日本のアメリカンフットボールは、2026年5月、新たな最高峰リーグとして「Xプレミア」がスタートする。先日開催された、Xプレミア記者発表会で、参戦する11チームの指揮官が、5月3日の開幕に向けた抱負を語った。エレコム神戸、IBM、富士フイルム海老名、オール三菱、シルバースターの5チームの指揮官からは、日本のアメフトの現状を憂える、より率直な意見も飛び出した。
チームには活気、ベスト8の壁を破る◆エレコム神戸ファイニーズ藤本浩貴HC(2025年リーグ戦7位、ライスボウルトーナメント1回戦敗退)藤本HC:はい、藤本です。 よろしくお願いします。今年は去年と違ってですね、多くの選手が残ってくれまして、活気あるチームになっています。 ここ数年ですね、(ライスボウルトーナメントの)ベスト4から遠ざかっているところで、もちろん日本一を目指すのですけども、まずはそこの壁をブレイクしたいというふうに思っております。
今年でエレコムがスポンサー最後の年になりますけども、そこをなんとかですね、世間に広めたいというふうに思ってますので、結果で証明したいというふうに思います。今年度よろしくお願いします。
(ベスト8の壁を破るという目標)ファイニーズでコーチを始めて 4年目になるんですけども、ずっとベスト8で勝てず、ベスト4に上がるにはまだ壁がだいぶあるかなというふうに思っていまして、なんとかそこをブレイクするために、いろいろな意識、気持ちとか、メンタル、心理含めて全てブレイクしたいなという意気込みを込めています。
選手、コーチ、スタッフ全員が成長し続ける◆IBMビッグブルー中谷祥吾アシスタントHC(2025年リーグ戦8位、ライスボウルトーナメント1回戦敗退)中谷アシスタントHC:IBM ビッグブルーとしては目標は日本一です。 日本一にふさわしい取り組みを。 というところで、目標日本一なので、そこに向けてスローガンがですね、「GRIT」(グリット=やり抜く力)というスローガンなんですけれども、それを日々、選手で意識しながら取り組んでいます。 プレミア初年度ということで、ビッグブルーとしては毎試合ワクワクするような試合をやっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
長丁場のリーグ戦ということで、本当に誰も経験したことないないような、 5月に開幕して 1月3日まで、本当にマラソンのような、本当にいろいろな、いいこともあれば悪いこともあというすごいタフなシーズンになると思っています。
その中でやっぱりチームとして大事にしていることをブラさずに、全員が成長し続けること。その全員というのは選手だけじゃなくて、コーチとかスタッフとか、チームに関わる全員が成長し続けることが非常に重要だなと思ってます。どうやったら目標の日本一になれるか、いいチームが作れるかというところを真剣に考えてやってきています。
我々クラブチームですので、土日の練習、ミーティングが主となります。平日の取り組みも非常に重要になってくると思います。
全員というか、ほとんどの人が仕事をしながらフットボールをしているという状況ですが、その中でどういう環境をチームとして提供できるか。今年は例えばトレーニングする機会を、例えば朝早く設けたりとか、夜に設けたりとか、夜、みんなが集まれるようなフィールドでの練習というのもやっています。今年すごくいいと思うのは、任意なんですけれども、結構集まる人数がかなり増えてきて、チームの一体感というか、みんなの横のつながりというのが増えてきている。それをシーズン通してやっていくというところがすごく大事と思ってます。
全チームと対戦できるのは、正直ワクワク◆富士フィルム海老名ミネルヴァAFC 朝倉孝雄HC(2025年リーグ戦9位)朝倉HC:はい。 富士フィルム海老名ミネルヴァ AFC 朝倉です。 えーとですね、実は私、この中でおそらくHC最年長だと思うのですね。 少しちょっと今日本のフットボールってどうなんだろうって考えてみた時に、 2010年にですね、競技人口って大体2万人ぐらい。 2024年で1.6万人なんですね。 だから20%ぐらい競技人口が減っていまして。
今回、そういう、アメフト界の危機的な状況を変えようということで、多分このプレミアリーグというのは発足したと思います。 正直ですね、私も現場の意見を代表した方がいいと思っています。だいぶ現場はですね、いろいろと、振り回されて、だいぶみんな苦しい中でやってます。 ただ、でもここにいるメンバーは恐らくですね、みんな日本のアメフト界がやばいと思って、みんな体張ってですね、特に日本人選手はサラリーマンですから、サラリーマンフットボールを頑張ってやっています。
メディアの方々は、そういった頑張りを、ぜひ評価されてですね、より良い取材をしてもらえたらなと思います。歴史的にも日本のフットボール界は、やはりメディアの方が育ててきたという伝統がありますので。今回、私は最年長ということで、ちょっと違った視点から、今年のですね、プレミア開始の抱負を語らせていただきました。
個人的に嬉しいのは、全てのチームと対戦できるということです。 今まで協会が決めたチームとしか対戦できませんでした。 そこを。取っ払って全チームと対戦できるというのは、正直ワクワクしてます。 楽しみです。
(長丁場となるリーグ戦を勝ち抜くために大事なことは)スケジューリング。
今年 11チームなんですね。毎回、1チームがバイウィークとなります。 NFLなどでは普通にあるんですけども、初めての取り組みというところになります。実は我々(第2節がバイウィークで)初戦5月3日の後ですね、 47日間試合が無いんですよ。 2カ月近く試合なくてですね。かと思ったら秋には、 3週間で 2試合あったりとか。どういうふうにチームとしてオーガナイズするのかが勝負だと思ってます。
小手先の勝負は多分できないと思うので、やはり、いかに自分たちのファンダメンタルをしっかり作って、プレーですね、多分秋におそらくお互いみんなもう分かって、手の内を知った中での勝負になると思いますので、そこで、勝てるような地力をどれだけつけられるかがポイントなんじゃないかなと考えています。
「タフネス、タイムマネジメント」で下位からかき回す◆オール三菱ライオンズ 林顕HC(昨年のリーグ戦10位)林HC:オール三菱ライオンズ林です。私はちょっと短めにお話ししたいと思うんですけども、我々は実績のまだないチームなので、でもそれを変えようということで、今年の最初から、キャンプが始まってですね、色々と新しいことに今チャレンジしているところです。 で、このプレミア初年度ということもありますので、ぜひともですね、下位からかき回すようなシーズンにできるように、全員で頑張っていきたいと思います。
(長丁場となるリーグ戦を勝ち抜くために必要なことは)
「タフネス、タイムマネジメント」。
タフネスというのは単純に試合数の数が増えるので、そこが求められる。
タイムマネジメントは、それも今回から新しいリーグになって長丁場になりますので、(試合を)コントロールしたりとかですね、戦術面でも試合の時間をどう使うとか、練習の時間をどう使うとか、いろいろ時間的な制約とか、選手の状況と照らし合わせてどういうふうにやっていくのかという意味で、時間を意識した方がいいのかなという境地に至ってますので、別々ですが、タフネスとタイムマネジメントと 2つ挙げました。
いいチームだ、いいゲームだと思ってもらえるよう◆オリエンタルバイオシルバースター岡潔HC(2025年リーグ戦11位)我がチーム、シルバースターとしましてはですね、当然プレミア初年度ということで、日本一を目指す中で、先ほども(他の方から)ありましたが。 私たちもベスト4というところからかなり遠ざかっています。 まずそこをクリアにして、しっかり日本一を目指すチームを作っていきたいというところが、チームの方向性になります。
プラスですね、やはりシルバースターというとですね、昔は、やはりこのように強かったとか色々聞きます。昨年度から私がHCに戻ってきてからもそうなんですが、今年も選手がほぼ若い選手を含めて 25名ぐらい入れ替わってます。
やはり変革しているチーム・シーズンなので、シルバースターとしては、ぜひとも最近チームとしていろいろ試みているファンの皆様の会場に来ていただけるような取り組みも積極的にやらせていただきます。 ぜひとも会場に、足を運んでいただいて、いいチームだ、いいゲームだと思ってもらえるようなチームを形作っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
(長丁場となるリーグ戦を勝ち抜くために必要なことは)
1年間シーズンが続くということ、サマーブレイクで2カ月を空けて後期のシーズンに入っていくということで、 5月からシーズンが始まるのも初めて。やはりベストゲームをやるにはベストコンディションじゃないとダメだというところで、チーム、コーチ、スタッフ、トレーナー含めてですね、まだ探り探りなんですが、やはりゲームの時にベストに持っていけるようにということです。5月の初戦からですね、しっかりとまずは色々試しながら、後半のサマーブレイクの後にはそこをしっかりと改善して、毎試合ベストコンディションに持っていくというところが重要です。