜井が泣きながらやってるのを見てきて、すごいと思ってたよとか書いてあって。ほかの人も私とジュリアさんの関係をそういうふうに見ててくれたんだって思って」

ジュリア「桜井って情に厚いよなって思う。私はこう見えて、心から仲間と思えた人にしか本当の意味で心開けないから」

――一見、みんなに対してフランクなイメージがありますけど…?

ジュリア「そうなんだけどね。すごい見ちゃうんですよ、ひとを」

――全部自分で執筆していた初期の「お騒がせ症候群」で桜井さんの名前がしばしば出てきてたのは…。

ジュリア「気持ちがあるんだろうね、桜井には」

桜井「うれしいです」

――僕が桜井さんと初めて接したのもジュリアさんのコラムがキッカケでした。鈴木秀樹さんを連れて、道場に行って、ジュリア×桜井×鈴木の対談をしたっていう。

桜井「5★STARで10勝2敗で決勝戦に進むって公約を掲げた時ですよね(笑)」

ジュリア「お師匠(鈴木)に無理難題をふっかけられて(笑)」

桜井「おもしろい返しもできずに。つまらない人間なので、私」

ジュリア「あなたはおもしろいよ。深く知れば知るほどおもしろい」

――女子プロ界のスルメですね!

桜井「スルメ(苦笑)」

ジュリア「噛めば噛むほど味が出る。それをどうやって伝えていくかだよなぁ」

桜井「人見知りなんです、それがダメだなって」

ジュリア「たしかに人見知りだよね」

桜井「でも、まわりにいるのがメチャクチャ明るいひとばかりで。いまもジュリアさんとかそうですけど、引っ張ってくれるんです。だからいまの私があるんだなって思いますね」
※前編はここまで。後編は5月18日更新予定です。
マリーゴールド旗揚げ戦のポスター
マリーゴールド旗揚げ戦
「Marigold Fields Forever」
★5月20日(月)東京・後楽園ホール(18:30)
▼マリーゴールド最強タッグ伝説◎ジュリア&林下詩美vsSareee&ボジラ
▼World beauty showdown~世界美女決戦~◎桜井麻衣&ゼイダ・スティールvs野崎渚&マイラ・グレース
▼アクトレス・ニュータイム◎翔月なつみ&松井珠紗vs天麗皇希&後藤智香
▼The Power Contest◎MIRAIvsCHIAKI
▼A対Iイデオロギー対決◎青野未来vs石川奈青
▼starting over~パッション注入2024◎高橋奈七永vsビクトリア弓月

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週刊プロレスNo.2301 (2024年5月29日号/5月15日発売) | 週刊プロレス powered by BASE

今週号の表紙は「ALL TOGETHER」日本武道館大会のメインで勝利した清宮海斗を中心とした出場選手の集合写真です。日本プロレスリング連盟発足記念&能登半島復興支援チャリティーとしておこなわれた大会は、6団体が集結してふだんは見られないカードが実現。巻頭から詳報します。全日本は春の祭典「チャンピオン・カーニバル」優勝戦を男子プロレス初進出となる横浜BUNTAIで開催。宮原健斗が“ゼンニチ超新時代”の一人、斉藤ジュンを破り5年ぶり2度目の優勝。そのほか世界ジュニア戦など注目カードをリポート。新日本は「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」が開幕。優勝候補の高橋ヒロムとエルデスペラードが揃って黒星発進となる波乱の幕開け。そのほか公式リーグ戦を詳報。新日本関連では巻末言で木谷高明オーナーに新日本がスターダムを子会社化する理由を直撃。いよいよ旗揚げ目前となったマリーゴールド。今週は選手が士気を高めるためにおこなった合宿リポート、元アクトレス勢紹介など始動直前のマリーゴールドに迫ります。また木村花さんメモリアル大会に参戦するジュリアにその思いも聞いています。企画ものとしてはNOAHで結成された清宮海斗&拳王中心の新ユニットクローズアップも。そのほかスターダム後楽園、DDT横浜、ドラゲー後楽園、東女後楽園など掲載。

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