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2026-07-31

【連載 大相撲が大好きになる 話の玉手箱】第39回「笑い話」その5

平成30年名古屋場所、御嶽海の願いは「イケメンになる」ことだった

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大阪人が、あるいは関西人が、2人寄れば漫才になるって、よく言いますね。
話している中で、ここで突っ込めば笑いが取れる、というところを見逃さず、巧みに落として笑かす。
笑いは人生の潤滑油、生きるビタミン剤であります。
でも、この突っ込むタイミングというのが難しいんですねよ。
一つ間違えば相手の感情を害し、ケンカになりかねませんから。
大阪人はどうしてあんなに笑いを取るのが上手なんでしょうか。
力士と言えば、無口で、およそ機転の利かない人間のように思われがちですが、なかなかどうして。
大阪の人顔負けのおもろい会話ができる力士もいっぱいいます。
力士のユーモア感覚ってどんなものかって? 
まあ、聞いてください。笑ってください。
※月刊『相撲』平成31年4月号から連載中の「大相撲が大好きになる 話の玉手箱」を一部編集。毎週金曜日に公開します。

七夕の願いごと

天に願いごとをしたことがありますか。力士たちは常に自力本願。己の力で運命を切り開いていきます。だからでしょうか。たまにお願いごとをすると、とんでもないことになります。
 
コロナ禍のときは中止されていたが、毎年、七夕の季節に行われる名古屋場所では、入口に笹を飾り、力士たちも思い思いに願いごとを書いた短冊を吊るすのが恒例だ。
 
その中の傑作を2つ紹介する。平成30(2018)年、まだ関脇だった御嶽海はこう書いた。

「イケメンになる」
 
分かるような気がするが、あまり深入りすると傷つける恐れがあるのでやめましょう。ただ、この場所の13日目、大関豪栄道(現武隈親方)を破って初優勝の王手をかけたあと、御嶽海はこのイケメンについてこう説明している。

「イケメンとは、地位を上げる、勝つことがカッコいいということですよ。自分のカッコいい姿を見てみたい(と思って書きました)。負けるウルトラマンは誰も見たくないでしょう」
 
翌令和元(2019)年の千代大龍の書いた短冊はもっと奮っていた。

「石油王をタニマチにしたい」
 
千代大龍は、このあまりにも生々しい短冊についてこうコメントしている。

「一応本気の願いです」
 
おそらく、みんなそう思っているに違いない。

月刊『相撲』令和4年6月号掲載

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