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2025-09-27

ニューバランス主催の公道レースが神宮外苑で開催。スターターを務めた日本最高記録保持者・田中希実「最初から最後まで全力で」と1000mの走り方を伝授

スターターを務めた田中希実(ニューバランス)

神宮外苑を走るニューバランス主催の公道レース「Run your way. Park」が9月27日に行われ、東京世界選手権の5000mでファイナリストとなった田中希実(ニューバランス)がスターターを務めた。

聖徳記念絵画館前広場発着1周1キロの周回コースを舞台に、5キロのタイムトライアルレース「New Balance GAIEN 5K」と3人1組で競う10キロのリレー形式レース「Run your way.Relay 10k」の2レースが開催。

1週間前に国立競技場で世界選手権5000mのファイナルを戦ったばかりの田中は、「世界選手権を見に来てくださる方がたくさん増えて、見る、参加する、両方の側面で陸上愛が高まっているのをすごくうれしく思います」と陸上ファンと参加者に感謝を語り、スタートの号砲を鳴らした。

明治神宮外苑の1キロ周回コース。ニューバランス主催として初の公道レースだった
明治神宮外苑の1キロ周回コース。ニューバランス主催として初の公道レース

「New Balance GAIEN 5K」の男子を制したのは山口賢助さん。4キロまで先頭集団に付き、ラスト500mでスパートして15分22秒でフィニッシュした。山口さんは早稲田大時代に学生三大駅伝で活躍し、実業団ではニューイヤー駅伝にも出走。昨年、競技を引退してから、転職や仕事との両立で走らない時期もあったが、現在は週3~4回、約1時間のジョグを続けている。「2日連続で走らない日をつくらないようにしています」。

東京世界選手権では、第98回の箱根駅伝で同じ10区を走った近藤亮太(三菱重工)、同学年の田中が世界と戦う姿に感銘を受けたという。自身が世界の舞台を走るという目標は叶わなかったが、国立競技場を臨むコースで、昨年の北海道マラソン以来約1年ぶりのロードレースを快走した。「現役時代、走ることはキツいことでしたが、今は走ることを楽しんでいます」。今後は市民ランナーとしてロードレースに出場するつもりだ。

「New Balance GAIEN 5K」男子優勝の山口賢助さん
「New Balance GAIEN 5K」男子優勝の山口賢助さん

「New Balance GAIEN 5K」の女子は沼田夏楠さんが制した。東京世界選手権が行われた国立競技場を走る機会に「テンションが上がりました」と笑顔でフィニッシュラインに駆け込んだ。沼田さんは茨城大時代にトラック長距離で日本インカレなどに出場。現在は茨城県の笠松走友会に所属し、今年の東京マラソンでは2時間41分40秒をマークした。仲間と走ることを楽しみながら、平日は10~20キロ、週末には20~30キロと「週7日走っています」と、マラソン大会に向け、距離を積んでいる。

「New Balance GAIEN 5K」女子優勝の沼田夏楠さん

続いて3人のランナーが1キロずつ10キロをタスキでつなぐ「Run your way. Relay 10K」のレースが開催。レース前には、1000mの日本最高記録保持者である田中から「端的に言うと、とにかく最初から最後まで全力で」という難易度の高いアドバイスが送られ、参加者からどよめきと笑いが起こるシーンもあった。

「Run your way. Relay 10K」のスタート
「Run your way. Relay 10K」のスターターも田中が務めた

「Run your way. Park」は9月28日も都立明治公園で行われる。

「Run your way. Park」公式サイト
https://shop.newbalance.jp/lp-runyourway-park.html?_ga=2.25067194.167286978.1758885054-2063038047.1758529602

写真/幡原裕治

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