新日本プロレスは10月19日、北海道・石狩市立花川南中学校で大会を開催する。同校はタイチの母校。それに先立って9月25日、30年前に同校を卒業したタイチが全校生徒約300人と父兄、教職員の雨で「将来の夢について」をテーマに講演会をおこなった。在学中は1学年8~9クラスで、全校生徒が1000人を超えるマンモス校。タイチはプレハブの仮設校舎で授業を受けていたという。1978年の開校(当時は町立)以来、タイチのほかに著名人は輩出されておらず、タイチは“世界一有名な南中(なんちゅう)卒業生”となる。
校内で顔を合わせた生徒から「こんにちは」とすれ違いざまに元気にあいさつされると、「俺たちの時代、あんな生徒いなかったよ。“誰だ、お前?”って感じでにらみつけてた。あの頃は『スクール・ウォーズ』とかがはやっていて、そういうのに憧れたところもあったからね。いやあ、変わったなあ。みんないい子だねえ」と感激しながらも、初めての講演会とあって、リングでは見せない緊張感は隠せなかった。
「G1クライマックス」第2戦(7月20日、北海道立総合体育センター)でのタイチvs上村優也の闘いがスクリーンに映し出されるなか登壇したが、驚かされたのはプロレスを知っている生徒が1割ほどしかいなかったこと。しかし逆に、初めて見るプロレスに興味津々。タイチの言葉に聞き耳を立てていた。
タイチがプロレスと出合ったのは中学1年のとき。そしてプロレスラーになりたいとの夢を抱いた。授業終了のチャイムがゴング替わりで、休み時間になると窓から外に飛び出して同級生とプロレスごっこを始める毎日だった。「バレーボール部に入部したけど練習にもいかずにプロレスごっこに明け暮れていた。プロレスごっこ部っていった方がいいぐらい」熱中。ただ当時のタイチは体も大きくなく、「プロレスラーになるって言っても、みんな『お前になれるはずない』って。それでも自分なりにスクワットとかプッシュアップとか練習してた」少年だった。
10月19日には新日本プロレスが同校で大会を開催。後輩に「プロレスごっこばっかりしてたヤツが30年後、プロレスラーになって母校で試合をする。夢のある話だろ。君たちには俺と違って時間がたっぷりある。これは10億円だろうが20億円だろうが、どんなにカネを積んでも手に入れることはできない。何か夢を持って、それに向かって頑張ってほしい」と伝えた。
後半では生徒からいきなり、「プロレスラーになって大切にしてることは何ですか?」と質問され、「エッ、そんなこと今まで聞かれたことなかったなあ。大切にしてること? なんだろ? 毎日、プロレスラーとして生きることかな? いやあ、中学生の目線からの質問は違うね」と驚きながら回答に言葉を詰まらせるシーンも。
しばらく明確な答えが見つからなかったが、「基本的にプロレスラーって、みんなの応援があってこそなんで、応援された分、試合とかでみんなに感動とか興奮で返して、勇気や生活の中での活力を与えられるように。そういうお互いの関係を大事にしたいってことかな」とあらためて自分に言いきかせるように言葉を綴った。
また「中学時代に思い描いていたプロレスラー像と、今の自分のプロレスラー像にギャップはありますか?」との質問には、「たぶん全然違う。中学時代はグレート・ムタや大仁田厚に憧れていた。霧を噴いたり五寸釘で相手を刺してたけど、今はそんなことしてないし。でもデビューして23年が過ぎて、いろんなことを経験して、やっと理想のプロレスラーに近づいてきたんじゃないかな。まだ完璧じゃないけどね」と答えた。
講演後は3年生の各クラスに足を運んで記念撮影と歓談タイム。また、生徒とともに給食もいただいた。
30年の時を経た中学生たちの様子に驚きながらも、タイチにとってリフレッシュとなった母校を訪問しての講演会。「みんなにもぜひ、試合を観に来てほしい。こんなにプロレスを知らない子が多いのには驚いたけど、会場でプロレスを観たら何かを感じてくれるはずだし、そういう試合をお見せします」と母校凱旋試合に向けた意気込みを語った。
なお、タイチの母校凱旋試合となる新日本プロレス10月19日、北海道・石狩市立花川南中学校大会のチケットは現在発売中!
加入月0円! 週プロmobileプレミアムはバックナンバー2300冊以上から最新号まで読み放題!
週プロ送料無料通販!
女子プロレス特集本をamazon購入はこちら!