アメリカンフットボールの世界最高峰であり、米国最高の人気を誇るNFLは、2026年シーズン開幕まで1カ月余りとなった。7月最終週から全32チームが、サマーキャンプに突入し臨戦態勢に入っている
日本でNFLを唯一テレビ放送する日本テレビ系のスポーツ専門局・日テレジータスでは、8月1日から過去のスーパーボウルの再放送を始めている。「NFL アーカイブ on 日テレジータス」のタイトルで、日本テレビが放送した過去35回の熱戦を全て放送するという
スーパーボウル実況を何度も務め、現在もNFLやカレッジフットボールだけでなく、国内のXリーグなどを幅広くカバーする元日テレの増田隆生さんによると、スーパーボウルのテレビ再放送は、米国では契約上、決してあり得ないのだそうだ。日テレジータスの一挙放送は大変に貴重な機会だと言える。
日本テレビが放送した最初のスーパーボウルは、1989年1月。伝説の名QBジョー・モンタナ率いる黄金時代のサンフランシスコ・49ersと、QBブーマーアサイアソンの操るノーハドルオフェンスで旋風を巻き起こしたシンシナティ・ベンガルズが対戦した第23回大会だ。
この歴史的なカードの解説は、雑誌「TOUCHDOWN」を主宰し、長年にわたりアメフトの面白さを説き続けた故・後藤完夫さん。そしてスペシャルゲストとして、「ミスタープロ野球」故・長嶋茂雄さんも登場する。増田さんによると、「長嶋さんは23回、24回、25回大会と3度スーパーボウル中継のゲストとして出演されています。フットボールのことはよく勉強されていました」という。

「NFL アーカイブ on 日テレジータス」の過去のスーパーボウル放送予定(8月9日まで)は以下の通り。
第23回スーパーボウル ベンガルズ × 49ers
8月1日(土)09:00~12:30
第24回スーパーボウル 49ers × ブロンコス
8月1日(土)13:00~16:00
第25回スーパーボウル ビルズ × ジャイアンツ
8月2日(日)09:00~12:30
第26回スーパーボウル レッドスキンズ × ビルズ
8月3日(月)05:30~08:30
第27回スーパーボウル ビルズ × カウボーイズ
8月3日(月)09:00~12:30
第28回スーパーボウル カウボーイズ × ビルズ
8月4日(火)05:00~08:30
第32回スーパーボウル パッカーズ × ブロンコス
8月4日(火)09:00~12:30
第33回スーパーボウル ブロンコス × ファルコンズ
8月5日(水)05:00~08:30
第34回スーパーボウル ラムズ × タイタンズ
8月5日(水)09:00~12:30
第35回スーパーボウル レイブンズ × ジャイアンツ
8月6日(木)05:00~08:30
第36回スーパーボウル ラムズ × ペイトリオッツ
8月6日(木)09:00~11:00
第37回スーパーボウル レイダース × バッカニアーズ
8月7日(金)05:00~08:30
第38回スーパーボウル パンサーズ × ペイトリオッツ
8月7日(金)09:00~12:30
第39回スーパーボウル ペイトリオッツ × イーグルス
8月8日(土)09:00~12:30
第40回スーパーボウル シーホークス × スティーラーズ
8月9日(日)09:00~12:30
小説「青天」をもっと面白く読むために、過去のスーパーボウルを見る

スーパーボウルは、NFLをこれから見ようという人たちに向けた入門ゲームとしては、もっともおススメと言える。アメフトの面白さや魅力が凝縮されているからだ。歴史的なスター選手が多数登場し、あっと驚く展開がある。日本では想像もつかないようなイベントとしてのスケール感も魅力だ。
今現在、すでにNFLファンだという人にとっても、これだけまとまった形でスーパーボウルを連日見直すことができるのは貴重な機会だ。また、録画して個人的なスーパーボウルアーカイブを作ることもできる。
若林正恭さんのベストセラー小説「青天」は、惜しくも直木賞は受賞ならなかった。アメリカンフットボールマガジン編集部としては、直木賞選考委員の諸先生がおそらくアメフトをほとんど知らなかったのではないかということが、落選した理由ではないかと、独断を持って考えている。
もちろん「青天」は傑作青春小説で、アメフトを知らない人でも面白く読めるのは間違いない。ただし、「青天」は、傑作スポーツ小説であり、勝負を描いた傑作小説でもある。
もし読む人が、多少なりともアメフトの知識を持っていたなら、その面白さは、10倍、100倍、あるいはそれ以上になる。断言できる。
小説「青天」でアメリカンフットボールの世界に初めて触れた方々も、是非スポーツとしてのアメフトの魅力に、はまっていただきたい。それには、今回の日テレジータス「スーパーボウル」一挙再放送が、とても良い機会になると考えている。