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2020-05-02

医療現場を守るためにも、熱中症にならない備えを

医療の最前線への負荷を減らすためにできること

 緊急提言では、熱中症予防のポイントとして、以下の7つの項目を挙げている。

①3食きちんと食べる
②喉が渇いたなと感じ始めたら水分摂取(多量のカフェイン摂取は控えましょう)
③水分補給が十分できない時のために経口補水液を家族1人2本×3日分を常備
④クーラーをすぐ点けられるよう調整しておき、暑いと感じる環境にいない。
⑤換気をこまめにし、湿度も高くならないように注意しましょう。
※温度・湿度は、環境省が毎日発表している暑さ指数(WBGT)もチェックしましょう。
⑥ 快適な環境でよく睡眠をとる(疲労も熱中症リスクになります)
⑦人混みを避けた散歩や室内での軽い運動を行う
※WBGT:湿球黒球温度。①湿度  ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境 ③気温の3つを取り入れた指標

 熱中症を防ぐためには、運動前に適切な水分補給を行い、運動中も必要に応じて水分や塩分の補給ができる準備をする。涼しいうちに汗をかく練習をして、暑さに身体を馴れさせ、体温調整などが機能するようにしておくようにしたい。

 自分にできることをやることが、自分の生命を守り、医療を守ることにつながる。

「熱中症の症状の現れる前のかくれ脱水の段階に気づいたら、適切な水分と塩分を摂り、軽い頭痛など熱中症初期の症状が出たときは、素早く自分で経口補水療法を施し、重症化を避け、病院に搬送されることを防ぐのです」

 熱中症にならない備えをして、医療の最前線への負荷を最小限に食い止めたい。

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