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2026-09-04

【競泳/日本学生選手権】松下知之が400m個人メドレーで日本新記録!

日本新をマークしてガッツポーズ。松下は、「この記録は、平井先生はもちろん、家族、練習仲間、そして支えてくれたスタッフのおかげ。心から感謝したい」と話した(写真◎毛受亮介/スイミングマガジン)

9月3~6日の日程で、大阪・門真市で行われている日本学生選手権の初日、東洋大3年の松下知之が、400m個人メドレーで4分5秒83の日本新記録をマークした。

この記録は、2016年リオデジャネイロ五輪で萩野公介が金メダルを獲得したときに樹立した日本記録、4分6秒05を10年ぶりに破るもので、8月のパンパシフィック選手権で出したばかりの自己ベストを0秒92更新する秀逸の記録だった。

快挙を成し遂げ、喜びを示した一方、「タイムを見て、まずはほっとしました。今シーズンは4分4秒台までいきたいと目標を掲げていた中、なかなか4分6秒を切れず、もどかしさというのがずっとあったので、『あ~、良かったな』ってまずは思いましたね」と、むしろ安堵の方が大きかったと振り返った。

決勝は5レーンからスタート。好記録を出すには積極的な展開が起因となることが多い中、「調子は良かったのですが少し疲労感があったので、直感的に、今日は後半いった方が記録が出るんじゃないかな、って思ったので」と、前半は8月の自己ベスト時より1秒20遅い1分59秒70。それでも、このところ好調の平泳ぎを自身初の1分9秒台(1分9秒66)でカバーすると、自由形は十分に残っていた余力でぐんぐん加速。見事、日本新を手繰り寄せた。

「この1年、自己ベストは出てもほんのちょっとで、どこか足踏みしている感じの中にいました。でも今回の記録で、ちょっとですけど前に進めたかな、って思います」

快記録を出してももろ手を上げて喜ぶ様子がないのは、すぐに次のミッションが控えているから。9月20日からのアジア大会では、もっと大きな花火を打ち上げるつもりだ。

「シーズン当初から、平井先生(伯昌/東洋大監督)とは、『パンパシ、インカレ、アジア大会と、3段階で上げていこう』と話していました。これまでの地道なトレーニングがあったからこうやって安定した記録が出せると思うので、これは日ごろの鍛錬の成果かなと思いますし、だからこそ、アジア大会ではもっと記録を上げたいです」

レースプランの詳細、明確なタイム設定はこれからだとしながらも、来たるアジア大会に向け、高みを見すえこう締めくくった。

「アジア大会では、1分57秒台で入って、今回の後半のラップで帰ってきたらどうなるのかっていうのを想像しています。実現すれば、世界のライバル、まあそのライバルはひとりしかいないんですけど、彼にプレッシャーを与えられると思うんです。オリンピックでの勝負は、もう始まっていますから」

そのライバルとは、パリ五輪4冠、この種目の世界記録を持つレオン・マルシャン(フランス)。日本のエースがまた一歩、怪物の背中に近づいた。



取材・文◎桜間晶子[スイミングマガジン]

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