7月21日から始まる世界選手権の競泳競技。いよいよ明日から競泳がスタートするが、日本代表は結束力を高める儀式「ワンパ」で景気づけし、本番に向けた最終調整を行なった。
上写真/明日から始まる競泳競技。本プールでの前日練習に臨む松元克央
撮影◎毛受亮介(スイミング・マガジン)
全員が午前中に練習を行ない、日本代表は明日から始まる決戦に備えた。そんな中、初日に400mフリーリレーに出場し、個人種目では200m自由形で決勝進出、メダル獲得を目指す松元克央(セントラルスポーツ)も最終調整。「日本新が出せればメダル獲得も見えてくる」と、0秒40まで迫っている日本記録(1分45秒23)更新をターゲットに意気込みを語った。
いよいよ明日から始まる競泳競技。大会初日に決勝が行われるのは男女の400m自由形と男女の400mフリーリレーの計4種目だ。
注目は、世界新が出るかもしれない女子の2種目。400m自由形は、女王ケイティ・リデキー(米国)に10歳代の若手選手が挑む構図だが、先シーズンから急上昇、今季も絶好調で打倒・リデキーの一番手なのが豪州のアリアーン・ティトマスだ。
ティトマスはタスマニア島の出身で、彼女の水泳のために2015年の春、一家で水泳の盛んなブリスベンに移住。その才は一気に開花し、世界のトップを狙う位置まで駆け上がった。孤高の存在であるリデキーに対しても、「追うべき高い目標を作ってくれた彼女に感謝している」と言ってのけるのだからただものではない。200自由形、800m自由形にも出場予定のティトマスだが、もっとも得意とするのは400m。リデキーとの激しい競り合いから世界新が生まれることに期待しよう。
そしてもうひとつ、世界新が期待されるのが女子400mフリーリレーだ。前回大会はケイト・キャンベルの休養による欠場で米国にタイトルを譲った豪州だが、妹・ブロンテとの最強姉妹がそろって出場。そこに常連メンバーで今季好記録をマークしているエマ・マキーオン、勢いのある20歳、シャイナ・ジャックを加え、最強メンバーで世界記録更新を目指す。
文◎桜間晶子(スイミング・マガジン)
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