
4月2日から始まる日本選手権。この大会は7月の世界選手権の代表選考を兼ねて行なわれるが、注目選手の中でも最有力の呼び声高い大橋悠依も、メイン種目の個人メドレー2種目(200、400m)の代表権獲得、そして記録面では自己ベスト(=日本新)を目指して今大会に挑む。
ただ、200、400mともに2番手以下と実力差があるため、よほどのことがない限り代表権の獲得は間違いない。むしろ注目は個人メドレー以外の種目で、エントリーしている200mバタフライでも代表権獲得なるか、に注目だ。
3月中旬に公表された出場選手のエントリー。大橋の“3種目め”は200mバタフライだった。スイミング・マガジンでは、4月号の展望記事で、『ぜひ200m自由形に出場し、800mフリーリレーでも力を貸してほしい』旨、書いたが、これは、昨年2位の実績、さらには池江璃花子不在の今季にはなくてはならない存在との願望から。まあこちらの勝手な願いはさておき、当の大橋を直撃すると、決断に至った経緯をていねいに話してくれた。
「スイマガに『力を借りたい』って書いてくださっていたのに、すみません(笑)。200m自由形を見送った理由は、まずは日程です。日本選手権のスケジュールは、200m個人メドレーが1日目と2日目、200m自由形は2日目と3日目で重なっているんです。世界選手権の日程は200mの自由形もバタフライも個人メドレーとは重ならないのですが、日本選手権では重なっていたので。それでも、去年の調子なら乗りきれたと思うのですが…。そのクロールの調子が、実は昨年の6月くらいからずっと良くなくて、200m自由形に出てもリレーの標準記録を切って4位以内に入れないんじゃないか、と思っていたくらいなんです。だからそれも大きな理由のひとつでした」
なるほど。そもそも、個人メドレー以外の種目でも代表権を取りたいと思ったのは、2017年の世界選手権がきっかけだった。大会初日と2日目に200m個人メドレーが行なわれ、見事に銀メダルを獲得。勢いそのまま、もうひとつメダルをと臨んだ最終日(8日目)の400m個人メドレーでは、力を出しきれずに4位。悔しさがあふれた。その原因のひとつに挙げたのが、間の5日間の過ごし方だった。レースがなく、練習だけで気持ちを持続させることの難しさを痛感。さらに時間があったばかりに周囲の喧騒も見聞きすることとなり、集中力が続かなかった。
「そうなんです。そもそも他種目への参戦は、間に何か出場したいと思ったから。さすがに個人メドレー以外の種目でメダルを獲れるなんて思っていませんから、個人メドレーにスムースにつなげられなければ何の意味もなくなってしまうんです。そういった意味で、今のクロールの状態では気持ちよく個人メドレーに入っていけないな、と思ったことが理由でした」
しかしこれにはオチがつく。昨年の6月から不調が続いているのであれば、個人メドレーを泳ぐうえでも影響があるのでは、と心配したが、そこはご安心あれ。
「高地合宿から帰ってくる2~3日前から調子が上がってきたんです。右手の入水が原因のひとつだったので、それがしっかりキャッチできるようになってスランプ脱出です。平井(伯昌)先生には、『エントリー、追加するか?』って言われましたが、『今年はやめときます』って答えました(笑)。だから今年は200mバタフライにトライです。代表権が取れなければまた2年前のような苦労をすることになるので、何としてでも獲得したいと思っています」
今回の種目決定も含め、大橋の取り組みにはいつも明確なビジョンがある。だから目的に向かって最大限の努力をし、ほどなく結果に結びつく、という最良のタームが生まれる。
今回の決断は世界選手権を見すえてのこと。随所に口にした、「気持ちよく」「心地よく」という言葉の前には、もちろん「個人メドレーに向けて」がつく。
7月のプロローグとなる4月決戦。「点」ではなく「線」で世界に挑む女子エースに期待しよう。
文◎桜間晶子(スイミング・マガジン)
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