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2026-05-02

激動のマリーゴールド、王者・青野未来が決意表明「全部私が背負います」。詩美退団に不安胸中も、Sareeeとの決着戦、岩谷との頂上決戦も視野に【週刊プロレス】

激震に見舞われたマリーゴールドをけん引する青野未来

“マリーゴールドのエース”林下詩美が5・23大田区での退団を発表した4・25後楽園ホール大会、青野未来は詩美を下してマリーゴールド・ワールド王座V2に成功。団体最高峰シングル王座を死守したものの、エースによる退団表明に大粒の涙をこぼした。

“プロレス界のアイコン”岩谷麻優、“未来のエース”ビクトリア弓月ら団体主力の相次ぐ負傷欠場、勇気みなみの4月20日付退団など“春の嵐”に見舞われているマリーゴールドを王者として牽引する青野は団体の現状に何を思うのか。見据えるはマリーゴールド再上陸を果たす“プロレス界の太陽神”Sareeeとの決着戦、そして岩谷との頂上対決。もちろん不安もある。だが、それでも青野は誓った、「エースもチャンピオンも団体も、全部背負います」と。

――4・25後楽園でワールド王座防衛に成功した青野さんですが、その試合後、詩美選手が5・23大田区での退団を発表。ケガ人も続出するなかでの激震。激動の4月になりました。

青野「すごい春になったなって。今までもマリーゴールドっていろんなことあったじゃないですか。小川さんがいつもドッシリしてるのもあって、あまり動じなくなってるところもあるんですけど……詩美の退団発表はこたえました」

――こたえた。

青野「はい。ショックだし、悲しかった。この先、詩美がいないマリーゴールドはどうなってしまうんだろうって。退団ということは、マリーゴールドでプロレスを続けていくことをやめるってことじゃないですか。それがどんな理由か私にはわからないですけど、もしかしたら(マリゴが)嫌になってしまったのかもしれないとか、いろいろ考えてしまって」

――林下詩美としてもっと上を目指したいと言っていましたが。

青野「その気持ちもわかります。でも、一緒にマリーゴールドで上に行きたかったから」

――4・25後楽園のワールド戦を前に詩美選手は「青野未来とは勝っても負けてもこれが最後」と発言していました。

青野「私から『詩美、このままでいいの?』って逆指名して決まった試合でしたけど、こんなことになるとは思ってなかったので。ただ、最近の詩美を見ていて、何か思うところがあるんだろうなと思ったから(挑戦者に指名した)。このタイミングで詩美と防衛戦できたのはよかったですけど…」

――バックステージで「私の責任でもあるのかな」と発言していましたが?

青野「考え過ぎなのかもしれないけど、MIRAIの時とちょっと似てて。バチバチにやり合ってきた人たちがいなくなるっていうのはやっぱり複雑です。『青野未来ともっともっと闘いたい』と思わせられなかった、物足りなさを感じさせてしまったのかとか。大げさかもしれないけど、私がチャンピオンであるマリーゴールドにいたいと思わせられなかった、そこに何か責任は感じますね」

――たしかにMIRAI選手とは純白のベルトを巡って、詩美選手とは真紅のベルトを巡って濃く絡んできました。

青野「私はもっともっと闘っていきたいと思ったけど、向こうにはそう思わせられなかったんだなって」

――ただ、マリーゴールドは5・23大田区の2周年興行を経て、旗揚げ3年目に突入。止まることは許されません。

青野「自分も含めて、詩美の件でみんな火が付いたと思うんです」

――尻に火が付いたと?

青野「はい。例えば後楽園に集客に苦しんでるとか、そういうのがあってもノンビリしていた部分があると思うんです。全員じゃないと思うけど、麻優さんも来てくれてなんとなく大丈夫だろうみたいな。ここで危機感を持たなきゃいけないし、気を引き締めなきゃダメですよね」

――実際、変化は見られますか?

青野「試合前のミーティングで『ケガなくいきましょう』というのは口を酸っぱくして言うようになってますし、詩美がいなくなるということで、(青野が)やらなきゃなという気持ちにはなってます」

――自分がエースとして団体を引っ張ると?

青野「はい。(エースに)向いてるかどうかは別として、でもやらなきゃなって。不安に思ってる子もいると思うけど、そこは自分たちが大丈夫だよっていうのを見せていかないといけないよなって」

――それを青野さんが先頭に立ってやっていく?

青野「そう思ってます。でも、何をやったらいいのかなっていうのも正直なところで。なにか思いつくことありますか?」

――リング上の充実はもちろんとして旗揚げ初期に稼働していた選手会を復活させるとか、週1回の青野練習をスタートさせてみるとか?

青野「青野練かぁ、呼びかけて誰も来ないとかなったらどうしましょう……って、こういうとこですよね。やる前から余計なこと考えちゃう。たしかに大会でも試合するメンバーがなんとなく決まってきていて、ほとんど試合したことない子とかもいるのでいいかもしれないですね。試合がないと(必然的に)話をする機会も少なくなるので、もっと話したいなっていうのは思ってたので」

――一人ひとりと面談をしてみるとか?

青野「いやいや、もっとライトな感じで」

――青野さん主催の食事会とか?

青野「ホントにいま思っただけですけど、やるならそのぐらいの気軽な会がいいと思います。週プロさんも来てくれますか?」

――面白そうなので取材で行きます、初回は!

青野「2回目以降もお願いします(苦笑)。大人数と私も緊張しちゃうので、3人とか4人ぐらいで」

――ロッシー小川代表に経費として申請して。

青野「そこは私が。そんなケチなチャンピオン、かっこ悪いなので(笑)。私自身、もっとみんなに興味持たなきゃなって思ってます」

――あんまり他人に興味がないタイプですもんね。

青野「そんなことないです(苦笑)。でも、やっぱりみんなとの距離も縮めたいし、もっと一丸にならなきゃって思うので」

――そのぐらいの危機的状況だと?

青野「私はそう思ってます」

――リング上に目を向けると、ワールド戦線の挑戦者不在が続いています。

青野「そこは正直もどかしいですね。防衛戦もドンドンやっていきたいけど、なかなか挑戦者が出てこなくて」

――小川さんは天麗皇希選手、後藤智香選手の飛躍に期待していましたが?

青野「ゴチカとはこないだ札幌(4月12日)でシングルをして。すごい成長は感じましたけど、負ける気がしないですね(キッパリ)。いまケガしちゃってますけど、弓月が持つ純白のベルト、麻優さんが持つスーパーフライ&GHC女子、挑戦者が固定されてしまってる感じもあるなって」

――今こそ岩谷麻優さんとの頂上対決で団体を盛り上げたい気持ちは?

青野「麻優さんとは闘いたいです。だけど、できるなら完全な状態の麻優さんとやり合いたいなっていうのが本音です」

――団体外では誰かいますか?

青野 「……ずっと心にあるのはSareeeさんですね」

――Sareee選手。

青野「はい。初代ワールドチャンピオンもSareeeさんだし、『DREAM STAR GP』で一度だけシングルで闘ってるんですけど、引き分けに終わってるので(2024年9・16後楽園)」

――決着をつける意味でも闘いたいと?

青野「はい。聖怜とのシングルが決まった(5・16後楽園)ばかりなので、いますぐにとは言わないですけど、いつか必ず決着をつけたいなとは思ってます」

――Sareee戦しかり、自分からドンドン発信していきたい気持ちは?

青野「思います。(話題性&発信力は)私の課題のひとつだとも思ってるので。あと、小川さんがインタビューでもおっしゃってましたけど、海外遠征。今年こそはと言ってましたけど、私も海外での試合やってみたいです。プライベート旅行はありますけど、プロレスは経験したことないので」

――国内外で大暴れしていきたいと?

青野「はい。ただ、まずは5・23大田区総合体育館であり、目の前の闘いをいかに盛り上げていくかですよね」

――小川代表も後楽園の集客を課題にひとつに挙げていました。

青野「4・25後楽園も(動員的に)厳しい状況だったかもしれないけど、私が聞いた限り、大会の評判、良かったんですよ。麻優さんがいない、弓月がいないっていうなかで不安から入ってたからかもしれないけど、いろいろあったけど面白かったって。そこは大丈夫っていう自信につながったし、話題も発信も大事だし、一番は刺激的なカードを実現させて、試合で来てくれたお客さんに満足していただく。いまマリーゴールドはハプニングとかアクシデント的なものが前面に出ちゃってるけど、そのハラハラ感も含めて楽しんでいただければなって」

――逆風が吹き荒れる時期に青野さんが真紅のベルトを巻いたのも何か意味があるのかもしれませんね。

青野「私、『純風満帆な人生だね』ってたまに言われるんですけど、全然そんなことなくて。とくにプロレスを始めてからはホントに山あり谷あり過ぎて。正直言えば不安です、私で大丈夫かなっていう気持ちもあります。だけど、マリーゴールドがこういう状況になったいま私がチャンピオンっていうのも何か意味があると思うので。詩美がいなくなってしまうことも、チャンピオンであることも、エースも、みんなの相談役も、マリーゴールドも全部私が背負うよって」

――青野未来に任せろと?

青野「はい。背負えるぶんだけは私が背負いますとか言いたい、ホントは。でも、それじゃダメですもんね。ダメかもって思ったらみんなに頼ると思うし、お客さんにも応援してくださいって言うと思います。だけど、やります、私が。3年目のマリーゴールド、青野未来が引っ張っていきます」

「MARIGOLD SHINE FOREVER 2026」
★5月16日(土)東京・後楽園ホール(11:30)
▼マリーゴールド・ワールド選手権試合(30分1本勝負)
<王者>青野未来vsマディ・モーガン<挑戦者>
※第3代王者3度目の防衛戦
▼山岡聖怜vs Sareee

「マリーゴールド2周年記念大会」
★5月23日(土)東京・大田区総合体育館(14:30)
【決定カード】
▼ツインスター選手権試合(30分1本勝負)
〈王者組〉松井珠紗&CHIAKI  vs 後藤智香&天麗皇希〈挑戦者組〉
※第6代王者組7度目の防衛戦
▼New generation rival showdown
山岡聖怜vs暁千華
【チケット】
https://dsf-marigold.com/event/260523/

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