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2020-03-31

自宅でやってみよう! キックがうまくなる腕振りトレーニング

JARTAの中野崇代表がパフォーマンスを引き上げる身体操作を指導する。今回は新型コロナウイルスの感染拡大によって屋外で満足にトレーニングできていないサッカープレーヤーへ、自宅でできるキック向上法を紹介。

出典:『サッカークリニック』2020年4月号

文/中野崇 写真/中野崇、Getty Images

トレーニング

キック動作向上のトレーニングメニュー

狙い

腕の振り方を知り、キック力を高める

練習1

「クローズド」のキックモーションのための腕振りトレーニング(1)
(※「クローズド」の説明と、クローズドと別パターンとなる「オープン」の説明を最下部に「補足」として掲載)

進め方:(1)メジャーリーガーの前田健太が行なう『マエケン体操』のように腕を振る(ヒジで左右交互に円を描くようにして腕を回す)。(2)初めはゆっくりで、徐々にスピードを上げる

ポイント:(1)肩甲骨の動きを出すのが目的。(2)どの動きもヒジでリードするように心がける。(3)常に手のひらを顔に向けるように続ける

練習2

クローズドのキックモーションのための腕振りトレーニング(2)

進め方:(1)「クローズドのための腕振りトレーニング(1)」のあと、ヒジを伸ばして交互に大きく回す。(2)肩甲骨が動いていることに意識を向け、徐々にスピードを上げる。(3)動きに慣れてきたら全力で腕を回す。(4)円を描く角度を徐々に変え、身体の前で交差する円を描く軌道に移行していく

円の軌道(前で交差させる)

練習3

クローズドのキックモーションのための腕振りトレーニング(3)

進め方:(1)「クローズドのための腕振りトレーニング(2)」の軌道でヒジを曲げたまま振る。(2)手のひらを常に地面に向けたままにし、可能な限り小さく、速く振る

ポイント:スピードを上げて行なうことが大事なトレーニングだが、必要以上に力んでしまうと直線的な動きになりがち。動きが小さくてもいいので、ヒジが必ず円を描くようにする

ヒジの軌道

補足

「オープン」のキックモーションのパターン

逆腕(右脚で蹴る場合は左腕)を前から後ろに(上に)振り上げる。肩甲骨は腕を回す方向に追従するため、その作用により身体全体が反るような動きが生じる(下の写真①)。

逆腕(右脚で蹴る場合は左腕のこと)を前から後ろに(上に)振り上げる

「クローズド」のパターン

逆腕を後ろから前に(上に)向かって円を描くように回す。基本的に速いスピードで振られることが多いのが特徴(下の写真②)。

逆腕(右脚で蹴る場合は左腕のこと)を後ろから前に(上に)向かって円を描くように回す

プロフィール

Profile :中野崇(なかの・たかし)/スポーツトレーナー協会 JARTA 代表。プロ野球の選手、Jリーガー、フットサル日本代表、プロサーファーなど、多種目のプロアスリートのトレーニング指導を担う。ブラインドサッカー日本代表フィジカルコーチ。イタリアの『APFトレーナー協会』講師。イタリアのプロラグビー『FiammeOro』のコーチ。2018シーズンは鹿児島ユナイテッドFCのファンクショナルコーチ。主なクライアントには長谷川竜也、皆本晃、鮫島彩、熊谷紗希、永里優季などがいる

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「JARTAホームページ」
https://jarta.jp/

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