アメリカンフットボールの関東大学1部TOP8第2節、立教大学と明治大学の一戦は立教大が24-18で明治大を下し、今季初勝利を挙げた。スターティングオフェンス12人(オフェンス11人+キッカー1人)中7人を1年生、3人を2年生が占める異例の若さで臨んだ“ヤング立教”。QB中川龍之介(立教新座)がパス19回中15回成功で78.9%、239yd、3TD獲得と抜群のパス攻撃を見せ、RB阿曾奏人(鎌倉学園)は14回61ydの好走で、チームを勝利に導いた。ときおり雨が降る中での乱戦を制し、下級生主体の立教が結束力を見せつけた。【写真/文:北川直樹】
1年生QBが序盤から見せた落ち着き
 立教はキックオフリターンから自陣32ydで攻撃開始。中川がWR小寺成への連続パスで相手陣深くに進出し、ゴール前でWR小寺成へのTDパスを成功させて7点を先制した。
明治も即座に反撃。RB高橋周平(4年=足立学園)が42ydのビッグゲインでハーフラインを越えると、最後は高橋自身がTDランを決めた。しかしPAT失敗により6点に留まり、立教が7-6の1点リードでで第1クオーター(Q)を終えた。
第2Q、立教は35ydFGで10-6とリードを広げる。すると明治も43ydのFGを成功させ、10-9と1点差に迫った。前半終了間際、明治がRB高橋のランで15-10と逆転したが、ここで中川が真価を発揮した。
 残り43秒、中川はWR平本清耀(2年=佼成学園)への27ydパスを成功させ、ゴール前5ydからの攻撃でWR小林蹴人(1年=佼成学園)へのTDパスを決めて再逆転。17-15で前半を終えた。
流れを決めた第3QのTDパス


 目標とする選手は、関西リーグで活躍する鎌学の先輩だという。「憧れは立命館の横井貴洋(2年)さんです。いつかその背中を追い越したいです」と胸の内を明かす。
 立教に誘ってくれた同期の竹山は、第1Qに25ydキャッチを決めるなど、2レシーブでチームを支えた。2人にとって、この勝利は特別なものになっただろう。
 阿曾は「1年生がたくさん出ているのは大きな励みですし、仲間と一緒に戦えて楽しいです。今日は課題もありましたが、次戦は迷いのないランで勝負します」と意気込みを口にした。

「本当に1年生様様ですよ」と有澤HC
 有澤玄ヘッドコーチ(HC)は1年生たちの活躍を高く評価した。「今年はたくさん1年生が試合に出ています。オフェンスもそうだし、ディフェンスだったらDBの平田夢虎、DLの六浦煌太(立教新座)らです。平田は大事なとこでインターセプトもあったし、今日は本当に1年生様様ですよ」
 鎌学園出身の阿曾と竹山のコンビについては「2人とも、1年目の秋にこれだけのプレーができるのは素晴らしい」と高く評価した。
 中川に対しては「春からたくさん試合に出てますが、秋になって成長した部分はあります。今日も、最後の方は落ち着いて時間を使って良くやってくれました。リーダーシップももっともっと出してほしいと思います」と更なる飛躍への期待を口にする。
 2TDの活躍を見せたWR小寺には「フットボールを始めて2年目であれだけできるのはすごい。まだ甘いところはいっぱいありますが、ただ、甘やかしちゃいけないです」と愛情のこもった厳しい評価をしていた。
 有澤HCは、現状についても冷静な分析を示した。「初戦で負けて、改めてベースの部分をやっていこうと伝えてきました。フットボールは『急にこうやったから上手くなる』というようなスポーツじゃないですから。ちゃんと基礎に取り組んでいって、その上で相手と勝負していく。今はその過程一つひとつが大事です」
 前節の東大戦については「コーチもそうだし、学生スタッフも含めて総合力で負けたなっていう印象です」と明かす。次戦以降に向けては「どの相手に対しても、持っているものを出せれば。自分たちのものをしっかりと出せるチームを作っていきます」と目標を掲げる。
 今季初勝利を挙げた立教。試合に出る1年生たちが、チームに大きな勢いをもたらしている。“ヤング立教”がリーグ戦でどこまで上位に食い込めるか。大きな期待が膨らんでいる。





【北川直樹】
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