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2026-05-15

エル・デスペラードが「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」に向け語っていた“意外なテーマ”“新日本ジュニアで闘うということ”“葛西純”【週刊プロレス】

BOSJに向け語ったデスペラード

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恒例の新日本「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」が開幕した。昨年はIWGPジュニア王者として出場したエル・デスペラードだが、エントリーされた当初はベルトなし。その後、5・4福岡でIWGPジュニアタッグをミスティコと獲得し、チャンピオンとしてリーグ戦に臨み始めた。ただ、ベルトのあるなしで生まれる違いは「全然ない」と、これまでと考えは一貫している。

「スーパージュニアに対しては全員がイチ“挑戦者”。去年の優勝者であろうと参加者でしかなくて、そういう意味で言うとすごく公平な大会。みんな、ヨーイドンで走るだけなのでね」

 一方で、今年のリーグ戦に臨む“テーマ”は意外なところに置く。常に持っているテーマは「対ヘビー」で、それは「俺個人はG1よりスーパージュニアのほうが面白いと思っている」という思いに基づく。もう一つが、あるSNSのやり取りから生まれたもの。デスペラードの公式プロフィルは“身長体重不明”だが、それでジュニアの大会に出ることの是非を指摘されたことがあった。

「俺は昔、平気で100キロあったんですよ。高校が終わる時に100あったので、やろうと思えば別に100は超えられる。(体重不明を突っ込まれて)まあ言われてみればそうだけど、じゃあ自称で『100あります』と言ったら出られなくなるのか…ぐらいで、その部分はファンタジーでいいかなと思っていたけど、まあ見る側も何かプロレスをもう少し楽しく見てくれねえかなって。いいよ、フルコスチュームで体重測ってもどうせ100ないから、毎試合計量しても別に構わない(笑)。そういう意味でいうと、このシリーズで俺がやるべきことというのは、いまさら何かを変えるつもりはないけど“ジュニアらしいジュニア”かなという気もしていますね。
 たとえば今回出てくる豹選手みたいに、DRAGONGATEさんの息つく間もないスピードの展開には必死に食らいつきはするけど、俺がいまさらやろうとしたところで無理なので。でも、みんなが求めるジュニア像にもう少し自分をブラッシュアップしていこうかな、という気は生まれましたね」

 デスペラードが言う“ジュニアらしいジュニア”。もちろん、それは“できない”ではなく“やらない”というチョイス。

「みんなが動くから、俺は“動かない”という選択をしたんですよ。技の数を減らそうと思って減らしたのではなく、結果、減った。“必要なことを必要なタイミングで打つ”だけにしていたので。ただ、ここからジュニアの面白さをもっと伝えていくんだったら、もうちょっと“魅せる”という方向にフォーカスしてもいいな、と思えた。それは、スーパージュニア前にある種の収穫だったと思いますね」

 同ブロックで対戦する相手のことも語ってもらったが、ここではあえて初出場となるジェイコブ・オースティン・ヤングについての“分析”を伝えたい。そこからは“新日本ジュニアで闘うこと”が見えてくるからだ。

「持っているポテンシャルは6人タッグ、8人タッグでやった時とかは何も遜色ない。できないヤツじゃないし、ここ(新日本)に長い間いるけど、なんかどっかで見たことある技を使っていたりオリジナリティーがなくて、個性としてはハッキリ言っちゃえば埋もれてるんですよ。去年、彼は“なぜスーパージュニアに俺は出られないんだ”といったことを言っていたけど、新日本プロレスではうまいだ、強いだは当たり前なんです。そのうえで華でも毒でもいいから、個性がないと上がってこられない。そういう意味でいうと、なぜ出られないかは個性がねえからだ。ここで出てきたってことは、それをいま見せなかったら、このままだと本当に埋もれる。だから、チャンスであり試練ですよね。“出てるだけ”になっちゃうよって」

 さまざまなメディアでも語られていたが、やはり縁深い葛西純が出場することは大きい。狂猿は週刊プロレスの取材に「『葛西純がスーパージュニアに追いついた』のではなく『スーパージュニアが葛西純に追いついた』だ」と語り、これまで培ってきたスタイルを崩さずに勝負することを宣言している。

「いいじゃないですか。最高ですね。“追いつく”という表現に関しては“見ている人が”という部分だと思うけど『ようやく葛西純に気づいたか』という気がしますね。
 スタイルも崩さない? そりゃそうでしょう。デスマッチファイターに関して言えば、ヨソの国だとたまに『?』という人がいるけど、俺が知っているFREEDOMSさんや大日本さんのデスマッチファイターで、プロレスが面白くない人はいないんですよ。あんなんプロレスじゃねえと言う人は別の次元の人だからいいやって感じだけど、『プロレスラーがデスマッチをやっている』のであって『デスマッチしかできないからデスマッチファイター』じゃないんです。楽しみですね」

 決勝トーナメントに互いが勝ち上がれば、昨年6・24後楽園で約束された“10年後の一騎打ち(いまからは9年後)”も、実現する可能性がある。そうなれば、不可避の運命だ。

「9年後になるはずのシングルマッチが、9年前倒しでやることになる。まあスーパージュニアだからハードコアやデスマッチにはなりえない。違う形の俺と葛西さんのシングルマッチになると思いますけどね。でも、プロレスって5秒以内は反則OKですから。ガラスボードブチ破るのって、1秒ぐらいなんですよ。わからないですよね(ニヤリ)」

 その先に、現IWGPジュニア王者のDOUKIも見据える。ハウス・オブ・トーチャーのファンもいることは理解しているが「単純にいうと、いまのトーチャーのタイトルマッチは好きじゃない」とキッパリ。「優勝してベルトを取って、もう一回ジュニアのタイトルマッチも含めて『全部おもしれえよな』と言わせたい」と、ならず者は眼光を鋭くした。

<週刊プロレス・奈良知之>

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