10月8日、さいたまスーパーアリーナで『NBA JAPAN GAMES 2019 Presented by Rakuen』の第1戦が行われ、トロント・ラプターズが134-129でヒューストン・ロケッツを下した。
昨季王者のラプターズと西カンファレンスの強豪ロケッツの対戦は、序盤から点を取り合うハイスコアゲームとなった。最初のゴールをラプターズのセルジ・イバカがスコアも、ヒューストンはすぐさまジェームズ・ハーデンが3ポイントを決めてお返しする。
第1クォーターでフル稼働のハーデンが21得点でロケッツをけん引すれば、ラプターズはイバカとパスカル・シアカムを中心に得点を重ねて食らいつき、一進一退の攻防はロケッツが44-40とリードして終えた。
第2クォーターもロケッツは攻撃の手を緩めず、ハーデンの6点に加えて、ラッセル・ウェストブルックが9点、クリス・クレモンズが8点を挙げる活躍を見せ、リードを12点差に広げる。
ラプターズは第3クォーターの開始からフレッド・バンブリートの連続7得点で一気に点差を縮める。だが、ロケッツはハーデンの3ポイントなどでジワジワとリードを広げ、残り3:28で17点差をつける。
しかし、シアカムの攻守にわたる活躍でラプターズも食い下がり、106-99でロケッツリードのまま第3クォーターを終えた。
両チームとも控え選手を投入した第4クォーターで、意地を見せたのはラプターズの選手たちだった。相手のミスにも助けられ、アンソニー・デイビス、クリス・バウチャーの得点などでロケッツに迫り、残り6:51で114-114と追いついた。ロケッツはたまらずタイムアウトをとり、立て直しを図る。
その後一度はロケッツに突き放されるが、マルコム・ミラーの3ポイントショットでラプターズが119-118とついに逆転し、そのまま逃げ切った。
「悪くないゲームだった。多くの選手の状態を確かめられた。特にシアカムはシーズン中と変わらないプレーを見せてくれた。チームとしては攻撃面が特によかった。我々はよく攻めて、3ポイントも決まり、得点も多かった」とラプターズのヘッドコーチ、ニック・ナースは満足げに語った。
「日本の会場の雰囲気は素晴らしかった。チームも自分自身もまだ万全のコンディションではない。これから数週間で開幕に向けてトレーニングをして状態を上げていければいい」と両チーム通じて最多の34得点をマークしたハーデンは試合を振り返った。
183㎝とNBA選手としては小柄なラプターズのフレッド・バンブリートは、小さい選手の多い日本人へのアドバイスを求められると「高さがすべてではない。小柄でも実力さえあればNBAでも活躍できる。大事なのは恐れずに思い切りプレーすること。今日の相手には自分よりも小さい選手もいた。とにかく恐れずに練習してベストプレーヤーになれるように努力することだ」と語った。
第2戦は10月10日(木)19時より、さいたまスーパーアリーナで行われる予定だ。
トロント・ラプターズ 134-129 ヒューストン・ロケッツ
TOR|40|33|26|35|=134
HOU|44|41|21|23|=129
※写真提供◎楽天株式会社
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