close

2026-05-04

【アメフト】関学が日大に20-3で勝利 WR小段が2TD、守備は5ターンオーバー奪取

難しい体勢でも抜群の集中力で確実な捕球を見せたWR小段(撮影:北川直樹)

全ての画像を見る
5月3日、アメリカンフットボールの春季交流戦で関西学院大学ファイターズが日本大学と対戦し、関学が20-3で勝った。関学は前半、日大守備に苦しんだが、ハーフタイムで攻撃を修正。後半開始早々にQB星野太吾(3年=足立学園)からWR小段天響(4年=大阪産業大学附属)に38ヤードのTDパスが決まり、試合の流れをつかんだ。小段は第4Qにも29ヤードのTDパスを受け、2本のTDを記録。守備も計5つのターンオーバーを奪い、日大を完封寸前まで追い込んだ。【北川直樹】

関西学院大学 ○20-3● 日本大学(MKタクシーフィールド)

前半は日大守備の前に苦戦、FGの3点リードで折り返し

日大の最初の攻撃はパントに終わったが、続く関学の最初のシリーズで星野のパスを日大LBにインターセプトされ、攻撃権を失った。だが直後の日大のシリーズで関学DB藤田昂太郎(4年=関西学院)がインターセプトし、関学が攻撃権を取り戻した。

関学は自陣9ヤードからのドライブを、RB平野日々輝(3年=啓明学院)のランを軸に時間をかけて運び、敵陣15ヤードのレッドゾーンまで攻め込んだ。しかしここで日大DLにサックを2連続で浴び、第1Qは終了した。

第2Q開始直後、K松井勇樹(4年=啓明学院)の46ヤードFGトライは失敗。関学は得点機を生かせない展開が続いた。

第2Q残り3分、日大に長いパントリターンを許したが、続くシリーズで関学DB増田有亮(2年=関西学院)が日大QBのパスをインターセプトで仕留めた。

関学の自陣11ヤードからの攻撃は、星野のスクランブル、WR加島禅(2年=関西学院)へのパス、WRリンスコットトバヤス(4年=箕面自由学園)へのロングパスでゴール前2ヤードまで進んだ。しかしランプレーがロスとなり、松井の25ヤードFGで先制した。関学が3-0で前半を折り返した。

日大がTDを狙ったロングパスをインターセプトで仕留めたDB藤田(撮影:北川直樹)
日大がTDを狙ったロングパスをインターセプトで仕留めたDB藤田(撮影:北川直樹)

2FGを決めたK松井は、成功率50%と課題が残った(撮影:北川直樹)
2FGを決めたK松井は、成功率50%と課題が残った(撮影:北川直樹)

後半開始の電光石火、星野→小段の38ヤードTDで突き放す

後半開始時には雨が降り始めた。関学は後半キックオフをWRリンスコットが31ヤードリターンし、自陣38ヤードから攻撃を開始。1stプレーで平野が左サイドのゾーンプレーで22ヤードのビッグゲインを記録すると、続くプレーで星野からエンドゾーン右奥に走り込んだ小段に38ヤードのTDパスが決まった。松井のキックも成功し、第3Q残り10:31、関学が10-0と加点した。

日大の反撃のドライブで再び増田がインターセプトした。この日2本目のターンオーバーで日大の好機を断つ。そして第3Q終了間際には、日大の1stダウン更新後のプレーをDB東耕嘉彦(3年=関西学院)がインターセプト。21ヤードのリターンで第3Qを終えた。

RB平野は関学らしい忠実で力強い走りで好ゲインを連発した(撮影:北川直樹)
RB平野は関学らしい忠実で力強い走りで好ゲインを連発した(撮影:北川直樹)

藤田の46ヤードファンブルリターンから長澤→小段でダメ押し

第4Q、関学は松井が47ヤードのFGを成功させ、13-0と突き放す。続く日大のドライブでレッドゾーン手前まで攻め込まれたが、ボールがこぼれたところを関学DB藤田が拾い上げてリターン。そのまま46ヤード走り、一気に敵陣34ヤードまで持ち込んだ。

次のシリーズで関学は控えのQB長澤崇夫(2年=関西学院)を投入。2nd-5で長澤から小段への29ヤードのTDパスが決まった。慶應戦で2キャッチ・無得点に終わっていた小段は、これがこの試合2本目のTDレシーブ。松井のキックも成功し、第4Q残り7:01、20-0となった。

日大は最終ドライブで日大QBが自身のスクランブルを2度織り交ぜながら敵陣15ヤードまで攻め込み、残り1:31、28ヤードFGで3点を返した。

20-3で関学が勝利した。獲得ヤードでは日大が1stダウン17(関学10)、ラン獲得176ヤード(関学118ヤード)、総攻撃323ヤード(関学250ヤード)と上回ったが、関学守備が計5つのターンオーバー(インターセプト4、ファンブル1)を奪い試合を決めた。

エースWR小段は2キャッチ2TDの勝負強さを見せた(撮影:北川直樹)エースWR小段は2キャッチ2TDの勝負強さを見せた(撮影:北川直樹)

関学・大村和輝監督「日大のDLは強かった」

天響(小段)にはあれくらいはしてもらわないと。ドロップバック5、6歩でパスをやると、日大は基本的にバンバン前に突っ込んでくるディフェンスだったので、ああなってしまう。後半は(やられるシーンが)減ったんじゃないですか。

日大のDLは強かった。1対1でやられているし、相手がやりやすいようなオフェンスをしてしまっていました。

太吾(星野)は悪くないんじゃないですか。前半はあれだけディフェンスが漏れてくると、どうしようもないというか。でも、走るとある程度は個人技で助けてくれるので。

インターセプトはラッキーですね。ボールが真ん前に来ているので、逆に落とされたら困るくらいの感じでした。

日大はメンバー表を見ると大変そうだなと。日大系列の選手がほとんどなんで。推薦とかも採れないんですよね、多分。大変そうですけど、選手はやっぱり特に上級生はすごいしっかりしてるし、キャプテンもしっかりした選手でした。

うまいことチーム運営されてるなと感じました。やっぱり赤は大きく、強く見えますね。赤はデカ見えるなあと。

 3年ぶりに日大と対戦した関学・大村監督は、日大の強さを称えていた(撮影:北川直樹)
3年ぶりに日大と対戦した関学・大村監督は、日大の強さを称えていた(撮影:北川直樹)

関学・QB星野太吾「1対1で負けたら意味がない」

僕がもっとテンポを作らないといけないと感じています。あれだけプレッシャーが来たのは久しぶりで、いつも通りのことができませんでした。

1対1にこだわっている相手に、1対1で負けていたら意味がないというのを、改めて気づかせてもらいました。

ハーフタイムで、ドロップバックを早く下がってOLが楽になるプレーをしようと話しました。ランフェイクのプレーアクションを増やしていこうという話をして、点数が取れるようになりました。そのアジャストをもっと早く気づいて入れればよかった。

トビー(リンスコット)さんと天響さんにピンポイントのロングパスを決めましたが、1週間ぐらい練習からこだわってやってきました。1対1で2人とも絶対勝ってくれると思っていたので。投げ込むだけ、というイメージでした。

兄が卒業して1本立ちした今、初めてのことが多いです。グラウンドでふと寂しさを感じることもあります。後輩の育成も今までやったことがないことばかり。彼らはまだ試合経験が浅いので、僕が厳しく言い続けないといけないです。ミスの責任はちゃんと管理できていない僕にあると思っています。ポテンシャルはすごくあるので、あとは試合経験と、「俺がチームを勝たせる」というハングリーさをどう持たせるかですね。

エースとしての重圧は今のところ感じていません。責任を持って練習してリーダーシップを発揮してきたので、それが当たり前。ミスが起きた時にやばいなと考えることもありますが、考えすぎず切り替えて、今やるべきことに一つひとつ集中するのが大事です。エースQBという自覚は持ってやっていますが、まだ10月の本番まではこれからです。

兄の秀太(オービック)が卒業し、関学オフェンスの手綱を一手に握る星野(撮影:北川直樹)
兄の秀太(オービック)が卒業し、関学オフェンスの手綱を一手に握る星野(撮影:北川直樹)

関学・WR小段天響「QBが信じて投げてくれた」

前の慶應戦は2キャッチだけでタッチダウンはなかったんです。エンドゾーン内でカットされて、本当に情けなかった。今日タッチダウンパスをしっかり取れたのは、当たり前のことです。

QBが2人とも僕のことを信じて投げてくれるので、そこに応えないと。日大の守備は本当に体がでっかい選手が多くて、最初から分かっていました。1対1で負けたシーンがあって、こういう負けがあると、秋に立命とかが相手になってくると勝てなくなってしまう。今日出た課題はしっかり潰していきたいです。

倒れながら取るような競り合いの練習は、ちっちゃい時からしています。今日は1対1を2本とも競り勝てたので、素直に喜びたいです。

プレーヤーで見せると選択した以上は、結果が全て。今日は2つタッチダウンを取れたので、少しは体現できたかなと思います。

兄の秀太(オービック)が卒業し、関学オフェンスの手綱を一手に握る星野(撮影:北川直樹)
小段は1対1のマッチアップを2本とも競り勝った(撮影:北川直樹)

北川直樹

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事