
WRESTLE-1の副社長・近藤修司が気になるコメントを残したのは昨年12月2日の横浜大会でのこと。試合後のバックステージで、その日の対戦相手だったわけでもない若手選手たちによるユニット・NEW ERAについて唐突に言及した。
「チームとしてまったく成長していない。なれ合いでやっている。やりたくなければやめればいいだけだし、レスラーとしての主張を、若い君たちはもっと大事にした方がいい。自分が思ってるんだったらちゃんと口に出す。そこからじゃない? レスラーとして作られていくのは」
それは、稲葉大樹、黒潮“イケメン”二郎、吉岡世起、アンディ・ウー、土肥孝司、熊ゴローら団体の未来を担うホープたちが2016年12月にNEW ERAとして正式にスタートを切ってからちょうど1年が経ったタイミングでの問題提起だった。
NEW ERAは現在、土肥&熊ゴローがタッグ王座、吉岡がクルーザー王座、黒潮がリザルト王座、土肥&熊ゴロー&伊藤貴則がUWA世界6人タッグと、W-1にある5つの王座のうち4つを独占しており、W-1マットの中心的存在となっているが、そのリング上での光景とは裏腹に、近藤は今年に入ってからもNEW ERAに対して「プロレスは表現だから。表現すらしないヤツはプロレスラーとして認めたくない」などと厳しいダメ出しを発し続けている。
個人としては、2月から古巣である全日本のジュニアリーグ戦に乗り込み、一レスラーとしての実力を改めて証明している近藤。今年でキャリア17年、不惑を迎えた副社長が若手たちに対して感じているフラストレーションとは――。
※WRESTLE-1 1・28春日部大会にて収録
――昨年の12・2横浜で唐突にNEW ERAについてコメントしていたが?
近藤 ぶっちゃけ、やることないんじゃない? 何がやりたいのか主張がない。どうしたいの? 自分たちで何も切り開かないの? 会社を、現場を任せられてるのに。“若い人間でやっていく”というの(方針)を会社側でやっているのに、いざそうなったら何も主張しねえのかよという感じですよね。プロレスって主張が大事だから。それって(試合)内容にもかかわってくることだし、自分がどう思ってるか、相手がこう思うとか、イデオロギーでしょ? もっとイデオロギーっていうのを出せやって。ただただ試合してればいいんだったら、ほかの格闘技やってればいいんじゃない?っていう感じだし。じゃあNEW ERAっていうののチームの存在意義を考えたときに、もともと「オレらでこの会社を(引っ張っていく)」っていうところだったと思うんだけど、もう君たちの時代なんだから。もうないじゃん、チームの存在意義っていうものが。
――チームとしての役割は終えた?
近藤 もう存在意義がないよね。NEW ERA(新しい時代)じゃないもん。もう自分たちの時代だから。じゃあ自分たちでそれ(時代)を見せてくれよっていうのがオレの主張で。じゃあ、どうやって見せるの。オマエらチームで一緒に仲良くのうのうとやって見せれるの?っていうところ。こっからはもう、じゃあだれが一番トップを目指していくのか、トップを取るのかっていうところになってくると思うんだよね。
――今日(1・28春日部)は河野真幸が稲葉に「オレはオマエの味方」と意味深な言葉をかけたが、その行動にも通じる部分が?
近藤 稲葉なんてチャンピオンにも一回なっちゃってるし、目標もないと思うんだよ。そこで、どうしたいの、レスラーとして? オマエはレスラーとしてどうなりたいの? いいのか、ここで? 現状でいいのか? トップ目指してやりたいならトップ目指してやりたいって言えよ、主張しろよ、動けよっていう話ですよ。
――主張が感じられない?
近藤 そうそう。だからNEW ERAっていうものを始めて、「自分たちの時代」、「自分たちが」って言ってるわりには、いざ自分たちの時代になったら自分たちは何もしない。人任せ。それじゃあ、この会社もなんの面白みもないし。
――自身から見て、もうW‐1は彼らの時代に見える?
近藤 うん。だって彼らでやってくしかないじゃん。オレらはたきつけるぐらいしかないじゃない、やること。それも楽しいところではあるからね、成長(をうながすことが)。でも成長してないんだよ。そういうところに怒りは感じます。
――今日の試合では土肥&熊ゴロー&伊藤貴則のUWA世界6人タッグ王者組に防衛を許したが、その結果を受けても考えは変わらない?
近藤 変わらないですね。じゃあ、チャンピオンってなんなの?っていうところも問いたいし。チャンピオンでメインを任されて、その責任を感じて試合をしてるのか? 絶対に(客席を)沸かせてやる、お客さんにまた来てもらえるようにしなきゃいけない、っていう責任感を感じないよね。お客さんが見てもたぶん感じないと思うし。もうそれは技術とかじゃないんだ。うちの選手は技術もあるし、ちゃんと練習してるし体力もあるけど、気持ちの問題だね。(気持ちが)弱すぎる。弱いとしか言いようがない。
――NEW ERAの平均キャリアは4年半で平均年齢は27歳。
近藤 若いから(時間の流れが)早いよね。だからもう彼らからしたら第1段階を突破してるわけで。第2段階に来て、若手と呼ばれるものから団体のメインの選手になってる。そこで何を見せるかって話で。そこで、いま何もなくなっちゃったわけで。
――今後も問い掛け続ける?
近藤 そうだね。外からプレッシャーをかけ続けたい。

怒れる副社長がNEW ERAに対し「もっとギラギラしろよ」と投げかけた2・14後楽園大会の試合詳細、バックステージコメントは、発売中の「週刊プロレス3月7日号(No.1945)」、および週刊プロレスmobile(月額324円)にて。
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