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2025-11-03

【みちのく】MIRAIが故郷への思いを胸にみちのく電撃入団。ホーム初戦は11・16仙台、「みちのくのMIRAI」として他団体出撃も【週刊プロレス】

みちのく入団を決めたMIRAIを中心に新崎人生社長、岩谷麻優、ロッシー小川代表

“魂の申し子”MIRAIがみちのくプロレス電撃入団を果たした。

11月2日のみちのくプロレス岩手県営体育館大会でおこなわれた岩谷麻優vsⅩの、Ⅹとしてサプライズ登場したMIRAI。10月13日に女子プロレス団体「マリーゴールド」を退団し、フリーとして活動していくのかと思われたが、試合後、岩谷の「MIRAIちゃんの岩手を大事にして、岩手のこと大好きなこと知ってます。今日闘ってみて、MIRAIちゃんにとってはここ、みちのくプロレスさんが似合うんじゃないかな」という言葉に背中を押される形で「自分はこのみちのくプロレスのリングでこれから闘っていきたいです!」と宣言。これにみちのくプロレス新崎人生社長も「MIRAIをウチで預かります」と呼応し、11月2付けでみちのく電撃入団が決まった。

 岩手県宮古市出身のMIRAIは2011年3月に起きた東日本大震災に被災。明日をも知れぬ苦しい状況に置かれた同年10月、震災復興チャリティとして宮古で開催された新日本プロレスでプロレス初観戦。来年1月に引退する棚橋弘至らプロレスラーが繰り広げるアツい闘いから生きる活力をもらい、熱烈なプロレスファンになった彼女は、いつしかプロレスラーを夢見るように。高校時代、みちのくプロレス道場で開催されたプロレス教室に参加した過去を考えれば、今回のみちのく入団は必然だったのかもしれない。

 高校卒業後、K-DOJO練習生を経て、2019年5月に東京女子でデビュー。「宮古市の星、岩手の星、プロレス界の星になりたい。次の世代につなぐために、ちびっこのヒーローになりたい」と常々語り、岩谷のマイクに対しても「プロレスを通して岩手や東北の人たちに元気を与えていきたい。みんなの元気の源になりたい、みんなの生きる活力になりたい。そう思ってずっと、プロレスをやってきたんだってあらためて思うことができました」。故郷への強い思いに動かされ、みちのく入団を決意した。
みちのくプロレス入団を決めたMIRAI
 MIRAIのみちのく入団は、昨年8月に発足したみちのく新体制を率いる人生社長にとっても願ってもない申し出だった。

新体制発足時に掲げたいくつかのスローガンのなかで、“男女を問わず、新人選手を育成”という目標を掲げていた人生。みちのくは男子団体で、女子の所属選手はこれまで存在しない(※不定期参戦選手はアリ)。それでも「みちのくプロレスとして女子選手を育成していきたい」と語っていた人生社長は、将来的な“みちのく女子部”発足を視野に入れていた。その意味では当初の構想と形は変わるものの、MIRAIという地元岩手出身の即戦力の加入により、みちのく女子部は一気に動き出す格好となった。

MIRAIのみちのく初戦は11・16仙台に決定。当面は他団体及びフリーの女子選手を招へいし、MIRAIを軸とした女子プロレスの試合を見せる形になるが、ゆくゆくは男子選手との闘いも視野に。みちのくプロレス暮れの風物詩「宇宙大戦争」にも「出たいです!」と目を輝かせた。

一方、他団体に関しては発表済みのJTO11・15北上&11・29新宿FACE(vs稲葉ともか)は予定通り参戦。また、入団発表から24時間を経たずに複数の団体・プロモーションから参戦オファーが届いているとのこと。彼女の人気・実力を考えればある意味当然とも言えるが、「みちのくを背負って、東北を背負って“みちのくのMIRAI”として闘いたいと思います」と新天地での闘いに意欲を燃やすMIRAIのこれからに注目だ。

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