場所前は貴景勝の大関復帰について悲観的な見方が多かった。夏巡業を全休して、本格的な稽古を開始したのは番付発表後だった。
※写真上=左からの強烈な突き落としで妙義龍を降し10勝目、大関復帰を決めた貴景勝
写真:月刊相撲
さすがに稽古が足りないだろうと思ったが、序盤を乗り切ればいけるかもとも感じていた。特に大事なのは初日。その初日に大栄翔の全力の攻めを残せたことで、「いける」と自信になったのだろう。
大関復帰の10勝目を懸けた相手は再出場の妙義龍。貴景勝は相手の当たりを受け止めると、右を差しにきた妙義龍を左から強烈に突き落とした。昨年九州場所で優勝したときに猛威を振るった左突き落とし。伝家の宝刀を抜いて大関復帰を決めた。
土俵下に降りた貴景勝は、{フーッ}と大きく息を吐き、目を細めた。ケガをしてからの4カ月間のことが頭によぎったのだろう。名古屋場所は出場を直訴したが、師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)に説得され休場。戦わずして大関の座を失った。しかし、こうして大関復帰を決め、優勝を争うまでになったのだから、師匠の判断は正しかった。
支度部屋に戻った貴景勝は、「場所前から1つの目標だったし、よかったじゃないけど、クリアしたかなと思う。弱い自分が出てきそうになるのを抑え込んで、自分の相撲を取り切りました」と安堵の表情。
2敗で並んでいた明生が敗れて、優勝争いの単独トップに立った。「これで満足したら終わってる。場所前から『優勝が目標』と言ってきたけど、優勝を目指さないと10勝も無理だし、勝ち越しも無理。明日も目の前の一番に集中していきます」
1場所で大関復帰は7例目となるが、11勝が最高。優勝すれば史上初の快挙となる。
文=山口亜土
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