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2026-09-18

【相撲編集部が選ぶ秋場所6日目の一番】霧島、義ノ富士を攻めきれず。綱かすむ2敗目

霧島は差し勝って主導権を取って攻める形をつくりながら、投げで体勢を入れ替えられ、そのまま倒されて手痛い2敗目。綱取りに関しては早くも崖っぷちに追い込まれる形となった

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義ノ富士(上手投げ)霧島

可能性を回復しつつあるかに見えた綱取りが、再び遠くにかすむことになった。
 
霧島が6日目にして痛すぎる2敗目だ。今場所は3日目に土がついたものの、その後、全勝力士が消えて優勝争いのトップに並ぶ形になり、「まだまだ」という感じになってきていたが、その矢先の黒星だ。
 
この日の相手は、初日からここまで5連敗と、星が挙がっていない義ノ富士。ただ実力が三役級なのはもちろんなので、霧島もしっかりした相撲を取ろうとしていたことは間違いないだろう。
 
そして実際、相撲の流れ自体は霧島にあった。立ち合いは、低さでは義ノ富士だったが、当たり勝ったのは霧島。得意の左四つに差し勝った。右で絞って前に出て攻勢を取る。ただここで、義ノ富士に右上手を許したのが、結果的には黒星につながることになった。霧島は土俵際まで追い詰めたが攻めきれず、上手投げで体勢を入れ替えた義ノ富士に残される。霧島もモロ差しになりながら残していったん土俵中央。そこから霧島は右下手を引きつけ再度の寄り。しかし義ノ富士は命綱の右上手からの投げでまた体勢を入れ替え、そのまま上手投げで霧島を黒房下に倒した。
 
霧島は立ち上がると少し舌を出し、一礼のあとには首を捻ったが、差し勝って、かつ終始攻勢だっただけに、敗因の見つけにくい負けであったと言えるだろう。
 
強いて言えば、相手に右上手を許し、それを切ることができなかった、というところか。それは、義ノ富士の「右上手を取れたのがよかった。廻しは絶対放さない、と思った」というコメントで明らかだ。
 
さらには「いつも右差しでおっつけられるので。きょうは正面から攻められた」という義ノ富士のコメントを聞くと、むしろ霧島が左を差し勝ったことも、結果的には勝負のアヤとなったようだ。 

霧島はさすがにショックだったのか、この日の取組後はノーコメント。ここまではけっこう平常心で臨めている感じがあったが、ちょっと追い詰められた心境になる可能性は無きにしも非ずだ。 

これで、綱取りの条件である「レベルの高い優勝」へは、ほぼ星を落とすことができなくなった。ただ、トップ(1敗は横綱大の里、大関琴櫻、関脇熱海富士、平幕の美ノ海、朝乃山、宇良、寿之富士の7人)とまだ1差で自力優勝の可能性を残しているのは、“不幸中の幸い”ともいえる。相撲自体が崩れているわけではないので、持っている力からすれば、終盤まで2敗のままついていける可能性はまだ消えたとは言えないだろう。 

霧島には、崖っぷちに立ちながら、この後もしっかり星を重ねていくことができるかどうかが問われることになるが、見方を変えれば、「そういう厳しいところを越えていってこそ、横綱の資格あり」ということが言えるかもしれないので、まだまだ望みを捨てずに、終盤まで食いついて、興味をつないでほしいところだ。

文=藤本泰祐

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