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2024-07-05

【マリーゴールド】7・13両国で5年ぶり一騎打ち予定も、出場不透明な同志ジュリアにSareeeが灼熱エール「待ってるぞ!」【週刊プロレス】

Sareeeは7・13両国で5年ぶりに一騎打ち予定のジュリアにアツいメッセージを送った

 女子プロ界の太陽神、Sareeeがマリーゴールド7・13両国国技館大会で5年ぶり待望の一騎打ちが組まれるも、最終的なメディカルチェックのクリアという条件が課せられているジュリアに「待ってるぞ!」と灼熱のメッセージを送った。
5・20後楽園で激しくやり合ったSareeeとジュリア
 Sareeeとジュリアが5年ぶりの激突を果たしたマリーゴールド5・20後楽園ホール大会。熱狂の旗揚げ戦で両者はタッグマッチながら激しい火花を散らし、試合後、シングル対決を約束。両者の意向を受け、団体は初のビッグマッチ7・13両国のメインでおこなうと発表した、だが…。

この試合の序盤、ジュリアは右とう骨遠位端骨折という重傷を負い、いまも欠場を余儀なくされている。7月1日におこなわれた7・13両国対戦カード発表会見。ジュリア対Sareeeは予定通り発表されたが、最終メディカルチェックのクリアが条件づけられ、週明けにもその答えが出るとロッシー小川代表はアナウンスした。 

会見でジュリアは「私は絶対この日、リングに立たなきゃいけない。どうなるかわからないけど、私は祈るしかできないけど…あとは神様の判断にゆだねます」と苦渋の表情を浮かべたが、その一方で「ギリギリまであきらめない。私は絶対闘う、マリーゴールドをホントに背負うから。両国国技館でSareeeと闘う気持ちです。楽しみにしていてくださいなんて簡単に言えないけど、私の気持ちはリングに立つ」と、自らを鼓舞するように決意表明した。
7月1日におこなわれた会見の様子
 「ジュリアが『絶対闘う』『リングに立つ』と言ってる以上、私もやるつもりでいます。すごい複雑ですよ、正直言えば。でも、ジュリアがリングに上がってくるなら、当たり前だけど手加減なんてしない。(ジュリアは)万全だという気持ちで臨みます」

こう語ったSareee。自身初となる両国国技館のメインイベント。そして相手は、現在の女子プロレス人気の立役者と認めるジュリア。「プロレス人生で一番大きい舞台で、最高の相手とメインイベントで闘える。こんなにレスラー冥利に尽きることはないですから」(Sareee)。15歳のデビュー戦で里村明衣子と対戦したのを皮切りに様々な相手と闘ってきた。WWEでは、苦しい思いも含めて多くの経験を積んだ。そんなSareeeにとってもジュリアは特別な相手だった。

昨春、WWEを退団し、日本復帰を果たしたSareeeは「プロレスは闘い」「キラキラカワイイの前に強くならないと」と持論を展開。多くの選手がSareeeの声を黙殺するなか、ジュリアだけは彼女の主張に応え(https://www.bbm-japan.com/article/detail/41443)、「彼女は闘いを求めてるんでしょ? だったらここにもありますよ」と受けて立つ構えを明らかにした。

 水面下での下交渉など一切ない状態での発言だった。それでもSareeeとジュリアは闘いたいと事あるごとに言い続け、そんな2人のアツい思いをロッシー小川代表が汲む形で、ついに実現。ジュリアがSareeeの名前を初めて出してから1年2カ月、両国国技館という大舞台で相まみえる。

ジュリアの負傷でいまも状況は不透明だ。それでもSareeeは「(ジュリアが出ると言う以上)すべて受け入れて、すべて受け止めます。思いっきりいきます」とキッパリ言い切る。
両者の一騎打ちは2019年6月18日、田中稔自主興行で一度だけ実現。その時はSareeeがジャーマンで勝利した
「みんなの期待とか、すべて裏切るぐらいすごい闘いをしなければいけないと思ってます。ジュリアvsSareeeって、自分たちもだし、ファンの皆さんとか記者さんとか、たくさんの方が待ち望んでる闘いだと思うから。『これが女子プロレスだ!』っていうものを、『これが闘いだ!』っていう試合をジュリアとなら見せていけると思う。そういう闘いができる相手ってホント数少ないと思うから。私はジュリアのことをライバルだと思ってるし、同志だと思ってるから。これからの女子プロレスがこの試合にかかってる、そのぐらいの気持ちでいます」

 女子プロレスの歴史に残る一戦を見せる――Sareeeのアツい思いにジュリアは応えることができるのか。それともプロレスの神様は非情な決断を下すのか。その答えは果たして。

そんなSareeeとの一問一答は以下の通り。
5・20後楽園の試合後、一騎打ちを約束したSareeeとジュリア
 ――ジュリア選手のケガの回復次第ではありますが、現状、7・13両国国技館大会でジュリアとの一騎打ちが実現する予定です。

Sareee「そうですね。5月20日のマリーゴールド旗揚げ戦でジュリアとやっと闘えた。お互いがホントに闘いたいと言い続けて、ようやく闘うことができた。気持ちいいぐらいに思い続けての試合だったので、私はすごくあの試合が楽しかったです。自分が勝ったから言えることかもしれないけど、メチャクチャ充実した試合だったなって」

――タッグマッチながら旗揚げ戦でSareee選手がジュリア選手から勝利。この結果を受けて7・13両国での一騎打ちが電撃決定しました。

Sareee「(試合前から)ジュリアとのシングルにつなげたいと思って、闘ってたから。ただ、試合が終わったあと、序盤から手が折れてたって聞いて。(試合中は)全然気づかなくて、それはジュリアの凄みですよね。あの状況で全力で闘ってきたっていうのは正直ビックリしたし、凄いなと思いました。私自身、ジュリアの攻撃を食らって危ないなという場面もあったので。だから、ケガしてたっていうのを聞いた時すごい悔しかった。(右腕が)骨折してるなかで、あそこまで闘えるのかって」

――もし7・13両国で闘えたとしても万全な体勢にはならないかもしれません。

Sareee「次、ジュリアと闘う時はお互い、絶対に万全な状態で、正々堂々闘いたいなって思ってました。でも、本人はリングにあがると言ってるんですよね?」

――「どうなるか。わからないし、私は祈るしかできない。あとは神様の判断にゆだねます。ギリギリまであきらめない」と語る一方で、「私は絶対闘う、ベルトを巻いて、マリーゴールドをホントに背負う」「両国国技館、Sareeeと闘う気持ちです。『皆さん、楽しみにしていてください』なんて簡単に言えないけど、私の気持ちはリングに立つ」と覚悟を口にしていました。

Sareee「ジュリアが『絶対闘う』『リングに立つ』と言ってる以上、私もやるつもりでいます。すごい複雑ですよ、正直言えば。でも、ジュリアがリングに上がってくるなら、当たり前だけど手加減なんてしない。(ジュリアは)万全だという気持ちで臨みます。そうじゃないとお客さんにも失礼じゃないですか。だって両国国技館のメインイベントで、ジュリアとシングルマッチをするわけですから。(両国は)私も初めての経験だし、プロレス人生で一番大きい舞台で、最高の相手とメインイベントで闘える。こんなにレスラー冥利に尽きることはないですから。(ジュリアが出ると言う以上)すべて受け入れて、すべて受け止めます。思いっきりいきます」

――万が一、ジュリア選手が出場できなくなった時のことは考えていますか?

Sareee「いまは考えてないですね。ジュリアとやる。団体が発表して、本人もやるつもりなんだから、私はジュリアを信じるしかないので。その時はその時、考えればいいことなので」
弱気を見せたジュリアにSareeeが闘魂注入!
――予定通り、ジュリア戦がおこなわれた場合、どんな試合になると思いますか?

Sareee「みんなの期待とか、すべて裏切るぐらいすごい闘いをしなければいけないと思ってます。ジュリアvsSareeeって、自分たちもそうだけど、ファンの皆さんとか記者さんとか、たくさんの方が待ち望んでる闘いだと思うから。『これが女子プロレスだ!』っていうものを、『これが闘いだ!』っていう試合をジュリアとなら見せていけると思う。そういう闘いができる相手ってホント数少ないと思うから。私はジュリアのことをライバルだと思ってるし、同志だと思ってるから。これからの女子プロレスがこの試合にかかってる、そのぐらいの気持ちでいますね」

――女子プロ史に残る一戦がSareeeさんとジュリアさんならできると?

Sareee「はい、見せられると思います」

――ジュリアさんは極めて近い将来アメリカに渡るという話が出ています。今回逃したらもう二度と闘う機会はないかもしれません。

Sareee「だからこそ、より意味のある試合にしなきゃですよね。どんな状態であれ、お互い悔いの残らない闘いにしたいです。場所も舞台もすべてがそろって、最高なシチュエーションでSareee対ジュリアがここでできるんだって。感慨深いものがありますよ」

――昨年5月、Sareeeさんが日本復帰した直後から週刊プロレス本誌やウェブサイトなどでエールの交換をし続けてきました。

Sareee「日本復帰してからずっと闘いたいって私も思ってたし、ジュリアも思い続けてくれた。お互い、(試合が)できるかできないかもわからない状況のなかで、いろんなしがらみがあるなかで、純粋な思いをぶつけ合ってきた。私は同志だと思ってます。やっぱり何か思ってても言えない人たちっていっぱいいるじゃないですか。でも、私とジュリアは自分たちがやりたいと思ったことをウソなく言ってきた、同じ人種だと思うから」
ジュリアとSareeeは本誌を通じてアツいメッセージを交わし合った
――水面下の交渉など一切なく、ホントにSareeeさん、ジュリアさんが思いをぶつけ合って実現した一戦になります。

Sareee「週プロさんの記事を通して、何回もやり取りして、それがやっと叶う。しかも、こんなビッグマッチのメインイベントで。ホントにすごい嬉しいし、だからこそ、みんなの期待を超える試合を見せなきゃいけないと思うし。それこそ歴史に残るような闘いを。そして最後は私が勝ちます、ジュリアから。絶対負けません」

――話題がそれますが、日本復帰から1年が経ちました。女子プロ界のトップに立つと宣言したSareeeさん、マリーゴールド両国のメインが決まり、スターダムにも参戦。SEAdLINNNGのシングル王座を巻き、他団体にも引っ張りだこ。有言実行の1年だったという手応えは?

Sareee「ぜんぜん私は、満足はしてなくて。でも、闘いを見せたいって言ってきたなかで、いろんな選手と試合をしてきて。なんとなくですけど、闘いっていうのが全体的に出てきてるんじゃないかなっていうのは感じていて。特に若い選手と試合する機会が増えてきたなかで、私と試合をしたあと、みんな強くなりたいって言ってくれて。若手選手がそういうふうに言ってくれるのは未来が明るいなと思うし、これからも増えていったらいいなとは思います」

――帰国当初は、闘魂という言葉を使っていた影響もあるのか、こいつ何言ってんだ…?という空気もありました。

Sareee「ありましたね(苦笑)。でも、プロレスは闘いだって私はずっと思ってるので、誰に何を言われようと。(日本に戻ってきた当初は)悔しいけど、ブランクを感じて。2年半アメリカに行ってた影響というか、日本のプロレスを取り戻すために(2023年の)年内は積み上げていく時期にしようと思ったのをすごい覚えていて。それで感覚を取り戻しつつ、2024年は絶対にSareeeの年にしてやろう!って」

――1月に橋本千紘選手にリベンジし、3月のなつぽい復帰戦でスターダム初参戦。4月には岩谷麻優が持つIWGP女子王座に挑戦し、5月にはマリーゴールドでジュリアと初対決。数え上げればきりがないほど、充実した上半期を過ごしてきました。

Sareee「でも、まだまだですし、まだまだついてきてほしいですね。2024年、まだ半分しか終わってないですから! 7月29日と9月2日にはSareee-ISM(自主興行=ともに新宿FACE)もありますし。下半期もまだまだSareeeをお見せします! まずは7月13日両国国技館、ジュリア、待ってるぞ!」
マリーゴールド7・13両国大会のポスター
「MARIGOLD Summer Destiny2024」
★7月13日(土)東京・両国国技館(14:30)
▼第8試合◎The DESTINY(30分1本勝負)
ジュリアvsSareee
▼第7試合◎Queen of  Queen〜誰を信じるかは自分で決めろ!(30分1本勝負)
林下詩美vsイヨ・スカイ
▼第6試合◎初代ユナイテッド・ナショナル選手権王座決定戦(30分1本勝負)
ボジラvs第5試合(MIRAI対青野未来)の勝者
▼第5試合◎初代ユナイテッド・ナショナル選手権王座決定戦決勝進出マッチ(30分1本勝負)
MIRAIvs青野未来
▼第4試合◎マリーゴールドvsLLPW-X(20分1本勝負)
高橋奈七永&桜井麻衣&石川奈青vs神取忍&井上貴子&NORI
▼第3試合◎初代スーパーフライ王者決定戦(30分1本勝負)
翔月なつみvs松井珠紗
▼第2試合(15分1本勝負)
野崎渚&CHIAKI  vs マイラ・グレース&ゼイダ・スティール
▼第1試合(10分1本勝負)
天麗皇希&後藤智香vsビクトリア弓月&X
▼第0試合(10分1本勝負)
南小桃vs瀬戸レア
※丸森レアが瀬戸レアと改名しマリーゴールドで復帰戦。2:10開始。アクトレスガールズwithプリンセス天功~アクトレスタイム~あり
【チケット情報】
https://www.ticketpay.jp/booking/?event_id=50876
・ロイヤルシート(特典付最前)12万円
・Sシート(特典付2-5列目)3万円
・枡席Aシート1万円
・枡席Bシート7000円
・2階最前列1万円
・2階Aシート(2-3列目)6000円
・2階Bシート(4-6列目)5000円
・2階自由席3000円

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