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2026-02-05

GLEATとBGIの現状とは? タッグ王者組の石田&KAZMAが語る

GLEATとBGIの現状について語った石田(右)とKAZMA

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'26年一発目の東京大会1・20新宿FACEにおける石田凱士&KAZMA SAKAMOTOvsT-Hawk&田村ハヤトのG-INFINITY選手権試合は、GLEATの枠を超えてプロレス界に届く内容となった。新メンバーも増えて団体の中心を疾走するBGIついて、タッグ王者組の石田とKAZMAはどのような立ち位置から団体とユニットを見据えているのかを聞いた。(聞き手・鈴木健.txt)

――1・20新宿FACEにおけるG-INFINITY防衛戦の試合内容が、現場の観客やYouTube生配信視聴者の間で好評です。

石田 試合の感覚的に言うと、やられた記憶しかないんですけどね。ただ、試合後にも言いましたけどT-Hawkとの試合がやっぱりやっていて楽しいんですよ。3年前のシングル(2023年4月12日、後楽園ホールにおけるG-REX選手権)もそうでしたけど、やっていて楽しいのは本当にT-Hawkぐらい。ただ、大っキラいですけどね。人としては尊敬できるけど、プロレス観がいかにも真逆なんで。

――闘うと波長が合っているように見えますが。

石田 そこがプロレスの面白いところというか、同じプロレス観同士の方がいい試合になると思われがちですけど、キラい合っている者同士で試合をやると意外とハマったりするんですよ。それを言うたら僕、中嶋勝彦のことも大キラいなのに、シングルマッチの評判がよかった。あくまで僕のファイトスタイルの場合ですけど、キラいな者同士の方が合うのかもわからないです。

KAZMA  あの試合については思ったより反応があったなという感触はありました。あとは石田と同じく、やっていて面白かった。ただ、この試合のラインはT-Hawkと石田によるものだったので自分の性格上、そういう時は邪魔する必要がないってちゃんとアシストができたらいいというスタンスで。

石田 僕はもう“勝手レスラー”なんで、どっちかというとシングル向き。自分のやりたいことをやるし、タッグになってもその気持ちは変わらないんで、僕のようなやつと組んじゃうとグチャグチャになるんだと思います。でも、KAZMAさんはそういう場面で一歩引いてくれる。もちろんキャリアもあるし、そういう部分があるからこそ、このタッグが今一番しっくりきているんです。5年ぐらい前も一緒に組んでタッグチャンピオンやっていましたけど(DRAGONGATEのオープン・ザ・ツインゲート選手権)、その頃からやっぱり一歩引いて見てくれていました。プロレス観も合っているので、タッグチームとして一番歯車が合っていると思いますね。

KAZMA  僕はもう、タッグの方が好きなんで。ハッキリ言ってシングルはキラいです。タッグマッチってプロレスにしかない特殊な形で、6人タッグもそうですけど自分が見てきたのは東京愚連隊だったり、邪道・外道だったりなので。そういうチームはちゃんと役割分担できていて、だからといってすべてにおいて自分が下がるというわけでもないというのが完成されていた。そういうのが常に意識の中にあると、やっぱりプロレスはタッグが一番面白いよなって思うんです。

――たとえば、パートナーが渡辺壮馬選手だったら…。

石田 どうなんでしょう、意外とハマるのか。今はKAZMAさんとチャンピオンやっているからというのもあって、壮馬とはそれほど組んでいないんでやってみないとわからないですけど…まあ、たぶん合わないでしょうね。大門寺も一番合わないと思う。BGIの中に合う人間…KAZMAさん以外はいないかもしれない。それほど自由がすぎるんですよ、みんな。

――自由度がありすぎた結果、2・11後楽園ホールはユニット同士のタイトルマッチになりました。

石田 これは旗揚げ当初から言われていることだと思うけど、GLEATって所属選手ほど落ち着いているというか、若い選手が前に出ない。その中で、JDリーもARASHIも二十代前半の若さで俺らと同じくGLEATの中心にいきたいという気持ちを持っている。ましてや同じユニットだったら、どうしても若い方が遠慮してしまって言い出せない。だけどあの場で口に出したことで、同じ目線でいるんだなってわかったから受けましたね。あの2人とだったら、ユニット同士としてほかとは違うものが見せられるという確信も持てたんで。だから後楽園は、GLEATの中心にいきたい、GLEATを盛り上げてやるっていう気持ちがBGIこそあるんだということが、お客さんもわかる試合になると思いますよ。

――KAZMA選手はそのキャリアの中で、さまざまなユニットを経験してきました。それらと現在のBGIを比べてどうでしょう。

KAZMA  これはさんざんGLEAT自体として言われてきたことですけど…BGIもある意味寄せ集めで、みんな出自が違いすぎる。所属もいればフリーもいて、なんなら国籍もバラバラ。だけどそれこそがGLEATらしさなんですよ。僕はすごく面白いと思うし、寄せ集めであることをマイナスにとらえるのではなく、それを強みにしてやればもっとGLEAT自体もうまくいくと思っている。BGIが自由で出どころの違う者たちの集団であることがGLEATそのものだから、GLEATにとってBGIは団体のよさが認知されるための武器ですよ。

――ユニット名にインターナショナルとつけたのは、はじめから国際的な広がりを視野に入れていたのですか。

石田 スタートからそもそもインターナショナルだったんです。メキシコ人がいて、アメリカ人がいて、オーストラリア人がいてって。でも、2年後にはそいつらが海外のほかのところにいっちゃって日本人のメンバーだけになってしまった。だから今は、BGIのフェーズⅡです。ブラック・アンドロメダはずっとメンバーでいてくれて、JDも入ってやっとインターナショナル感が戻ってきた。フリーだろうが国籍が違かろうが俺らがGLEATやぞ!っていうのを方向性として打ち出したかったからこそのインターナショナル。

――ARASHI選手に関しては、まだ広く業界に知られていない存在でありながらよく目をつけたと思います。

石田 ビジュアルがいいし、今は(みちのくプロレスの)東北タッグのベルトを持っていて勢いがありますから。あとはこっちのメリットだけでなくGLEATに上がることでARASHIの幅も広がると思うんですよね。

KAZMA  僕はそういうアンテナに関しては常に張っています。BGIではないけど今、GLEATに上がっているヴァンベール・ジャックなんてメチャクチャいい選手だし、それがGLEATでハネればもっと可能性が広がる。別にGLEATだけしか出ないっていうことでもないから、彼がほかでより注目を浴びればGLEATにも波及する。それはCIMAがまさにそういう考えでしたよね。青田買いじゃないけど、いろんなところにアンテナを張って、リコシェであったりPACであったり海外からも発掘していた。彼らがその後、世界に出ていったことで「DRAGONGATEで活躍していた」と言われて団体が注目される。だからGLEATもそういう団体になれたらと思う一方、なったらなったで出ていってほしくない。

石田 基本、ウチは入るのも出るのも自由。勝手にどっかにいっちゃうんで。鼓太郎と井土に関しても「出ます」と言うから「そうですか」って答えただけでしたしね。人はね、自由が一番なんスよ。縛りつけてもよくないし。入りたいと言ってあり得ないぐらいショッパかったら別やけど、これは一緒にやったら楽しそうやなと思ったらOK。楽しいが一番ですから。

――一つ確認させていただきたいのですが、BLACK GENERATION INTERNATIONALは反体制ユニットなんでしょうか。GLEAT本隊ではないということで、そのように受け取られていますが。

石田 俺らはGLEATを盛り上げたいという意識でやっているけど、反GLEの連中はおそらく『GLEATがキラいでGLEATを潰したい』というイメージですよね。僕らはGLEATの反乱軍ではない。GLEATのためにやっています。ただし、そのための手段は選ばないよというだけで。 きれいなやり方だけではないけど、俺らが一番このリングを沸かせるからっていうね。反乱ではなく、自由。だから、向こう(本隊)は腹立っていると思いますよ。本来なら自分たちがやるべきことを勝手に名乗られて。それで「勝手なこと言ってんじゃねえ!」って来たら俺らは叩き潰しますけどね。

――2・11後楽園でシャーマン様の手にG-REX王座が渡ったとしたら、獲りにいかなければならないですよね。

KAZMA  タッグに関してもシングルにしても、所属の中から自分がいくという人間が出てこないですよね。名乗りをあげるのはシャーマンのような野党の人間か、BGIの人間かであって。それは本当に、もっと考えた方がいいと思う。結局、元WRESTLE-1勢よりも元DRAGONGATE勢の方がガツガツしているって言われるのは、そこなんですよ。それによって、GLEATはDRAGONGATEの二番煎じだっていまだに言われている。実際は先入観でしかなくて、もう今ってそうでもない形になっているにも関わらず、まだそういうイメージで見られている。たとえば、BGIに入った壮馬は変わったじゃないですか。抑えつけられてきたのが自由になって解放された。どれだけ自由かというと、俺らの言うことを全然聞かないですからね。まあ、それでも自由にやることでいい方向に転がっていくならそれでいい。

石田 壮馬に関してはオレはノータッチですけど。見習いなんで。まあ、GLEATに関しては傍からチラ見している人間がSNSですべてを見ているかのような口で言っているだけで、そんなもん目にしても意味ないやないですか。そんなことはどうでもいいから、JDとARASHIみたいに行動で示せってGLEATの若い連中には言いたいです。それをやった結果が今の壮馬なんで。それが正解なのか不正解なのかは、その時点ではわからなくてもいい。大切なのは自分を変えようとする姿勢なんですから。だから次のタイトルマッチ、もちろん僕らが勝つつもりでいますけど、その後若い人間が動くのか。JDとARASHIとのタイトルマッチは、そのきっかけになる気がします。

BBM

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