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2020-05-08

[野球]2020年度改正規則の解説<3>その他の規則改正点

(14)9.01の改正

9.01を次のように改める。

① 同(a)の2段目を次のように改める。(下線部を追加)
 記録員は、ホームチームにより割り当てられた新聞記者席内の所定の位置で試合の記録をとり、記録に関する規則の適用に関して、たとえば打者が一塁に生きた場合、それが安打によるものか、失策によるものかなどを、独自の判断で決定する権限を持つ。

② 同(a)の4段落目以降を次のように改める。(下線部を改正)
 クラブ職員およびプレーヤーを含むすべての人は、その決定について記録員に異議を唱えることはできない。
 記録員は、あらゆる記録を決定しなければならない。記録員の判断を要することが起きたとき、記録員は、プレイの進行に沿って次の打者が打席に入るまでに記録を決定するように最善の努力をする。記録員は、その裁量で、試合終了後あるいはサスペンデッドゲーム宣告後24時間以内に、当初の決定を最後の決定にするか、変更するかを決定する。
 メジャーリーグのプレーヤーまたはクラブは、試合終了後あるいは決定の変更後72時間以内に、書面または認められた電子的手段によってコミッショナー事務局へ通知して、運営部門責任者に記録員の決定を見直すように要求することができる。(以下省略)

③ 同(c)後段を次のように改める。(下線部を追加)
 記録員は、その任務の遂行にあたり、監督、プレーヤー、クラブ役職員、報道関係者から侮辱的言動を受けた場合には、いかなるものでも然るべきリーグ役職員まで報告しなければならない。

 記録員に関する改正ですが、プレイングルールの改正ではないので、説明は省略します。

(15)定義76の改正

定義76の最終段落として次を追加する。

 本定義では、プレーヤーが身に着けているネックレス、ブレスレットなどの装身具はプレーヤーの身体の一部とはみなさない。

(16)定義80の改正

定義80を次のように改める。(下線部を追加)

 プレーヤーまたは審判員の身体はもちろん、着用しているユニフォームあるいは用具(ただし、プレーヤーが身に着けているネックレス、ブレスレットなどの装身具は除く)のどの部分に触れても〝プレーヤーまたは審判員に触れた〟ことになる。

 (15)は「タッグ」の定義、(16)は「タッチ」の定義の改正です。いずれも、(9)で説明した5.06(b)(2)の改正に伴うものです。

文責◎ベースボール・クリニック編集部

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