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2020-05-02

医療現場を守るためにも、熱中症にならない備えを

各医療分野に詳しい13 名の医療関係者により組織される熱中症・脱水症の予防啓発を行う「教えて!『かくれ脱水』委員会」は、5月1日、医療現場を守るための緊急提言を発表した。

筋肉の減少とマスクが熱中症のリスク

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けて日本の医療の現場は崩壊の危機を迎えている。時を同じくして熱中症多発シーズンを迎えた。教えて!「かくれ脱水」委員会の緊急提言は、医療現場の現状を考慮して発信された。

 緊急提言は、今年は例年以上に熱中症に気をつけなくてはいけない理由として、外出自粛による運動不足とマスク着用をあげている。スポーツ庁は運動時にマスクや口や鼻を覆うものを着用することを勧めている。しかし、マスクは熱がこもりやすいだけでなく、喉の渇きを感じにくくする。

 春の間、外出を自粛していたことにより、暑熱馴化ができてない人も多い。暑熱馴化とは、体の機能が暑さに慣れて、汗をかいて体温を下げるなどの対処ができること。徐々に暑さに慣れる必要がある。

 運動量の減少により筋肉量が減っていることが、脱水が起こりやすい要因になると緊急提言は伝えている。

「筋肉は身体に水分を貯めるもっとも大きな臓器なため、筋肉量が少ないということは保持できる水分量が少ないということ、すなわち、脱水になりやすいともいえます」

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