7月21日から始まる世界選手権の競泳競技。選手は17日に現地に向けて出発し、現地調整を経て8日間の戦いに挑む。
写真/100m自由形で47秒87の日本記録を持つ中村克。大会初日、男子400mフリーリレーで日本チームを勢いづかせる活躍に期待(撮影◎毛受亮介/スイミング・マガジン)
大会初日から勢いをつけたい日本チームにあって、同日に決勝レースが行なわれる男子400mフリーリレーは大注目だ。メダル獲得、と言われると正直、そう簡単ではないと言わざるを得ないが、4~6番手あたりにつけているのは間違いなく、日本の男子400mフリーリレー史上最強と言っていいだろう。
その中でもキーとなるのが引き継ぎだ。7月5日に行なわれた日本代表の公開練習の際、本大会で実施する引き継ぎ練習が、測定とともに繰り返し行なわれていた。
これまでとは異なり、ハネと呼ばれているスターティングブロックの後ろに片足を置き、そこから勢いをつけて飛び出す方法に挑戦。見ているだけでも、ハネにつまずきやしないかと冷や冷やするくらいだったが、選手たちは試行錯誤しながら熱心に練習を繰り返した。
練習を終え、最年長としてチームをけん引する塩浦慎理は、「確かにその心配はあります。でも、分析班からは従来の方法より1回あたり0秒1速いという結果を示されているので、僕らはやるだけです。3回の引き継ぎで0秒3は大きい。それに僕たちは日本代表ですから、やり慣れたものではなく、速いのであれば取り入れて、100分の1秒でも速くフィニッシュすることを第一に考えるべきだと思っています」と、日本代表としての使命と矜持を語った。
今回のメンバーは、塩浦のほか、100m自由形の日本記録保持者でありチーム唯一の47秒台の自己ベストを持つ中村克、成長著しい松元克央、そして最後に滑り込みで代表入りを果たした初代表、難波暉の4人で臨む。
日本代表としてのキャリアも長く、世界大会の経験も豊富な塩浦と中村に、今春、社会人になったばかりの松元と難波が加わり化学反応を起こす――。世界をあっと言わせる活躍を楽しみに待ちたいところだ。
同じフリーリレーでも、800mの方は2016年リオ五輪で銅メダルを獲得。さらに歴史をさかのぼれば、金メダル2度を含む計7度もメダルを獲得している伝統種目だ。一方の400mは、これまでオリンピックでのメダル獲得はゼロ、オリンピックでの初採用が1908年ロンドン大会だった800mに対し、400mは1964年東京大会からと歴史が浅いこともあるが、2020年の東京五輪では一矢報いたいところである。
来年の東京五輪で男子自由形の歴史を動かすためにも、この世界選手権で布石を打ち来年につなげたい――。大会初日、日本の泳ぎに注目だ。
文◎桜間晶子(スイミング・マガジン)
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